2020年11月8日日曜日

ひまわりさんのリバーサル手術記

10/29にフィンランドでリバーサル手術を受けて来たひまわりさんに手術記を書いてもらいました。(※ひまわりさんのETS手術状況/リバーサル処置内容については Twitterのこちらのツイート に書かれてます)
なお、私の方で通訳さんのお名前を「通訳さん」に書き換えてます。


フィンランドでのリバーサル手術記

2020年10月29日にフィンランド ヘルシンキのティルッカ病院で交感神経系再建術/肋間神経移行術を受けました。
費用は14900ユーロでした。
手術日が決まったら、飛行機のチケットと、ホテルの予約をして、その後、通訳さんから渡航案内と、請求書がメールで送られてくるので出国の1週間位前に外国送金しました。外国送金は最近うるさいらしく、銀行から何の目的に使うのか、誰の費用かなど細かく聞かれ、1時間位待たされてやっと送金出来ました。

コロナの影響で便が少ないせいか、前日に直行便のチケットが取れなかったので前々日に入国しました。夕方に到着して、半日は病院と薬局とスーパーの確認をして、翌日は観光に使いました。
フィンランドはバスでも電車でも料金はゾーンで決まって、ヴァンター空港からヘルシンキ市内であればABCゾーン、ヘルシンキ市内のホテルからヘルシンキ市内に出るにはABゾーンです。シングルチケットかデイチケットかを選びます。ヘルシンキカードという観光も込みの物もあります。私はHSLアプリをダウンロードして購入しました。
いよいよ手術日、9時までに病院に来るようにと言われていたのでそれまでに病院へ行きました。まず2階へ上がりパスポートを受付の人に見せて、4階に上がりピンポンを押しました。看護師さんが鍵を開けてくれて中に入り、名前、生年月日、住所を英語で書いていたら、通訳さんが来てくれました。ほっとしました。
その後貴重品をロッカーに入れて手術着に着替え、病院のスリッパを履き、問診票を通訳さんと一緒に書いていると、麻酔科の先生が挨拶しに来てくれて、痛み止めをその場で飲みました。その後、ランタネン先生が挨拶をしに来てくれました。
先生との問診があり、ETSを受けた経緯や、代償性発汗含むその後の後遺症の聞き取り、手汗の量を検査し、幹細胞を取るのに、お腹から取るよう努めますが、足りなかったら太ももからも取りますと説明がありました。その他聞きたい事を伝えました。
この後すぐ手術室に入り、麻酔も苦しくないようにマスクを口から少し離してかけてもらい、楽に眠りに入りました。10時位から17時位までで手術は終わりました。目覚めた後しっかり意識があり、通訳さんと先生がいてくれました。
先生がおっしゃったことを通訳さんが訳してくれた紙と、先生が書いた英語のレポートをもらいました。手術は成功です!
ETSの時は手術後は気分が悪くご飯も一日食べれなかったんですが、リバーサルの後は気分が悪くならず当日からご飯が食べれました。フィンランドの病院食はライ麦パンのサンドウィッチ、ヨーグルト、ジュース、お菓子といった、病院食っぽくない食事が出てきました。
翌日は朝洗顔し、早々着替え退院する12時までベッドの隣のチェアーで待たせてもらっていました。その間も看護師さんが、コーヒーとお菓子はいかが?と聞いてくれ、親切にしていただきました。このサービスも日本にはないですね。
看護師さんとのやり取りは全て翻訳アプリでやりました。
コミュニケーションがとりにくく、ご迷惑をおかけします。と翻訳アプリで伝えると、あなたに害はありません。と返事がありました。
病院を出てホテルまで帰る途中で、途中で薬局に寄り、処方箋を出して薬をもらいました。薬剤師さんが何か言っていましたが、何を言っているのか分からないので、とにかくうなずいてカードでお金払いました。それからホテルに帰りました。
その後ホテルに2泊滞在します。

術後は脂肪吸引したお腹にコルセットを2週間着けないといけません。圧迫して内出血を抑えるためだと思います。私は脂肪をお腹と太ももから取ったので太ももの内出血と腫れが結構出ました。太ももも圧迫したほうがいいかもしれません。コルセットは病院でもらえますが、太もも圧迫はももサポーターがネットで売っているみたいです。

痛みはとにかく痛いです。傷は脇下左右で2か所、胸下左右で2か所、脂肪吸引するのにお腹左右で4か所、内膝左右で2か所、計10か所です。
一番痛いのは傷ではなく、脇下から胸、肩甲骨辺りです。フィンランドで処方して頂いた痛み止めを1日3回飲んでいるのですが、痛いです。特に胸が痛いですね。肩甲骨辺りは鈍痛で毎日スゥーっとする薬塗ってマッサージをしてもらっています。
後、神経回復の為にビタミンB(B6+B12+葉酸)を6~12か月服用することを推奨するとのことでしたので、飲んでいます。
まだ早く歩くのも痛いし、息切れするので少しつらいですが、日にち薬かなと思います。
この痛みは改善につながっています。+
術後の変化は、ETSの後に比べ、代償性発汗が確実に減っていると思います。お風呂上りに前は胸下にタオルを巻かないと滝汗だったのがリバーサル後はそんなに意識しなくても良くなりました。
夏場にならないと、本格的には分かりませんがかなり期待できるのではないかと思います。胸から上の汗はまだかかないので早く汗が出るといいなと思います。足汗は変わらず出ます。手汗と脇汗は正常です。手汗が戻るということはありません。これから変化を見ていこうと思います。

今回コロナ禍での渡航だったので、入国はスムーズでしたが、帰国に苦労しました。機内で
・コロナが危険な国に14日以内に行っていないか。(フィンランドは危険な国に入っています。)
・37.5度以上熱がないか、咳症状はないか
・鎮痛剤を飲んでないか
・家まで公共交通機関は使えないが、どのように帰るか
・帰国してから14日間の滞在先はどこか。
などの質問事項に答えて、署名しないと帰国出来ません。
厚生労働省の帰国者フォローアップのライン登録をすると、帰国して4日後位に自治体から電話があり、翌日から毎日10時にラインが来るのでアンケートに答えるように指示があります。熱はないか、風邪症状はないか、の質問です。
とにかく大変です。

補足
医療費控除をするのに確定申告で領収書が必要かと思い、通訳さんに問い合わせたら、フィンランドでは領収書は発行しないそうで、請求書と銀行の送金控えなどでした方は見えると聞きました。今年度、それでやってみようと思います。


→ ひまわりさんのリバーサル手術の術後レポートは コチラ

1 件のコメント:

  1. 確定申告、私はやらなかったのですが、通訳さんの連絡の通り、みなさん請求書と銀行の送金控えで対応しています。

    それと、飛行機およびそれに関わる移動費ですが、こちらを見る限り、フィンランドでしかその手術は受けることができない事情をきちんと説明すれば通る気がします。
    https://hoken.niaeru.com/media/others/transportation-expenses/
    →そこでしか受けられない治療を受けるといった場合は、新幹線や飛行機の料金が医療費控除の対象となります。

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