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2022年5月9日月曜日

フィンランドのドクターへの問い合わせ(胸部以降の回復のことや電気鍼治療のことなど)

最近私はものすごく調子を落としていて(もちろんリバーサル後の回復のために起きていることとは思っているけれども)、いちごさん がフィンランドにリバーサル手術を受けに行くのに合わせて、私からもドクターにいくつかの質問をしてみました。
その返事がもらえて、ブログへの掲載の許可ももらえたので、内容を共有します。


【1つ目】
・私はパニック症状や神経の流れる感触を伴いながら、年単位の長い時間をかけて回復をしています。日本人でリバーサル手術を受けた人たちについて、私は数人を除くほぼ全員を知っていますが、彼らの中で、このような感触を持っている人が1人もいません。
→私だけが望ましい回復をしているのか、苦痛を伴う残念な回復をしているのか、単なる神経障害なのか、それとも移植元(私はふくらはぎ)の問題でしょうか?

【Question 1】
I am recovering over a long period of time, with panic symptoms and a feeling of nerve flow. I know almost all Japanese who have took your ets reversal surgery, except a few, but none of them have these feelings.
"Am I the only one doing the desired recovery?", "Am I the only one doing the painful and unfortunate recovery?", "Is this just a neuropathy?", or "Is it due to the difference in the porting source?(I used calf nerve as transpant)"

Answers:I do not think so that you are the only one doing the desired recovery. Of course I really do not know the long term results after the most of the patients. I have changed somewhat my technique when doing ETS reversal: Nowadays I use 3D-camera and I secure both anastomosis using stitches and also I put fibrin glue to the middle of the nerve graft. In addition, I take fat-derived stem cells from patients`abdominal fat tissue and put the also on both anastomosis. I hope that these technical changes will improve the results. I am going to do follow-up study, maybe during this or next year to see if the results have been improved. At least 2 patients have sent message because of very good result after this technique.
The same answer also to the second question. I really do not know, if the used intercostal nerev has been caused much pain. This will be asked also during the follow-up study.
I have used only intercostal nerve, so I can not say anything about the use of sural nerve

回答:希望する回復をしているのはあなただけだとは思いません。もちろん、ほとんどの患者の術後の長期的な結果は本当にわかりません。ETSリバーサルを行う際に、テクニックを少し変更しました。現在は3Dカメラを使用しており、縫合糸(スティッチ)を使用して両方の吻合を確保し、神経移植片の中央にフィブリン接着剤を塗布しています。また、患者の腹部脂肪組織から脂肪由来幹細胞を採取し、両方の吻合にも施しています。これらの技術的な変更により、結果が改善されることを願っています。結果が改善されたかどうかを確認するために、おそらく今年または来年中に追跡調査を行う予定です。このテクニックの後で非常に良い結果が得られたため、少なくとも2人の患者がメッセージを送ってきました。
2番目の質問にも同じ答えがあります。 使用された肋間神経が多くの痛みを引き起こしたかどうか、私は本当に知りません。 これは、追跡調査中でも尋ねられるでしょう。
肋間神経しか使っていないので、腓腹神経の使い方は何も言えません。


【2つ目】
・交感神経幹の切除する部分(例としてT1神経節とT2神経節の間の神経経路の遮断個所)は太さにして何mmぐらいの神経となるのでしょうか?
→肋間神経移植をする際の移植片の太さ、および腓腹神経移植をする場合の移植片の太さ(単位:mm)

【Question 2】
What is the thickness(diameter: mm) of the excised part of the sympathetic trunk (for example, the blockage point of the nerve pathway between the T1 ganglion and the T2 ganglion)?
Also, the thickness of the graft when performing intercostal nerve transplantation, and the thickness of the graft when performing sural nerve transplantation?

Answer: I have not measured exactly the diameter of sympathetic nerve as well as intercostal nerve graft. I have seen that the proximal part of intercostal nerve, which I put to the anastomosis in the upper part match very well with sympathetic nerve. This is also in the case of distal anastomosis. About sural nerve I do not know this because I have not used sural nerve yet.

回答:交感神経と肋間神経移植片の直径を正確に測定していません。上部の吻合部に置いた肋間神経の近位部分は、交感神経と非常によく一致しているのを見てきました。これは、遠位吻合の場合にも当てはまります。腓腹神経について、私はまだ腓腹神経を使っていないのでわかりません。


【3つ目】
・私は神経移植をした胸部の個所については既に神経伝達機能を取り戻せているが、肩、腕、および頭部のさまざまな箇所の神経伝達が、少しずつ取り戻しつつあるが、まだ完全ではない状態に感じています。そして、最近、肩や腕への電気鍼治療がものすごい効果を得ていて、リバーサル手術の後20年経った今も強い変化を感じています。
※電気鍼治療についてはこちらの動画を参照。
→回復するためには次の2つのステップがあるというので考えは合っているでしょうか?
①胸部に行った神経バイパスの回復
②肩、腕、頭部の中で、無数に途絶えてしまった神経細胞の神経伝達の回復(→ワーラー変性が起こっているのではないか?)

【Question 3】
I think that the nerve transmission function has already been restored in my chest area where the nerve was transplanted. However, neurotransmission in various parts of the shoulders, arms and head is still not sufficient and is slowly recovering. Recently, electric acupuncture on the shoulders and arms has been tremendously effective, and I still feel a strong change 20 years after the reversal surgery.
You can see the electric acupuncture in the video on this page.
I think two steps are needed to recover.
1) Recovery of nerve bypass performed on the chest
2) Restoration of nerve transmission of nerve cells that have been interrupted innumerably in the shoulders, arms, and head (I suspect that intermittent Wallerian degeneration is occurring.)
Do you have any idea on this?

Answers: Yes I think that both are needed. The first I have tried to do better by using stitches when securing the anastomosis and also put fibrin glue to the middle of the nerve graft so I think that the nerve graft can better grow to as normal as can. The second I try to improve by using stem cells taken from abdominal fat tissue, we know that mesenchymal cells from fat tissue can become to very many tissues, including nerve. In addition, I have told to eat multi vitamin B tablets 6-12 months to further improve the potential for nerve gowth.

