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2017年5月18日木曜日

「韓国で行われたリバーサル手術の研究レポート」を訳して感じたことや気づいたこと

ここ数日かけてまとめていたのですが、韓国でのリバーサル手術の研究レポートの日本語訳を作りました。「リバーサル手術について」の記事一覧にも載せました。

特筆すべきこととしては以下のことが書かれていました。

・移植元の神経としては、ふくらはぎの神経よりも肋間神経の方が優れているということ。
→私はふくらはぎの神経を使いましたが、フィンランドでも現在の術式は肋間神経での移植ですね。

・手術は左から行ったということ。
→フィンランドのリバーサル手術は反対に右側から行っているようです(※こちらを参照)。つまり、絶対そうしなければならない特別な理由があるというわけではなさそうです。

・神経の吻合(ふんごう)は縫合よりもフィブリン糊を用いた方が優れていること。
→フィンランドのリバーサル手術でもフィブリン糊を使っているようです(※こちらを参照

・半数がリバーサル手術によって症状が改善された。
→韓国のこのレポートでは半数しか改善されなかったととらえることもできますが。。。
フィンランドのリバーサル手術の術後アンケート集計結果によれば、19人中14人が効果があったという回答となっています。なお、こちらの記事(ETSを受けて満足している人と後悔してる人・リバーサルを受けて効果があった人となかった人 - 過大評価と過小評価)にも私の考えを書いていますので、参考にしてくださいね。

・ETS手術を行ってからリバーサル手術を行うまでのインターバル期間でリバーサル手術の効果の影響は認められなかった。
→フィンランドのドクターは期間が長いほど効果を得られるまでに時間がかかるかもしれないと説明されていますからここも意見が異なっていますね。私もETS手術を受けてから(1年とか2年未満とかの)早い期間であれば影響はあると思いますが、ある程度の年月が経った場合であればそれほどの影響はないんじゃないかと考えているので、これらともまた少しばかり異なる意見だったりします。

・19例で行い、いずれも再建はうまくいった。
→1例のみ癒着のために胸部の切開で行っているが、その他は内視鏡で行っています。
→フィンランドのリバーサル手術では(主にT2を)つなげられなかった人が何人かいます。これはリバーサル手術の技術の問題というよりかはETS手術時の切除の仕方に依存しているようです。こちらの記事(フィンランドにリバーサル手術を受けに行ったけど期待通りつなげることのできなかった人たちのこと)にもいろいろとまとめています。そこに記載していますが、フィンランドのリバーサル手術では癒着を理由として神経がつなげられなかった日本人は今までにはいなかったことも付け加えておきます。(ただし韓国人で1人、およびドイツ人で数名いたといったことは以前聞いたことがあります。国による体質の違いによるものなのかETS手術のやり方によるものなのかまではちょっとわからないです。)

・4名に痛みやしびれの後遺症が残った。
→フィンランドのリバーサル手術ではそこまでの後遺症は(私がみんなから聞いている限りでは)聞いたことがないです。もちろん絶対ないというわけではないでしょうが、この韓国のレポートは多い気がします。

・腫瘍による交感神経切除で肋間神経の移植をして効果があったという日本の臨床結果が掲載されています。
→肋間神経を使った交感神経幹の再建を行うという行為自体(つまりリバーサル手術と同じオペレーション)は日本でも行っているということになります。

では。

まるとん

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