2020年11月8日日曜日

ひまわりさんのリバーサル手術の術後レポート

ひまわりさんがリバーサル手術後にドクターからもらった術後レポートを、本人の許可をいただいたので掲載します。(※処方された薬についてはひまわりさんが Twitterに写真 を載せています。)


手術
治療の実施

理由
患者は交感神経の再建(SNR)に来ています。

前提(既往歴)
患者は2020年7月に手足の発汗によりETSを受けた日本人です。彼女は重度の代償性発汗を引き起こし、乳頭ラインよりも上は無汗症です。

現在の状態
血圧143/101、脈拍数87。通常の発汗値は手(21.5/23.2)、顔(8.7)、胸(21)。

今後の予定
患者は病院に一晩滞在し、その後ホテルに行きます。術後3日目に彼女は飛行機で帰国します。3週間は重労働を控えること。腹部帯は2週間使用すること。縫合糸は吸収されます。

施策
手順:ADA 99 SNR
Rantanen-Rantanen
麻酔医:General, Dr H. Amjärv
手順は左側から開始しました。局所麻酔の後、3つの小さい傷が作られました。次に Troacar を使って3Dカメラを胸腔に配置しました。肺と胸腔の間にはかなり激しい癒着が見られましたが、それらは全て取りのぞかれました。損傷した領域は3番目と4番目の肋骨の上にありました。T3は破壊されていましたが、T4は正常でした。近位神経はT2神経節の下で切断され、遠位神経はT4神経節の上で切断されました。3番目の肋間神経が採取され、T2とT4の間に配置して吻合しました。吻合は、6-0プロレン縫合糸とフィブリン接着剤を使用して、神経移植片の中位にしっかりと固定されました。最後に、脂肪由来の幹細胞が両方の吻合箇所にかけられました。そしてPEEPの助けを借りて肺が満たされ、Troacar が取り除かれました。吸収される縫合糸を使って傷口を処置しました。脂肪由来の幹細胞は患者の腹部の脂肪組織と両足から採取されました。吸収される縫合糸を使って傷口を処置しました。

そして同じ手順を右側でも行いました。局所麻酔の後、3つの小さい傷が作られました。次に Troacar を使って3Dカメラを胸腔に配置しました。肺と胸腔の間にはかなり激しい癒着が見られましたが、それらは全て取りのぞかれました。損傷した領域は3番目と4番目の肋骨の上にありました。T3は破壊されていましたが、T4は正常でした。近位神経はT2神経節の下で切断され、遠位神経はT4神経節の上で切断されました。3番目の肋間神経が採取され、T2とT4の間に配置して吻合しました。吻合は、6-0プロレン縫合糸とフィブリン接着剤を使用して、神経移植片の中位にしっかりと固定されました。最後に、脂肪由来の幹細胞が両方の吻合箇所にかけられました。そしてPEEPの助けを借りて肺が満たされ、Troacar が取り除かれました。吸収される縫合糸を使って傷口を処置しました。脂肪由来の幹細胞は患者の腹部の脂肪組織と両足から採取されました。吸収される縫合糸を使って傷口を処置しました。

※PEEP:Positive End-expiratory pressure(術後に肺を再び膨らませるための技術)

投薬
BURANA 600mg tabletti, kalvopäällysteinen läpipainopakkaus 1 x 30 fol
1錠を1日3回

PANADOL FORTE 1g tabletti, kalvopäällysteinen tablettipurkki, muovi 1 x 100 kpl
1錠を1日3回

診断
R61.0: 局所多汗症

2020.10.29 ヘルシンキ


→ ひまわりさんのリバーサル手術記は コチラ

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