回答:はい、両方が必要だと思います。最初に、吻合を確保する際に縫合糸(ステッチ)を使用し、神経移植片の中央にフィブリン接着剤を塗布することでより良い結果を出そうとしました。これにより、神経移植片は可能な限り正常に成長できると思います。腹部脂肪組織から採取した幹細胞を使用して改善しようとすると、脂肪組織の間葉系細胞が神経を含む非常に多くの組織になり得ることがわかっています。さらに、神経成長の可能性をさらに改善するために、マルチビタミンB錠剤を6〜12か月間服用するように伝えています。


【お願い】
いただいた回答について、私のブログに掲載しても良いかどうかをお返事欲しいです。

【Request】
I would like a reply as to whether it is okay to post your answers on my blog.

Answer: Yes, it is okay to post my answers to your blog
回答:はい、あなたのブログに私の回答を投稿しても大丈夫です


またドクターとのやり取りをする中で、電気鍼治療についても確認をしたのですが、その返答は次の通りでした。

My opinion is that 6 months after the surgery electrical stimulation is recommended if the recovery is not going on as well as thought.
私の意見では、手術の後6か月が経って、回復が思ったほどうまくいかない場合は、電気刺激を行うことをお勧めします。



【私の感想】
  • 肋間神経の太さについて、私は 韓国のリバーサル手術の論文に掲載されていたイラスト からもっとずっと細いものかと思っていましたが、「交感神経と非常によく一致している」ということなので、良い話が聞けたように思います。
  • リバーサル手術後の回復について、①胸部の神経移植を行った箇所の回復(バイパスによる再建)、②胸より上部(肩、腕、頭部)の神経伝達の回復、の2フェーズが必要という点について、同意が取れたように思います。
  • ①のための技術は進歩していて、脂肪由来幹細胞を適用するなどの追加オプションが行われ、回復のより良い結果が出るようなアプローチが取られているようです。
  • 電気鍼治療を行う場合は6カ月経ってからとのことで、それまでは強い刺激は与えずに移植箇所の神経成長の方を優先した方が良いということでしょうかね。。。マルチビタミンBの錠剤を勧めているあたりからもそんな気がしました。
  • 私は今までにいろんなリハビリを行ってきました。ジョギング、プール、サウナなどで、それらを行ってきたことでも神経の移動を感じたり汗の回復を感じたりをしてきました。ただ、私はもうリバーサル手術を受けて20年を超えており、しんどい体調を抑え込みながらそこまでする気力ももうなくて、電気鍼治療での刺激に任せています。この手法もリハビリとして良いようなので、あとはこれに期待をして、引き続き治療を続けていこうと思います。
では。
まるとん

2022年1月5日水曜日

年末年始の鍼治療とナルコレプシー

数日経っちゃいましたが、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。


で、年末年始も鍼治療に行ってたのですが、施術者のスタッフさんが振り替えとなり、別の人にやってもらってました。
電流強めでやってるんですねと言われたので、やはりお願いしている通り、私の施術は少し強くしてもらえてるみたいです。
そして、いつもは肩と手のひら数か所に鍼を刺して10分程度電気を流しているのですが、この時は前腕にも鍼を刺しました。さらにおまけで指圧もしてもらいました。ちょうど前腕の正中神経のラインを、力いっぱい両手の親指でゴリゴリとされて、ものすごく痛かったです(イターイと叫んでしまいました)。

そんなこともあったりして、年末年始は右腕の違和感がものすごかったです。枯れた箇所に刺激が与えられたみたいで、神経の流れの感触が大きく変わりました。腕の中で一番太い正中神経の回復をするためには、それほどまでにものすごい時間とエネルギーが必要となるようです。ガチガチに固まっているところを、運動をしたり電気や指圧などの刺激を与えたりしながらほぐす(というか亀裂を入れる感じの)イメージです。


そして、厄介なことに、ここ数日全然寝れなくなってしまいました。先月までは夜もすぐ寝付くことができてたしそればかりか昼間の眠気もものすごくて昼寝をしないと耐えられなかったのですが、今は明け方になっても全然寝付くことができないでいます。とうとう一昨日の夜には「ベルソムラ」という睡眠薬を飲んだほどでした。

そして、睡眠薬系をいろいろと調べてるうちに分かったのですが、私の「日中の眠気」はナルコレプシーに該当するようです。通常考えにくい場面での睡眠発作(耐え難い強い眠気)、喜びや驚きといった強い情動をきっかけに全身の力が抜けてしまう発作(情動脱力発作)、寝入りばなからレム睡眠となって夢を見る入眠時幻覚とかが紹介されていたのですが、そのいずれの症状も起きています。もちろんリバーサル手術後の神経の回復と連動して起きるようになっていて、そして左側の回復の過程でも一時的に起きていたものなので、長期に渡ってはいるけれども一過性できっと治るはずと楽観的に考えてはいます。


私がリバーサル手術を受けたのは 2002.1.9 なので、とうとう20年になってしまいました。
これだけ経ってもまだ回復が終わらないというのは残念でしかないですが、今やってる鍼治療(指圧も)が枯れた箇所の回復すごく効果を感じているので、このまま続けていこうと思います。
今年こそ、回復プロセスが終わってほしいです。


さいごにおまけの今年のおせち。

では。
まるとん

2021年5月24日月曜日

3年前と同様の右腕の神経の回復

10日程前にパニック症状が出て、それから不快な症状がずっとつづき、ここ4日間は食事が全く取れない状態でいましたが、今日右腕の中の太い神経が2本、枯れた状態から活き返った感じがしました(昨日と同じ神経でその後続のプロセスじゃないかと思います)。
3年前にも右腕の中で同じことがあったのですが、おそらくそれとは別の神経のような気がします。

午前中はこの神経の流れが激しくてずっと横になってました。


午後も横になっていたら、この右脇の下でプチッという感触(プッチンプリンの爪を折る時の様な)があって、

肩の中一帯でガキッ、ガキッ、ガキッっていう亀裂が入りそうな感触が続いて、

両腕いっぱいに風船を膨らませるような感じがして、

下腕でもボキボキボキボキといった感触が続きました。

しかもこれだけでは終わらなかったです。

今日も1日ずっと食べることができなくて、ちょっと無理してカスタードケーキを1個食べたんですが、それを機にそれからずっとむかむかして、脇の下を中心にもう1サイクル同じことが起きました。
ものすごく太い神経で、予兆も流れも反動もかなり強かったです。

それが終わった後はまたこの神経(汗)の移動です。
この×印のところには針で空けたような穴がいくつもあって、そこを通って流れていきました。ふさがっていた穴が1か所づつ貫通して流れていき、青色の部分を満たしていきました。リバーサルを受けて以来20年もの間、脇の下でずーっとぽきぽきといっていた不快な感触は、おそらくこの穴によるものです。ものすごく不快で悩まされているのですが、もしかしたらこれを機に消え去るかもって期待しています。

