※なお、この方は 台湾のリバーサル手術についての問い合わせ で問い合わせを行った方と同じ方です。
肋間神経ではなく腓腹神経を使う可能性もあるということ
おそらくは、腓腹神経が必要になると思われます(腓腹神経は反対の足から採取するため、脛の外側にわずかに無感覚の部分ができますが、足の機能は正常に保たれます)。
さらに、発汗を軽減するため、破壊された星状神経節の肋間神経を移植片に縫合して癒合を計ります。
広範囲の切除の場合に行うことがあり得るということ
腓腹神経は、必要な場合にのみ使用します。つまり、損傷を受けている領域が長い場合(訳注:前の手術でT3-T5が処置されている、つまり神経節が3か所焼き切られているというのが事実であれば、T2からT6を繋ぐことになることから通常より長い移植片が必要になります)、肋間神経の長さでは足りないため、その場合は腓腹神経を使用せざるを得なくなります。また、近年、世界のリバーサル手術の動向として、腓腹神経の移植片に肋間神経を癒合させる術式で結果が向上している例が出てきており、腓腹神経も再び使用されています。ただ今回、肋間神経の長さで移植が事足りるのであれば、使用するのは肋間神経のみとし、腓腹神経は使用しません。
切除箇所が多い場合の回復への影響について
先生に確認したところ、やはり焼き切られている範囲が広いと、リバーサル後の回復にも範囲が狭い場合より時間がかかるとのことです。
私は17年前とずいぶん昔に受けたので、ふくらはぎの腓腹神経を使ってリバーサル手術をしています。その後肋間神経を使うようになったので古い術式という理解でいたのですが、ふくらはぎの神経を使うこともあり得るようです。
ただ、基本は肋間神経の移植で、こちらからふくらはぎの神経を使ってくれというオーダーはできなそうな雰囲気です。ふくらはぎの神経移植から肋間神経の神経移植に切り替わったところで費用は大きく下がっているので、費用が変わる可能性もひょっとしたらあるのかもしれません(そこまでは未確認です)。。
私が問い合わせたのではないですが、情報共有します。