2012年12月2日日曜日

友人のリバーサル手術記

先々週の11月20日に私の友人がフィンランドにリバーサル手術を受けたのですが、その方が現在の状況とリバーサルを受けに行った渡航時のすごく詳しいメモをメールで送ってくれたんです。

そのメールの内容を私のブログに載せてもいいと本人の許可をもらったので、ここに記載します。
通訳さんのお名前の記載などを「通訳さん」といった風に一部は私の方で編集をしています。でも基本はいただいたものそのままです。

リバーサル手術記

少しですが私のリバーサル手術の繊細を書き込みます。

(11月19日)
成田空港12:00 発フインエアー便です。
9時前には空港に着きました。成田空港はとても広いけど、全く迷うことはないです。
出国手続きを終え、売店で和菓子を2個 (ドクターの誕生日用、通訳さん用)買いました。
私はトイレが近いので、通路側席をリクエストしました。
正直、10時間フライトはかなり疲れます。お尻が痛くなる度にトイレに避難していました。

ヴァンダー空港には15:00 (この時期、日本との時差は7時間) に到着です。
思ったより寒くなかったです。雪もなかったです。 (ヘルシンキでは12月にはいってから雪が降り、そこから一気に寒くなるそうです。)  入国審査に進むと長蛇の列で、結局1時間以上かかりました。 空港を出ると 左の方にタクシー乗り場があり、ティルッカ ホスピタル と言っても、わからない様子で、住所を見せたらわかってくれました。 病院までは 25分、約35ユーロでした。
ドクターとは18時に約束していました。病院に到着したのは17時でした。
 フロントで要件を告げると(英語のやり取りで、かなり大変でした。) 4階に行くよう言われました。4階に行きチャイムを鳴らすと、看護師さんが出てきて、椅子に座って待つよう言われました。  しばらくして、ドクターがやってきました。 (ドクターは想像どうりのにこやかで、優しい感じの人でした。)  ドクターに私が宿泊する エスペリの部屋を案内してもらいました。  同じ建物の5階でした。  部屋の中には、テーブルセット2セット、ベッド2台、冷蔵庫、電気コンロ、シャワー、ハンドソープ、ボディソープ、タオル、コップがありました。
テレビがないのは残念でした。 
また、トラブルなのですが、中国に行ったとき使えた私の携帯が、フィンランドでは、使えなかったのです。これは、かなりのショックでした。
ドアの鍵の開閉もこの部屋はコツがいるらしく ノブを強くおしながら鍵をまわさないと開閉しないのです。(これは、ドクター立会いの下、何度も練習しました。携帯が使えないから、閉じ込められたら大変だからです。)
そのうち、通訳さんがやってきました。(通訳さんもかなり元気でしたよ。)
三人で手術の疑問や手法、要望などを話し合います。 (ここで思っている事を全て聞いた方がいいです。)
明日の予定も確認して二人と別れます。(ドクターは向かいの部屋に明後日まで滞在するとの事でした。)
疲れているはずなのに、手術の緊張と、不安でなかなか眠れなかったです。

(11月20日)
8時に4階に行き着替え、ベッドに横になり手術室に運ばれました。
9時過ぎに麻酔を打たれ、 目がさまたのは13時近くだったと思います。
あまり、痛みがなかったのと、手術が終わった安堵感と、昨日の疲れでbsまた眠ってしまいました。  目が覚めたのは18時でした。  
ドクターがやってきて、手術は成功したと言ってくれました。
軽い夕食をとり、トイレに行くタイミングで、レントゲンをとりにいきました。
この時、大量に発汗しました。場所が、手術前と同じところだったのでガッカリしました。
更に、顔からは今まで全体的に発汗していたのに、右半分からしか発汗しなくなっていました。(この状態は今でも続いています。)
今夜は、看護師さんがいる この部屋で就寝します。
夜に看護師さんが何回か様子を聞いてくれますが、あまり伝わらず、はがゆかったです。