緑の箇所から青の箇所への移動は相当のものです。まだ余波が残っていて、体を動かしたりするとざわざわと移動します。これが汗を引き起こすものと考えていて、そのため代償性発汗はかなり減ってくれるんじゃないかと期待しています。
左側の回復をトレースするのであれば、おそらく今後頭部への神経も同じような回復があるはず、と考えていますが、このあと何が起きるのかはもう全然分かりません。。

まだ頭がふらふらしています。
胸がむかむかしていて、今日も食事は取れなさそうです。

2021年5月4日火曜日

交感神経が活発になるリズムと神経の流れるスイッチ

先日までいろんな症状(頻尿とか下痢とか足の痛みとか胸やけ感とか寒気とか頭痛とか)があったことを書きましたが、ここ最近はそういったことは起きていなくて割合調子は良いです。

ただ神経の流れる感触は強いです。
  • スイッチが入ってない時は、右脇の下に相変わらずぽきぽきと引っかかりがあります。それでも完全に途切れているわけではなくて、指先にまで流れを感じています。
  • スイッチが入った時には引っかかるものは何もなく、脇の下から指先に向けて激しく流れます。この状態になると起きているのが辛くて横になって過ごしています。しばらくするとおさまってまた脇の下でぽきぽきと引っかかる状態に戻ります。
  • そのようなことは午前中はあまり起きなくて、だいたい午後(昼間だったり夕方だったり夜だったり)に起きています。交感神経が活発になるリズムと連動しているようで1日に何度も起きます。なので、最近は午前中に まるとん2 をまとめてることが多くて、午後は買い物に出かけたり(外に出て体全体を使っているとあまり気にならない)家にいるときは横になって安静にしてることが多いです。今はこの生活が精いっぱいですね。。
  • コーヒーもそうなのですが、今飲んでる漢方(補中益気湯)も交感神経を活発にする作用があるかもしれなくて、飲んだ後しばらくしてスイッチが入ることも多いです。
  • その流れは親指、人差し指、中指、薬指にまで流れているので、おそらく正中神経(黄色の一番太い神経)です。正中神経(特に脇の下の根元のあたり)を外科的にチェックすることってのはできるのでしょうか??やれるならやってみたいです。
  • スイッチが入ったときにはカラカラの腕全体に活力と体温が伝わる感じがしてすごく気持ちが良いです。背中に溜まっていたもので、つまりは代償性発汗を出すきっかけにもなっていたもので、それが胸を通じて腕に向けて流れて分散されていくのが分かります。ここ最近の足の痛みといったいろんな症状も、このイベントが起きるための予兆として下半身側で過剰反応していたものと考えています。
何度も何度も繰り返しながら、なんとなく良くなっている気がしています。左側がつながりきった時に起きた回復のプロセスをたどっているので今は右側でも回復しつつあると思うのですが、、、ケタ違いに遅くてよく分かりません。もうリバーサル手術を受けて19年4か月になりますが、いまだに終わりが見えないです。

2020年12月16日水曜日

神経の流れる感触の予兆としての胃のむかつき

今日は辛いラーメンを食べたんですが、その後から胃がむかむかして、しばらくの間(1時間くらい)横になってました。

食べたラーメンは このページ の一番下にある「辛くて甘いカレーラーメン」です。ここ最近はほとんど毎日のように激辛ラーメンを食べていたのですが、だいたいは唐辛子の辛さだったんですね。だけど今日はターメリックとかコリアンダーとかが含まれるカレー粉の辛さだったので、ひょっとしたらそれが影響したのかもしれないです。

で、その 胃のむかつき なのですが、神経の流れる感触の予兆として起きているものでした。

何が予兆として起きるのかは予想できなくて、一番多いのはわっと出る汗で9割9分以上はこれなのですが、それ以外にも いきなり涙が止めどなく出る時(決まってどちらか片目だけ)もあれば鼻水が出る時もあるし、息ができなくなったり視界が真っ白になる時もあります。今日は久々に胃のむかつきという症状が出たので、しばらくの間は純粋な体調不良と勘違いしました。

いつもと違う症状がトリガーだっただけに、神経の流れる感触も少し異なってました。
今日特に激しかったのは右脇の下のぽきぽきという所から肩の内側にかけてです。以前の 神経の流れる感触はどこから来ているのか? の記事でも使ったこの図の黄色の太線の神経です。
その後は断続的に激しく流れたりおさまったりを繰り返しています(これは別に特別なことじゃなくて、大半の日はいつもそんな風に激しくなったりおさまったりを日中は繰り返しているのですが)。
その影響で、右肩から右手指先までの右腕全部がしばらく痺れたりもしていました。


あと、それとは別の話になりますが、とうとう昨日から手荒れが出てしまいました。
あかぎれになってるのは見た目ちょんちょんとしかないんですけど、冷たい水にふれるとものすごくしみるので台所家事が辛いです。
荒れてるのは右手だけ。手の温度の左右差はまだあからさまなのは出てないですが、もうじき現れそうな感じはしています。

2020年11月8日日曜日

ひまわりさんのリバーサル手術の術後レポート

ひまわりさんがリバーサル手術後にドクターからもらった術後レポートを、本人の許可をいただいたので掲載します。(※処方された薬についてはひまわりさんが Twitterに写真 を載せています。)


手術
治療の実施

理由
患者は交感神経の再建(SNR)に来ています。

前提(既往歴)
患者は2020年7月に手足の発汗によりETSを受けた日本人です。彼女は重度の代償性発汗を引き起こし、乳頭ラインよりも上は無汗症です。

現在の状態
血圧143/101、脈拍数87。通常の発汗値は手(21.5/23.2)、顔(8.7)、胸(21)。

今後の予定
患者は病院に一晩滞在し、その後ホテルに行きます。術後3日目に彼女は飛行機で帰国します。3週間は重労働を控えること。腹部帯は2週間使用すること。縫合糸は吸収されます。

