2020年10月2日金曜日

満月前症候群とそのメカニズムについて

去年リバーサル手術を受けたバッキーさんのTwitterのつぶやきで、満月前症候群というのを知りました。

私は気圧とか湿度といった、温度以外の要素でも体調は大きく左右されます。今まで季節の変わり目とかさまざまな理由で片づけてきたことが、ひょっとしたらそれの影響もありそうと思い、少し調べてみることにしました。


満月前症候群とは?
いろんなサイトから記述を見つけてきました。
  • 満月の数日前や満月の日に起こり、頭痛や睡眠不足、イライラ、吐き気などの症状がある。
  • 満月になると血管が拡張しやすくなり、脳内の血管が拡張するため片頭痛が起こると言われる。
  • ホルモンバランスや自律神経も乱れやすく、イライラが増したり、ストレスも溜まりやすいと言われている。
  • 反対に新月の時は神経が過敏になって汗が多くなることも。。
  • 英語では Full Moon Syndrome と呼び、具体的な医学的根拠はないものの、統計的には暴力的行動、発作、メンタル的な不安定に結び付く関連性を示唆しています。
なぜ起きるのか?は分かってないみたいです。
多数の日本語サイトは参照元URLとして zutsu-zukizuki.com というアドレスを載せていたのですが、このサイトは現在閉鎖されてました。


「引力による影響」説と「月光による影響」説をよく見かけたので、それらについてまとめてみます。

引力による影響説
「潮の満ち引き」が「月の満ち欠け」とリンクしてることは私も知ってます。
1日に1回満潮と干潮がそれぞれあるんですが、新月と満月には大潮が、半月には小潮があるんですよね。

それについて、国土交通省のサイトにあった資料 に分かりやすい図が載ってました。
海の水が太陽と月の引力に引っ張られてます。
ちなみに新月のところで外側(反対側)も膨らんでるのは、遠心力だそうです。

人間の体は60%が水分だから、同じように引力で引っ張られるんじゃないかっていう話なのですが、改めて上の図を見ると、満月だけじゃなく新月も引力の影響を強く受けてます。
しかも満月よりも新月の方が大潮の最大潮位は高いのだそうです。(※コチラ を参照)

ということで、もし引力の影響だとしたら、満月よりも新月の方がひどい症状となるはずです。

また、別のアプローチとして、湖などの比較的小さい水域では影響がないため、体内の水分にも作用することはないと考えられているみたいです。


月光による影響説
月光は太陽光が反射したものだから、夜に陽の光を浴びることで、1日の体のリズムが崩れるということですね。

ただ、「月が見えない部屋の中にいても満月の日には寝つきが悪いか?」という実験をした人がいて、「実際の月の満ち欠けに気づいていない場合でも、人間の睡眠に影響を与える」という研究結果があるそうです。(※コチラ を参照)


その他の説(バイオリズム)
その他には、「そもそも体の中には体内時計を持っていて、生理状態、感情、知性などは一定の周期を保っている」というバイオリズムと言う考え方もありますが、科学的に実証されていないため仮説扱いとなってます。


その他の説(大気潮汐)
満月や新月に気圧の変化があるかを調べてみました。
大気潮汐というのがあって、太陽の放射や月の潮汐力などの影響で気圧は変化するそうです。しかし、Wikipedia は、最も影響の大きい赤道上でも日毎の変化量で2hPa以下とかなり小さな変化量しか書かれてませんでした。
ただ、日本気象学会に掲載されていた高校生の研究レポート には、「海上の気圧と月齢には関係があると考えられる。」とまとめられていて、気圧に影響がある可能性は十分にありそうです。


ということで具体的なメカニズムまでは分からなかったですが、満月の日に体調に変化があるのは多数の人が訴えていて、そういった症状があることは間違いなさそうです。

今後は満月かどうかも考慮しながら、体調を見ていこうと思います。

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