2017年1月17日火曜日

ETS手術を受けようという人へ②鳥取大学のETS患者満足度の資料

ちょっと古い英語の記事ですが、鳥取大学のETS患者満足度の資料を見つけました。(既に議論されているかもしれないですが。。。)
http://lib.med.tottori-u.ac.jp/yam/yam51-3/yam51_055-060.html

Patient Satisfaction after Endoscopic Thoracic Sympathectomy for Palmar Hyperhidrosis
(手掌多汗症患者のETS後の患者満足度)

英語ですが翻訳サイトで読むことができ、このように書かれています。
・資料は2008年のもの
・被験者50人中35人が回答(男性13人、女性22人、平均年齢27歳、平均術後期間は33か月)
・満足度は79.4ポイント(10-100のスケールで満足度を評価した平均点)
・代償性発汗は97.1%で発症し、82.9%は予想以上の代償性発汗を訴えた
・そのためインフォームド・コンセントが重要
・他の人に手術を勧めるのは37%(添付資料P57に記載)

8割方満足していると考えるか、8割が予想以上の代償性発汗に悩むようになると考えるか、どっちを取りますか?
他人に勧めるのが満足だとすれば37%という確率になっています。
それと未回答の15人はどうしてだと思いますか?
私なら暗に不満足にカウントしておくのが妥当なんじゃないかと個人的に思います。そうすると満足しているのは37%ではなくて26%にまで下がり得るとも言えます。

「手の汗をどうしても止めたい」と「予想以上の代償性発汗」を天秤にかけて決める必要があります。

このブログのアンケートを見てもETSを薦めている人は一人もいません。
そして年々代償性発汗がひどくなる人もいます。(満足度は下がり得るということです)

そういったことを今一度考えてETSを受けるかどうか判断するのがいいと思いました。

他にも参考になる資料見つけたら載せたいと思います。

では。

まるとん


タイトル「ETS手術を受けようという人へ」は現在5部作となっています。

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