施策
手順:ADA 99 SNR
Rantanen-Rantanen
麻酔医:General, Dr H. Amjärv
手順は左側から開始しました。局所麻酔の後、3つの小さい傷が作られました。次に Troacar を使って3Dカメラを胸腔に配置しました。肺と胸腔の間にはかなり激しい癒着が見られましたが、それらは全て取りのぞかれました。損傷した領域は3番目と4番目の肋骨の上にありました。T3は破壊されていましたが、T4は正常でした。近位神経はT2神経節の下で切断され、遠位神経はT4神経節の上で切断されました。3番目の肋間神経が採取され、T2とT4の間に配置して吻合しました。吻合は、6-0プロレン縫合糸とフィブリン接着剤を使用して、神経移植片の中位にしっかりと固定されました。最後に、脂肪由来の幹細胞が両方の吻合箇所にかけられました。そしてPEEPの助けを借りて肺が満たされ、Troacar が取り除かれました。吸収される縫合糸を使って傷口を処置しました。脂肪由来の幹細胞は患者の腹部の脂肪組織と両足から採取されました。吸収される縫合糸を使って傷口を処置しました。

そして同じ手順を右側でも行いました。局所麻酔の後、3つの小さい傷が作られました。次に Troacar を使って3Dカメラを胸腔に配置しました。肺と胸腔の間にはかなり激しい癒着が見られましたが、それらは全て取りのぞかれました。損傷した領域は3番目と4番目の肋骨の上にありました。T3は破壊されていましたが、T4は正常でした。近位神経はT2神経節の下で切断され、遠位神経はT4神経節の上で切断されました。3番目の肋間神経が採取され、T2とT4の間に配置して吻合しました。吻合は、6-0プロレン縫合糸とフィブリン接着剤を使用して、神経移植片の中位にしっかりと固定されました。最後に、脂肪由来の幹細胞が両方の吻合箇所にかけられました。そしてPEEPの助けを借りて肺が満たされ、Troacar が取り除かれました。吸収される縫合糸を使って傷口を処置しました。脂肪由来の幹細胞は患者の腹部の脂肪組織と両足から採取されました。吸収される縫合糸を使って傷口を処置しました。

※PEEP:Positive End-expiratory pressure(術後に肺を再び膨らませるための技術)

投薬
BURANA 600mg tabletti, kalvopäällysteinen läpipainopakkaus 1 x 30 fol
1錠を1日3回

PANADOL FORTE 1g tabletti, kalvopäällysteinen tablettipurkki, muovi 1 x 100 kpl
1錠を1日3回

診断
R61.0: 局所多汗症

2020.10.29 ヘルシンキ


→ ひまわりさんのリバーサル手術記は コチラ

ひまわりさんのリバーサル手術記

10/29にフィンランドでリバーサル手術を受けて来たひまわりさんに手術記を書いてもらいました。(※ひまわりさんのETS手術状況/リバーサル処置内容については Twitterのこちらのツイート に書かれてます)
なお、私の方で通訳さんのお名前を「通訳さん」に書き換えてます。


フィンランドでのリバーサル手術記

2020年10月29日にフィンランド ヘルシンキのティルッカ病院で交感神経系再建術/肋間神経移行術を受けました。
費用は14900ユーロでした。
手術日が決まったら、飛行機のチケットと、ホテルの予約をして、その後、通訳さんから渡航案内と、請求書がメールで送られてくるので出国の1週間位前に外国送金しました。外国送金は最近うるさいらしく、銀行から何の目的に使うのか、誰の費用かなど細かく聞かれ、1時間位待たされてやっと送金出来ました。

コロナの影響で便が少ないせいか、前日に直行便のチケットが取れなかったので前々日に入国しました。夕方に到着して、半日は病院と薬局とスーパーの確認をして、翌日は観光に使いました。
フィンランドはバスでも電車でも料金はゾーンで決まって、ヴァンター空港からヘルシンキ市内であればABCゾーン、ヘルシンキ市内のホテルからヘルシンキ市内に出るにはABゾーンです。シングルチケットかデイチケットかを選びます。ヘルシンキカードという観光も込みの物もあります。私はHSLアプリをダウンロードして購入しました。
いよいよ手術日、9時までに病院に来るようにと言われていたのでそれまでに病院へ行きました。まず2階へ上がりパスポートを受付の人に見せて、4階に上がりピンポンを押しました。看護師さんが鍵を開けてくれて中に入り、名前、生年月日、住所を英語で書いていたら、通訳さんが来てくれました。ほっとしました。
その後貴重品をロッカーに入れて手術着に着替え、病院のスリッパを履き、問診票を通訳さんと一緒に書いていると、麻酔科の先生が挨拶しに来てくれて、痛み止めをその場で飲みました。その後、ランタネン先生が挨拶をしに来てくれました。
先生との問診があり、ETSを受けた経緯や、代償性発汗含むその後の後遺症の聞き取り、手汗の量を検査し、幹細胞を取るのに、お腹から取るよう努めますが、足りなかったら太ももからも取りますと説明がありました。その他聞きたい事を伝えました。
この後すぐ手術室に入り、麻酔も苦しくないようにマスクを口から少し離してかけてもらい、楽に眠りに入りました。10時位から17時位までで手術は終わりました。目覚めた後しっかり意識があり、通訳さんと先生がいてくれました。
先生がおっしゃったことを通訳さんが訳してくれた紙と、先生が書いた英語のレポートをもらいました。手術は成功です!
ETSの時は手術後は気分が悪くご飯も一日食べれなかったんですが、リバーサルの後は気分が悪くならず当日からご飯が食べれました。フィンランドの病院食はライ麦パンのサンドウィッチ、ヨーグルト、ジュース、お菓子といった、病院食っぽくない食事が出てきました。
翌日は朝洗顔し、早々着替え退院する12時までベッドの隣のチェアーで待たせてもらっていました。その間も看護師さんが、コーヒーとお菓子はいかが?と聞いてくれ、親切にしていただきました。このサービスも日本にはないですね。
看護師さんとのやり取りは全て翻訳アプリでやりました。
コミュニケーションがとりにくく、ご迷惑をおかけします。と翻訳アプリで伝えると、あなたに害はありません。と返事がありました。
病院を出てホテルまで帰る途中で、途中で薬局に寄り、処方箋を出して薬をもらいました。薬剤師さんが何か言っていましたが、何を言っているのか分からないので、とにかくうなずいてカードでお金払いました。それからホテルに帰りました。
その後ホテルに2泊滞在します。

術後は脂肪吸引したお腹にコルセットを2週間着けないといけません。圧迫して内出血を抑えるためだと思います。私は脂肪をお腹と太ももから取ったので太ももの内出血と腫れが結構出ました。太ももも圧迫したほうがいいかもしれません。コルセットは病院でもらえますが、太もも圧迫はももサポーターがネットで売っているみたいです。

