反対に年を追うごとに代償性発汗が軽減されるというのは全く聞いたことがないので(それこそ手汗が戻ったとしても)、基本的には「悪化していくもの」と捉えて良いと思います。
海外のあるサイトでは、このことを「ハネムーン期間(honeymoon period)」という言葉で紹介していました。
多くの患者は「ハネムーン期間」を経験しますが、そこでは負の症状がないか、ほとんどありません。この期間は、数か月から最長で数年に及ぶことがあります。
そしてもう一つ、次のようにも書かれています。
手術の多くの肯定的なレビューは、まだこの「ハネムーン期間」にいる患者から来ています。
裏を返せば、ETS手術の最終的な満足度を知るためには術後数年に及ぶフォローアップが必要ということになります。しかし、病院の労力や患者の協力といったさまざまな条件により、それを正しく行えている病院は存在しないと言っていいと思います。そして今でもETS手術を行っているような病院というのは、これからも続ける根拠が欲しいでしょうから、患者の満足という結果を得たいがために短期のヒアリングしかしない可能性もありそうです。そうすれば、必然的に高い満足度を作ることができます。
ハネムーン期間が過ぎた後で起きた致命的な副作用を相談しに行っても、ETS手術医は「それはおそらく年のせいでETS手術のせいではない」と言って関連性を認めなければいいわけです。
タイトル「ETS手術を受けようという人へ」は現在5部作となっています。
- ETS手術を受けようという人へ①
- ETS手術を受けようという人へ②鳥取大学のETS患者満足度の資料
- ETS手術を受けようという人へ③TwitterのアンケートやChange.orgの署名
- ETS手術を受けようという人へ④ETS手術を受けた後のハネムーン期間・・・このページ
- ETS手術を受けようという人へ⑤
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