その返事がもらえて、ブログへの掲載の許可ももらえたので、内容を共有します。
【Question 1】
【1つ目】
・私はパニック症状や神経の流れる感触を伴いながら、年単位の長い時間をかけて回復をしています。日本人でリバーサル手術を受けた人たちについて、私は数人を除くほぼ全員を知っていますが、彼らの中で、このような感触を持っている人が1人もいません。
→私だけが望ましい回復をしているのか、苦痛を伴う残念な回復をしているのか、単なる神経障害なのか、それとも移植元(私はふくらはぎ)の問題でしょうか?
【Question 1】
I am recovering over a long period of time, with panic symptoms and a feeling of nerve flow. I know almost all Japanese who have took your ets reversal surgery, except a few, but none of them have these feelings.
"Am I the only one doing the desired recovery?", "Am I the only one doing the painful and unfortunate recovery?", "Is this just a neuropathy?", or "Is it due to the difference in the porting source?(I used calf nerve as transpant)"
Answers:I do not think so that you are the only one doing the desired recovery. Of course I really do not know the long term results after the most of the patients. I have changed somewhat my technique when doing ETS reversal: Nowadays I use 3D-camera and I secure both anastomosis using stitches and also I put fibrin glue to the middle of the nerve graft. In addition, I take fat-derived stem cells from patients`abdominal fat tissue and put the also on both anastomosis. I hope that these technical changes will improve the results. I am going to do follow-up study, maybe during this or next year to see if the results have been improved. At least 2 patients have sent message because of very good result after this technique.
The same answer also to the second question. I really do not know, if the used intercostal nerev has been caused much pain. This will be asked also during the follow-up study.
I have used only intercostal nerve, so I can not say anything about the use of sural nerve
回答:希望する回復をしているのはあなただけだとは思いません。もちろん、ほとんどの患者の術後の長期的な結果は本当にわかりません。ETSリバーサルを行う際に、テクニックを少し変更しました。現在は3Dカメラを使用しており、縫合糸(スティッチ)を使用して両方の吻合を確保し、神経移植片の中央にフィブリン接着剤を塗布しています。また、患者の腹部脂肪組織から脂肪由来幹細胞を採取し、両方の吻合にも施しています。これらの技術的な変更により、結果が改善されることを願っています。結果が改善されたかどうかを確認するために、おそらく今年または来年中に追跡調査を行う予定です。このテクニックの後で非常に良い結果が得られたため、少なくとも2人の患者がメッセージを送ってきました。
2番目の質問にも同じ答えがあります。 使用された肋間神経が多くの痛みを引き起こしたかどうか、私は本当に知りません。 これは、追跡調査中でも尋ねられるでしょう。
肋間神経しか使っていないので、腓腹神経の使い方は何も言えません。
【2つ目】
・交感神経幹の切除する部分(例としてT1神経節とT2神経節の間の神経経路の遮断個所)は太さにして何mmぐらいの神経となるのでしょうか?
→肋間神経移植をする際の移植片の太さ、および腓腹神経移植をする場合の移植片の太さ(単位:mm)
【Question 2】
What is the thickness(diameter: mm) of the excised part of the sympathetic trunk (for example, the blockage point of the nerve pathway between the T1 ganglion and the T2 ganglion)?
Also, the thickness of the graft when performing intercostal nerve transplantation, and the thickness of the graft when performing sural nerve transplantation?
Answer: I have not measured exactly the diameter of sympathetic nerve as well as intercostal nerve graft. I have seen that the proximal part of intercostal nerve, which I put to the anastomosis in the upper part match very well with sympathetic nerve. This is also in the case of distal anastomosis. About sural nerve I do not know this because I have not used sural nerve yet.
回答:交感神経と肋間神経移植片の直径を正確に測定していません。上部の吻合部に置いた肋間神経の近位部分は、交感神経と非常によく一致しているのを見てきました。これは、遠位吻合の場合にも当てはまります。腓腹神経について、私はまだ腓腹神経を使っていないのでわかりません。
【3つ目】
・私は神経移植をした胸部の個所については既に神経伝達機能を取り戻せているが、肩、腕、および頭部のさまざまな箇所の神経伝達が、少しずつ取り戻しつつあるが、まだ完全ではない状態に感じています。そして、最近、肩や腕への電気鍼治療がものすごい効果を得ていて、リバーサル手術の後20年経った今も強い変化を感じています。
※電気鍼治療についてはこちらの動画を参照。
→回復するためには次の2つのステップがあるというので考えは合っているでしょうか?