痛みはとにかく痛いです。傷は脇下左右で2か所、胸下左右で2か所、脂肪吸引するのにお腹左右で4か所、内膝左右で2か所、計10か所です。
一番痛いのは傷ではなく、脇下から胸、肩甲骨辺りです。フィンランドで処方して頂いた痛み止めを1日3回飲んでいるのですが、痛いです。特に胸が痛いですね。肩甲骨辺りは鈍痛で毎日スゥーっとする薬塗ってマッサージをしてもらっています。
後、神経回復の為にビタミンB(B6+B12+葉酸)を6~12か月服用することを推奨するとのことでしたので、飲んでいます。
まだ早く歩くのも痛いし、息切れするので少しつらいですが、日にち薬かなと思います。
この痛みは改善につながっています。+
術後の変化は、ETSの後に比べ、代償性発汗が確実に減っていると思います。お風呂上りに前は胸下にタオルを巻かないと滝汗だったのがリバーサル後はそんなに意識しなくても良くなりました。
夏場にならないと、本格的には分かりませんがかなり期待できるのではないかと思います。胸から上の汗はまだかかないので早く汗が出るといいなと思います。足汗は変わらず出ます。手汗と脇汗は正常です。手汗が戻るということはありません。これから変化を見ていこうと思います。

今回コロナ禍での渡航だったので、入国はスムーズでしたが、帰国に苦労しました。機内で
・コロナが危険な国に14日以内に行っていないか。(フィンランドは危険な国に入っています。)
・37.5度以上熱がないか、咳症状はないか
・鎮痛剤を飲んでないか
・家まで公共交通機関は使えないが、どのように帰るか
・帰国してから14日間の滞在先はどこか。
などの質問事項に答えて、署名しないと帰国出来ません。
厚生労働省の帰国者フォローアップのライン登録をすると、帰国して4日後位に自治体から電話があり、翌日から毎日10時にラインが来るのでアンケートに答えるように指示があります。熱はないか、風邪症状はないか、の質問です。
とにかく大変です。

補足
医療費控除をするのに確定申告で領収書が必要かと思い、通訳さんに問い合わせたら、フィンランドでは領収書は発行しないそうで、請求書と銀行の送金控えなどでした方は見えると聞きました。今年度、それでやってみようと思います。


→ ひまわりさんのリバーサル手術の術後レポートは コチラ

2020年10月30日金曜日

神経の流れる感触はどこから来ているのか?

ここ最近神経の違和感は割合おとなしかったのですが、今朝は目が覚めた時からしばらくずっと(1時間くらい?)、「右脇の下」と「両腕の上腕と手のひら」で神経の流れる感触が激しかったです。

布団で横になったまま、念入りに指の1本1本を確認しながら様子を見ていました。手のひらは「親指、人差し指、中指」が激しく感じ、「薬指」が軽く感じ、そして「小指」は全く感じない、となってました。

それを Wikipediaの手のひらの神経 と見比べてチェックしました。
手首中央に太い黄色い神経があって、この延長線、つまり支配領域は「親指~人差し指~中指~薬指の半分まで」となってます。ちょうどこの神経が、いま現在の私の「神経の流れる感触」を引き起こしている神経です。

この神経は正中神経(Median nerve)といって、脇の下を通っており(脇の下も同じ感触がするので合ってます)、さらに腕神経叢(わんしんけいのう:brachial plexus)というところから出ているのだそうです。

腕神経叢はここにあります。
こちらも図は Wikipedia からの引用で、中央の太い黄色い線一帯です。

ただ、この腕神経叢は、正中神経だけでなく、尺骨神経、橈骨神経、腋窩神経などなどなどなど、多数の神経に枝分かれするおおもとの神経のようです。

Wikipedia の中には分解したイメージ図もありました。
赤い四角と青い点線は私が描いたものです。こうすると正中神経は、C5~C8およびT1から来ていることが分かります。(※Cは頸椎でTは胸椎)
※神経は分岐して広がっていくものって考えてたんですが、合流もするんですね。

私のETS切除部位は右T3/T4、左T2/T3で、それぞれをバイパスするようにつなげていますから、それよりさらに下位の部分になりますね。交感神経幹はT1と直接つながってるはずなのですが、ここには書かれていないようです。

図書館でも本を借りて来ていろいろと調べているのですが、今分かったのはここまでです。
あと、これらの本を見て新しく分かったことは、交感神経幹は背骨の脇にへばりついてるぐらいに思っていたのですが、どうやらそうではなく、いろいろな組織の中に絡まるように胸の中に収まっているということでした。

2020年10月2日金曜日

満月前症候群とそのメカニズムについて

去年リバーサル手術を受けたバッキーさんのTwitterのつぶやきで、満月前症候群というのを知りました。

私は気圧とか湿度といった、温度以外の要素でも体調は大きく左右されます。今まで季節の変わり目とかさまざまな理由で片づけてきたことが、ひょっとしたらそれの影響もありそうと思い、少し調べてみることにしました。


満月前症候群とは?
いろんなサイトから記述を見つけてきました。
  • 満月の数日前や満月の日に起こり、頭痛や睡眠不足、イライラ、吐き気などの症状がある。
  • 満月になると血管が拡張しやすくなり、脳内の血管が拡張するため片頭痛が起こると言われる。
  • ホルモンバランスや自律神経も乱れやすく、イライラが増したり、ストレスも溜まりやすいと言われている。
  • 反対に新月の時は神経が過敏になって汗が多くなることも。。
  • 英語では Full Moon Syndrome と呼び、具体的な医学的根拠はないものの、統計的には暴力的行動、発作、メンタル的な不安定に結び付く関連性を示唆しています。
なぜ起きるのか?は分かってないみたいです。
多数の日本語サイトは参照元URLとして zutsu-zukizuki.com というアドレスを載せていたのですが、このサイトは現在閉鎖されてました。


「引力による影響」説と「月光による影響」説をよく見かけたので、それらについてまとめてみます。

引力による影響説
「潮の満ち引き」が「月の満ち欠け」とリンクしてることは私も知ってます。
1日に1回満潮と干潮がそれぞれあるんですが、新月と満月には大潮が、半月には小潮があるんですよね。

それについて、国土交通省のサイトにあった資料 に分かりやすい図が載ってました。
海の水が太陽と月の引力に引っ張られてます。
ちなみに新月のところで外側(反対側)も膨らんでるのは、遠心力だそうです。

人間の体は60%が水分だから、同じように引力で引っ張られるんじゃないかっていう話なのですが、改めて上の図を見ると、満月だけじゃなく新月も引力の影響を強く受けてます。
しかも満月よりも新月の方が大潮の最大潮位は高いのだそうです。(※コチラ を参照)