(11月21日)
朝目覚めると、痛みはそれ程なかったです。
9時にドクターと、通訳さんがきてくれました。この時間が直接会える最後の時間なのだそうです。  手術の内容や、術後のケア等を聞きました。
ドクターいわく、退院は24日を推奨します。とのことでしたが、自分はチケットもとっているし、仕事の都合上、どうしても予定どうり、23日を希望したところ、納得してくれました。
(ただし、自己責任確認書みたいな書類にサインしました。)
シャワーも23日までNG、ガーゼも剥がしてはいけない、との事でした。
看護師さんに点滴を外してもらい、自分の部屋に歩いて戻りました。
移動が楽なので、本当に助かりました。
歩いたからか、痛みが一気に強くなりました。とても、動き回る気はしません。テレビもなく、携帯も使えないのでその日は 早々に寝ました。

(11月22日)
痛みであまりよく眠れませんでした。寝返りも打てないです。(今でも寝返りは打てません。)
病院内のレストランでバイキング形式の昼食をとりました。その後、少し散歩しようと思い外に出ました。その日はとても寒く、いかにも北欧という感じでした。街並みや、道も北欧らしくて綺麗でした、少しだけヘルシンキを満喫したところで、冷たい雨が降ってきたので急いで部屋に戻りました。
部屋では明日、看護師さんにする質問を電子辞書で調べながらすごしました。
本当に、テレビも携帯もない時間は、長く感じました。
深夜、手術後初めて排便がありましたが下痢ぎみでした。
(これは、今も続いています。)

(11月23日)
朝10時に4階に行きシャワーの準備をしてもらいました。
そこで初めてガーゼを剥がし傷口を見ました。脇の下あたりに4か所あり 1cmくらいで
全部 1~2針縫っていました。意外と傷口が大きいのでびっくりしました。
シャワーの後、傷口にテープを貼ってもらいました。このテープは3日おきに貼りかえるとの事でした。ひさびさにシャワーを浴びすっきりです。
部屋に戻り帰国の準備をし、また4階に行き、帰国の挨拶をし、タクシーを呼んでもらいました。
17:20発で、14時過ぎに空港に着いたのでゆっくり回ることができました。
空港内の売店などは結構きれいでした。
席はまた、通路側をリクエストしました。(だいぶ、助かりました)
離陸すると、気圧の変化で胸が痛みましたがなんとか、耐えました。
機内ではほとんど眠れなかったです。10時間は、だいぶこたえました。
翌朝10時(日本時間)に到着しました。
空港内では、疲れと暖房のため、大量の汗をかきました。

かなり手術だけのストイックな旅行になってしまいました。
観光もしたいという方の参考には、ならないかもしれませんが、なんらかの参考になればと思います。
ありがとうございました。


現在の状態

今現在の状況を報告します。

リバーサル手術後からずっと下痢が続いています。
整腸剤を毎日飲んでいますが、治りません。
傷口はそれほど痛くないのですが、胸、背中、特に脇の下が服が擦れるだけで痛いです。
腕をあげようとすると脇の下の筋のようなものが切れそうな感触で痛くて腕をあげられないです。もちろん走ったり、力仕事は、できません。ですから、毎日の仕事や生活がキツイです。
汗のほうですが、はっきりいって前よりひどくなっています。
下半身の発汗量が増えました。
リバーサル前に唯一上半身の顔全体から発汗がありましたが、リバーサル後は右半分からしかでなくなりました。(量も増えました。)
不思議なことに、顔の発汗がある右側は体温が低いのです。(顔、手、腕)
逆に左側は体温が高いです。
これは今日、気がつきました。 かなり、違和感があります。

リバーサル手術をしたばかりで、まだ、神経が落ち着いていないからであり、
神経が落ち着いてきたら、この症状も徐々に回復に向かうと、自分に言い聞かせています。
リバーサル手術までして、今、自分にできる事は全部したつもりです。
後は、自分の体を信じてゆっくり、ゆっくり、回復を信じていこうと思います。


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2 件のコメント:

  1. このような体験談がオープンになること自体、非常に稀で友人の心意気に感動しています。

    オスカー

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    1. まるとんさん!ご無沙汰しています。
      ご友人の方、オスカーさん、はじめまして。
      さくらんぼです。
      貴重な体験談を公開していただいていつもありがとうございます。
      また経過なども教えていただけたら本当にあいがたく思います。
      遠方のためオフ会は参加不可能でしたが、時々ここを見させていただいています。

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