①胸部に行った神経バイパスの回復
②肩、腕、頭部の中で、無数に途絶えてしまった神経細胞の神経伝達の回復(→ワーラー変性が起こっているのではないか?)
【Question 3】
I think that the nerve transmission function has already been restored in my chest area where the nerve was transplanted. However, neurotransmission in various parts of the shoulders, arms and head is still not sufficient and is slowly recovering. Recently, electric acupuncture on the shoulders and arms has been tremendously effective, and I still feel a strong change 20 years after the reversal surgery.
You can see the electric acupuncture in the video on this page.
I think two steps are needed to recover.
1) Recovery of nerve bypass performed on the chest
2) Restoration of nerve transmission of nerve cells that have been interrupted innumerably in the shoulders, arms, and head (I suspect that intermittent Wallerian degeneration is occurring.)
Do you have any idea on this?
Answers: Yes I think that both are needed. The first I have tried to do better by using stitches when securing the anastomosis and also put fibrin glue to the middle of the nerve graft so I think that the nerve graft can better grow to as normal as can. The second I try to improve by using stem cells taken from abdominal fat tissue, we know that mesenchymal cells from fat tissue can become to very many tissues, including nerve. In addition, I have told to eat multi vitamin B tablets 6-12 months to further improve the potential for nerve gowth.
回答:はい、両方が必要だと思います。最初に、吻合を確保する際に縫合糸(ステッチ)を使用し、神経移植片の中央にフィブリン接着剤を塗布することでより良い結果を出そうとしました。これにより、神経移植片は可能な限り正常に成長できると思います。腹部脂肪組織から採取した幹細胞を使用して改善しようとすると、脂肪組織の間葉系細胞が神経を含む非常に多くの組織になり得ることがわかっています。さらに、神経成長の可能性をさらに改善するために、マルチビタミンB錠剤を6〜12か月間服用するように伝えています。
【お願い】
いただいた回答について、私のブログに掲載しても良いかどうかをお返事欲しいです。
【Request】
I would like a reply as to whether it is okay to post your answers on my blog.
Answer: Yes, it is okay to post my answers to your blog
回答:はい、あなたのブログに私の回答を投稿しても大丈夫です
またドクターとのやり取りをする中で、電気鍼治療についても確認をしたのですが、その返答は次の通りでした。
My opinion is that 6 months after the surgery electrical stimulation is recommended if the recovery is not going on as well as thought.
私の意見では、手術の後6か月が経って、回復が思ったほどうまくいかない場合は、電気刺激を行うことをお勧めします。
【私の感想】
- 肋間神経の太さについて、私は 韓国のリバーサル手術の論文に掲載されていたイラスト からもっとずっと細いものかと思っていましたが、「交感神経と非常によく一致している」ということなので、良い話が聞けたように思います。
- リバーサル手術後の回復について、①胸部の神経移植を行った箇所の回復(バイパスによる再建)、②胸より上部(肩、腕、頭部)の神経伝達の回復、の2フェーズが必要という点について、同意が取れたように思います。
- ①のための技術は進歩していて、脂肪由来幹細胞を適用するなどの追加オプションが行われ、回復のより良い結果が出るようなアプローチが取られているようです。
- 電気鍼治療を行う場合は6カ月経ってからとのことで、それまでは強い刺激は与えずに移植箇所の神経成長の方を優先した方が良いということでしょうかね。。。マルチビタミンBの錠剤を勧めているあたりからもそんな気がしました。
- 私は今までにいろんなリハビリを行ってきました。ジョギング、プール、サウナなどで、それらを行ってきたことでも神経の移動を感じたり汗の回復を感じたりをしてきました。ただ、私はもうリバーサル手術を受けて20年を超えており、しんどい体調を抑え込みながらそこまでする気力ももうなくて、電気鍼治療での刺激に任せています。この手法もリハビリとして良いようなので、あとはこれに期待をして、引き続き治療を続けていこうと思います。
では。
まるとん
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