ということで、もし引力の影響だとしたら、満月よりも新月の方がひどい症状となるはずです。

また、別のアプローチとして、湖などの比較的小さい水域では影響がないため、体内の水分にも作用することはないと考えられているみたいです。


月光による影響説
月光は太陽光が反射したものだから、夜に陽の光を浴びることで、1日の体のリズムが崩れるということですね。

ただ、「月が見えない部屋の中にいても満月の日には寝つきが悪いか?」という実験をした人がいて、「実際の月の満ち欠けに気づいていない場合でも、人間の睡眠に影響を与える」という研究結果があるそうです。(※コチラ を参照)


その他の説(バイオリズム)
その他には、「そもそも体の中には体内時計を持っていて、生理状態、感情、知性などは一定の周期を保っている」というバイオリズムと言う考え方もありますが、科学的に実証されていないため仮説扱いとなってます。


その他の説(大気潮汐)
満月や新月に気圧の変化があるかを調べてみました。
大気潮汐というのがあって、太陽の放射や月の潮汐力などの影響で気圧は変化するそうです。しかし、Wikipedia は、最も影響の大きい赤道上でも日毎の変化量で2hPa以下とかなり小さな変化量しか書かれてませんでした。
ただ、日本気象学会に掲載されていた高校生の研究レポート には、「海上の気圧と月齢には関係があると考えられる。」とまとめられていて、気圧に影響がある可能性は十分にありそうです。


ということで具体的なメカニズムまでは分からなかったですが、満月の日に体調に変化があるのは多数の人が訴えていて、そういった症状があることは間違いなさそうです。

今後は満月かどうかも考慮しながら、体調を見ていこうと思います。

2020年9月26日土曜日

yoshiさんのTwitterでのリバーサル手術報告&ETS手術を受けようという人へ⑤

yoshiさんがリバーサル手術を受けたことをTwitterで報告をしていたので、それらをまとめておきます。

こちらは手術直後ですね。


こちらは落ち着いてからですね。

※このツイートの返信コメントは一通り読むと良いと思います。

気になる点としては「T3T4だったはずがT2T3を切られていた」ということです。

このようにリバーサル手術を受けたら切除箇所が異なっていたという報告は、今まで福岡のクリニックで多数聞いていましたが、四谷のクリニックでも起きているようです。

代償性発汗のトラブルが広く一般的になっているところで、多汗症専門医は顧客(多汗症患者)の取り合いがますます激しくなっているのだと思います。宣伝するときはウチは低位ですとか代償性発汗の対応をやってますといいながらも、実体はこのような状況となっていることを非常に心配しています。


改めて、私個人の考えとして、そもそもETS手術を受けることに対しては強く反対ですが、もし受けるとしても、多汗症専門医ではなく、日本胸腔鏡下交感神経遮断術研究会Webサイトのリンク集に書かれた病院 とか大学病院といった、過激な競争に巻き込まれていないすなわちETS手術だけじゃない所で受けることを、強く、強く、非常に強く勧めます。


タイトル「ETS手術を受けようという人へ」は現在5部作となっています。


2020.9.27追記
yoshiさんの更新Tweetです。
T3の処置の結果T2にまで損傷が広がっていたというのもはじめて聞く事象です。オペレーションの難易度は私には分かりませんが、T2は絶対に処置するべきではないというのは通説であり、慎重に避けるべきはずなのです。よほど深く切除したのか雑に扱ったのか、それに話を追いかけてみるとT3T4切除のはずがT3だけ(かつT2まで損傷が広がる)となっているのも変な話で、これはこれでひどい話だと思います。


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2020年9月7日月曜日

台風による気圧の変化と体への影響

今台風10号が来ています。
ものすごい大型ということで、九州は全域が暴風域に入り、「かつてないほどの甚大な被害が想定される」と報道しています。
私の住む神奈川は大雨警報は出ているものの深刻な影響はなさそうです。ただ、台風の影響で気圧が下がっているようで、体への変化を強く感じています。
涼しい空調の中にいたのに汗が出たりしたし(ちょっとの間だけ)、神経の流れと手の震えは今日は特に激しいし、ついさっきは左目が異常にしみて涙が出たりもしました。


ちなみに気圧の変化が交感神経に影響する機序をちょっと調べてみたのですが、どうやらこういった感じになっているようです。(サイトによっては違う解説をしているところもあり、絶対にこうなっているというわけではないみたい)
  • 気圧が下がる → 体内圧力が上がる → 体内の器官・組織が膨張する。
  • 肺や血管などの組織がその影響を受け、ストレスとして反応し、自律神経に作用する。
体への影響はこの自律神経への作用だけではなく、例えば組織の膨張が血流やリンパの流れの悪化となってむくみやだるさを引き起こしたり、また、内耳の組織の膨張が平衡感覚を狂わせてめまいを引き起こしたりと、いろんなことがひとそれぞれに起きているみたいです。

ちなみに私はプールに浸かっている時にも同じように神経の流れが激しくなるのを感じるのですが、これは上に書いてあるのと反対のこと、つまり「体内圧力の低下(体内の器官・組織が圧迫されること)がストレスとして反応し自律神経に作用する」と考えればつじつまはあいそうです。


どうすれば楽になるか?といったことはぜんぜん分からなかったんですけどね。。残念。

2020年7月8日水曜日

リバーサル手術の後で私が感じている「神経が流れる感触」について⑬

前回⑫を書いたのが2017年11月でそれから2年半以上経っているのですが、その間にもいろんなことが起きてます。

特に大きな変化を感じたのは2018年5月のことで、右側の恐らく一番太い神経のつながった感触がしました。そのことは 5.27 に Full Bloom というタイトルで記事を書いていて、その前後には毎日のようにいろんな変化を日記に書いていました。体調が悪い日もかなりあって、横になって1日を過ごしてたこともしょっちゅうでした。

その頃の日記をダイジェストでまとめます。
なお、一番大きな変化を感じたのは 6.9 で、首の裏側根元当たりで神経が「揺れる」感触まではっきりと感じました。

5.28
横になっていたのですが、風船でも膨らませているかのような強い圧力で肩から上腕へ押し出される感触がしました。神経ってこんなにも強い力で流れようとしているんだなって思いました。

夕方になると、昨日と同じような激しい勢いになりました。
肩一面がまるで爆発したかのような勢いで神経がぶわぁーっとまき散らされる感じがしました。

5.31
夕方から夜にかけて神経の移動する流れは強くなりました。
腕全体に感じているのですが、今日特に強く感じたのは右腕下腕部の手首よりのあたりです。
この部分に流れ込んだ時、ものすごい力で肩が引っ張られました。
背中もなでられている感触がしていて、上に向かって流れています。
背中は軽く、腕は重くなっていくように感じるのは、きっと気のせいではないと思ってます。

5.31-2
横になった途端、パニックを起こしました。
かなりひどくて、今ふらふらです。
今度はこの部分に流れ込みました。
この部分だけというわけではなくて両腕全体に神経が流れているのですが、特にこの部分が集中的にひどかったということです。

6.1
今この「神経の移動する感触」のある神経は、1本だけじゃなくて、複数本あるように感じています。
今まで何本も神経がつながった感触はあるのですが、それらの集大成の「神経の移動」をしているんじゃないかということです。
まだまだ起きているのも辛くて、横になってほとんどの日を過ごしています。

6.2
神経の移動する感触はずっと続いています。
昼間も昼間でひどかったのですが、また夜になってからが特にひどくて、7時~9時の2時間はぶっ通しでパニック症状となっていました。
Full Bloomの記事を書いたのが約1週間前で、あの時には腕の中の一番太い神経が強く流れた感じがしたのですが、今日は無数の細い神経が強く流れて活き返った感じがしました。あっちの神経がつながって、落ち着きだしたらこっちの神経がつながって、っていうのを何度も何度も繰り返しました。
今は砂時計の砂が落ちるような勢いで、お腹や背中側から両腕に向かって神経が流れて移動しているのを感じています。

6.3
また夜になってパニックが起きました。
晩御飯を食べ、ちょっとお腹がむかついてる感じがしたのですが、その後横になったらパニック症状が起きました。
今日は2~30分程度でピークは過ぎましたが、その後の余韻が長かったです。神経の激しい移動を感じていました。
そのまま寝てしまって、起きた今、日記を書いています。

6.4
朝から寒気がして布団にくるまっていました。
1回目のパニックでは右腕の外側に神経が流れ込む感じで移動しました。
右腕の、緑色の部分が熱くなり、神経の塊ができているような感じがしました。
それが落ち着いたと思ったら、そのまま2回目のパニックが起きました。

2回目のパニックでは腕や背中に向けて、放射状に散らばるように流れました。
図はお腹側となっていますが、実際に起きたのは背中側です。

もうどこにどう流れているのかよく分からないほど、あちこちに流れました。
ただ、今までは腕の中に線で流れていたのですが、面で流れるような感じがしたりもしました。右肩で太い神経が開通した感じがしたりもしました。右わきの下に流れた時は一瞬強いわきが臭がしてびっくりしたりもしました。

6.5
腕の中の何本もの神経が、ポコッ、ポコッ、ポコッ・・・・と、1本ずつ、音を立ててつながっていく感触がしたのです。
何本あったかなどもう分かりません。ともかくものすごく不快な感触が、何時間も、ずーっと続いていました。めちゃめちゃ辛かったです。
全部がつながったであろう時、上半身に神経のものすごく流れる感触が続きました。
1時間ぐらい続いていて、これで終わるのかなと思ったんですね。でも、そうしたらさらに1本の神経が現れてつながり出しました。
今までにつながって来たのとは比べ物にならない太い神経でした。(正中神経かな?)
ものすごいパニックが来るのかもと思って、とても怖かったです。
でも、これは他の神経の違ってものすごくゆっくりと、不気味な感じでつながっていきました。その筋の中を、あったかいものが流れました。
そのあと、ガチガチに乾いて固まっていた塊が、溶けるような感触がしました。(図の青い部分)
それが終わってからも、お腹や背中から、緑色の部分全体に向かって、神経が流れて移動する感触がずっとしています。ものすごい大移動です。

6.6
昨夜は明け方までこの神経がポコッ、ポコッ、ポコッってつながっていくのを感じてました。

さらにもう一つつながりだしました。
今までつながって来た神経は首の方から出ていた感じがしていたのですが、今回のは胸の内側から出てきている感じがしているあたり、ちょっと違います。
今までずっと脇でポコポコと引っかかっていた神経のようです。
この神経もものすごく太いみたいで、体全体にかなり大きな反動があります。

6.7
今日はまず最初にこの部分の神経がポコッ、ポコッ、ポコッと音を立ててつながりました。
ものすごく太い感じがしたのに、脇の下から先の感触が無かったです。

そのあと、この部分一帯に強く流れ込む感じがしました。
脇の下から広がってる感じでした。

そのあと外出したのですが背中から汗がびっしょり出て、家に帰った後休んでいたのですが、胸から下のお腹と背中全体が異常なまでに発熱して熱かったです。

横になって休んでいたところ、わきの下から先の神経がピキピキピキ・・・と他とは違った感触でつながりました。
その後、腕の中を水が流れるような感じがしたり、皮膚をアリが這っていくような感じがしたりとしました。
それがしばらく続いた後、お腹から大量の液体が腕に大移動する感じがしました。
4時間ぐらいずっと横になってこの移動を感じていました。

6.8
今日は1日むかむかして、ふらふらして気持ち悪かったです。
起きてるのが辛くて、やはり大半を横になって過ごしていました。

最初は脇の下から指先に向けて神経が流れました。
それが落ち着いたら、今度は脇の下から首にかけて流れました。
この×印の部分は至るところに分岐しているみたいで、どこに流れているか分からない(感覚がない所に向かってるっぽい)のもありました。

そのあと、首から指先にかけての神経がつながる感じがしました。
脇から出ているのと合わさって、入り乱れた流れ方をしました。

まだ右脇からの神経の流れが終わってないです。

6.9
神経がつながった感触がはじまって2週間が経とうとしています。
毎日毎日連鎖反応的にいろんな所がつながっています。
今日ですが、まずはこんな感じで神経の満たされる感触がありました。

その後、×印を起点とした神経で、顔に向かって神経がつながる感じがしました。

それがおさまった後、ものすごく体全体が発熱しました。

それがしばらく続いた後、またもう1本腕を流れる神経のつながる感触がしたんです。
今までで一番大きな反動があって、上の図の縦の点線部分の筋が揺れる感触まではっきりと感じました。今度こそ、腕の中で一番太い正中神経じゃないでしょうか。。。
あたたかいものが流れ、この神経が枯れた状態から活き返る感触もはっきりと感じました。

この神経の流れもますます早くなりました。

その後、再度この神経がぼきぼき言いながらつながっていくのも感じました。
ちょっとづつちょっとづつで、ものすごくつながりにくかったです。
つながった後は、熱いものが再度大量に流れていきました。

6.10
昨日太い神経がつながり始めました。
神経がつながる感触は2段階あって、1回目は管の中を液体が流れてつながる感触、2回目はボコッ、ボコッと言いながら管の中の細胞が活き返ってつながる感触です。

今日は、昨日つながった神経の、2回目の感触を待っていました。
朝から手のひらがしびれてました。

午前中から赤いライン上でぼきっ、ぼきっ、ぼきっと言い出して、3時間以上つづいたかと思います。
ものすごい寒気がしました。

今までの神経はその直後に神経がつながってものすごい勢いで流れだしていたのですが、いっこうにその流れ出す感触が来なかったです。

どくんどくん言って、それも数時間続きました。
いつ大波が来てもいいように横になっていました。

夜になり、神経の流れる感触がしました。
ぼきぼきといったのは右腕だけですが、神経の流れる感触は両腕ともありました。
手のひらに流れ込んだり、腕が膨らむような感触もしました。
あと、イメージ図には顔がないので書かれていないですが、頭にも流れました。

2時間以上は神経の流れる感触は続いていたかと思います。
でも、完全にはつながらなかったみたいです。またぽきぽきという感触に戻ってしまいました。

6.11
最初に頭に向かって流れる神経がつながりました。
首から上がどくん、どくんと揺れながらつながりました。

次にまた右腕の神経が流れ出しました。
昨日中途半端につながった所の神経です。
強くなりましたが、また完全にはつながりきらなかったです。
一度ではつながらず、段階的につながってきている感じがしています。

その後は右脇、左脇の2点を起点として、神経が流れる感じが続きました。
左脇も流れる感じがしているのは、昨日左腕の神経もつながったからだと思います。
徐々に徐々に満たされていく感じが実感できています。
これが熱を帯び、そして汗を出す神経なんじゃないかと考えています。

6.12
腕の中の2本の神経がまた一段とつながった感触がありました。
どちらも今までにつながってきた神経です。

最初に脇から下の部分がつながって、
そのあと首筋に向かってつながって、
そして首筋から指先に向かって流れるというつながり方をしています。この時は電流が首元から手先まで流れてそれがしばらく続きます。

段階的につながっているせいで今回で完全に元通りの流れに戻ったかどうかは分からないのですが、今日はものすごいしびれが親指と人差し指に襲ってきて、そして今日つながったおかげで右手の親指のぷるぷるとした震え(振戦)が劇的に軽くなりました。

6.13
神経の流れる感触は続きました。
ラインは同じ所なのですが、また脇からの神経の移動する感触です。
かなり速い流れで、蛇口を全開にしたような勢いでした。
頭への流れも強くなってきています。ただ、右腕が流れる際、頭は左半分に流れます。
これは左腕がつながった時もそうで、その時は頭は右半分に流れました。

夕方に寒気を感じました。
そしてその後、反対にお風呂に入っているぐらいに発熱して体が熱くなりました。

それがあってから、2度目の神経の流れてつながる感触がありました。
流れる感触がするのは一時的です。
1時間ぐらいは続いていたかと思います。

大半を横になって過ごしていますが、本当に辛いです。
神経がつながるとき、肩に力を入れてぼきっ、ぼきっ、ってすこしづつすこしづつつながっていくのが本当に不快な感触です。

左腕がつながったときは、リバーサルを受けて1年半の時でしたが、あの時はもっとスムーズにつながっていた気がします。
ただ、あの頃は代償性発汗もものすごく出ていたし仕事もしながらでしたから、それに比べれば今の方が楽に過ごせています。

6.14
腕を流れる2本の神経が一緒につながる感触がしました。
ぼきぼきと言いながらつながる感触でしたが、今までのに比べると軽かったです。
今までは1本づつでしたが今日はまとめてです。
首元の点線のところで2つはつながっているかのような感じでした。

その後、また脇の下からの神経の移動する感触がありました。
昨日は蛇口を全開にしたような勢いだったと書きましたが、今日はホースをつぶして勢いよく水を飛ばすかのような、レーザー光線を当ててるかのような、さらに激しい勢いでした。

昼頃になり、ほんのちょっとだけ背中が発熱しました。

午後、こんな感じの神経が、ゆっくりゆっくり、静かに指先に向かって流れていきました。
その間、右腕にも左頭部にも神経の流れる感触はしました。

それがひと段落着いたら、この部分がものすごい勢いで流れ出しました。
右手の親指の震えもすごかったです。
ただ、この横になってる神経、ひょっとしたら2本だったのかもしれないです。

その後、右手にかけて、既につながった感触のある何本かの神経の、強く流れる感触がしました。
3本はありました。
内側から順に外側に向かって流れました。

その直後、この部分の神経の流れが強く感じられました。
今これらの神経の移動する感触の余韻で、ものすごい両手のひらがしびれ、右手の親指はぷるぷると痙攣しています。背中はなでられるような感触が続き、頭全体にも神経が流れている感触がします。

6.14-2
手のひらの痺れが次第に腕に広がり、肩まで続きました。
そして頭まで神経の流れる感触はつながり、大きなパニックが起きました。

6.14-3
神経の流れが活発になり、パニックにまでなりました。
2回起きました。最初は内側、その次に外側です。
どちらも神経が流れて手首から積もり、首まで満たされて、パニックが起きました。
おなかが至る所でぎゅるぎゅる言っていて、背中から汗がじっとりと出ました。
横になって寝て過ごしていますが、起きていたら座り込まないと無理だと思います。

6.15
ほとんどずっと右肩を通じた神経の移動を上半身全体に感じていて、両手のひらへ流れ込むのが多かったです。

夜になり、今日も腕を流れる神経のつながる感触が起きました。
たぶん一番太いだろうと考えている神経です。でもパニックというほどの激しさはなく、神経が流れるって感じのつながりかたしかしませんでした。
それにそれほど長くは続かなかったです。

6.17
お風呂上りに、神経の流れる感触が一気に激しくなりました。
この神経がつながってきています。
でもまだまだ不十分で、しばらくは途切れたりつながったりする感触を繰り返しながらつながっていきそうな感じです。
今は治まっているのですが、激しく流れる感じがするときには右手の親指がぷるぷると震えます。


ここまで毎日のようにいろんな変化を感じてきましたが、これ以降は大きな変化はなくなってまたいつものような流れに戻りました。