汗をかいているという自覚も感触も全くなくて、気づいたら下着が前も後ろもびっしょりになっていました。そしてそれに気づいたときにはもう汗は止まっていました。あまりにひどい量の汗が出ていたのでびっくりしましたが、家で起きたのが幸いでした。
去年は神経の移動に伴う汗がでる時には、大半が(汗が出そうだという)息苦しい予兆があってから汗が出ていましたし、それに今年はこのようなわっと出る汗が出ること自体がほとんどなくなっていました。
でもこれでまた下半身から上半身へ神経が流れて移動するんだと思います。
実際今日は右側の胸からお腹のあたりで神経が流れている感触も何度かしていました。以前「リバーサル手術の後で私が感じている「神経が流れる感触」について②」で書いた感触でこれを繰り返してお腹、背中の汗は減ってきています。下にその時の図も載せておきましたが今日起きていたのは高さ的には赤い線のあたりでしょうか。。。
そして左足の付け根あたりではぼこぼこぼこっと何度となくけいれんしたように震えたりもしていました。(このようなことは今頻繁にももとかひざとかあちこちで起きています。痛みとか不快な感触もなくて、これも下半身側で神経が流れるために起きているものと思ってます。)
胸部に話を進めます。
私がリバーサル手術で交感神経をつなげた場所については リバーサル手術を受けてどこまで回復するのか? でも書いたことがありますが、この様になっていると思っています。
ここで大事なのは、背骨の両脇にある交感神経幹という左右2本の縦の神経を上から下まで1本につなげたことだと思っています。
なぜならこのような神経の移動を感じているからです。
リバーサル手術でつなげた箇所(つまり青いバイパスの箇所)はもうとっくにつながっていて、その上でこの緑の神経の移動に10年以上という長い時間がかかっているということだと思っています。
どうしてここまで時間がかかるのかというのは、上半身の神経は弱まっちゃっただけではなく、枯れて流れが滞ってしまったりした箇所も無数にあったからで、運動をしたり暑いところにいたりとして活発になった時の押し出す勢いに乗せて1つづつ少しづつ流れを取り戻していると思っています。
このような上半身へ向かう神経はいろんな太さの神経があると思ってます。
例えば腕に向かう太い神経が枯れて折れ曲がって遮られちゃった時には大きく上下のバランスを崩すんじゃないかと思うんですね。なぜなら今私がつながろうとしている、そしてぽきぽきと言っているのは腕に向かうすごく太い神経のようだからです。
このようなことを経てつながっていくということが、リバーサル手術を受けただけでは元には戻らず何年もかけて徐々に回復していることの理由だと考えています。
ETSの切除部位も50%だから安心とかT4、T5といった下位の神経を切れば安心というのが成り立たないのはこのように上半身の無数に分岐する神経の止まるか止まらないかの紙一重の手術をしているからだと思っています。ETS直後はちょろちょろといった流れだったとしてもかろうじてつながっていたとします。でも夏は活発になっていた神経も冬では神経の活動も活発じゃなくなったりするかもしれないです。そういったことを年単位で繰り返したとき、上半身の太い神経の一つが折れ曲がって遮られちゃうこともあると思うのです。そうだとすると、何年か経ってから下半身の代償性発汗が現れるということもあるんじゃないかと、私は思ってます。
そもそも手を入れるべきではない大事な大事な根元の神経。手だけじゃなく頭への交感神経に対しても作用するほどの根元ですよね。メンタル面、味覚、嗅覚、集中力、前向きに考える思考、温度調節・・・たくさんのものまでもが変化して、ETS手術は犠牲にするものがあまりに大きすぎると私は思います。
次にETSを片側だけ行うことについてもちょっとまとめてみます。
まず、ETS前の状態がこのようになっているとします。
そしてETSで片側のみ遮断したとします。
それでも、青い矢印で示した神経の経路は残っているんじゃないかと思うのです。
この図でいう右下の部分は代償性発汗が起きそうですが、青い矢印で左に流れて移動できると思うのですね。だから代償性発汗も軽度で済むのではないかと思っています。
片側遮断をすると顔の汗の左右差など別の悩みが新しく出るかもしれません。両手とも汗を止めたいって思うかもしれません。
しかし両側遮断するとこうなると思うのです。
片側遮断にしたときには代償性発汗もそれ程気にならなかったとしても、両側にしたら致命的になることがあるというのはこういうことだと思っています。
今度はこれを私のことに当てはめてみます。
私は最初左側でつながりきった感触がありました。リバーサルを受けて1年半ほど経った頃のことでした。実は私は腰部交感神経節ブロックも当時左右3箇所づつ行っていましたから、お腹・背中はものすごく圧力がかかっていたんじゃないかと思います。代償性発汗もすごいひどい方だったと思ってます。(右側ではなくて)最初に左側がつながったのは単にたまたまではないかと思ってるのですが、片側が早くにつながりきったと感じることができたのはそんなことも前提にあったからかもしれないです。左側の神経がつながりきった時に感じていた神経の流れる感触は今とは比べ物にならない程速い流れでした。(でもひょっとしたらこれから右側もそうなるのかもしれないとも思っていますが。。。)
そして左側がつながりきった頃は腰部交感神経節ブロックの効果も(多分)切れていたと思います。腰部交感神経節ブロックの効果がなくなって足への交感神経がつながったこと、そして左上半身への交感神経がつながったことで右側へ押し出す力は左側の時に感じていた力に比べれば弱まっていると思っています。
でもまだまだ毎日少しづつ少しづつ神経の流れる感触は変わっているので、いつかはつながりきるはずだと信じています。それはリバーサルを受けた時から一度も考えが変わっていないことです。
来週私の友人がリバーサル手術を受けにフィンランドに行きます。
手術の成功を祈っています。
では。
まるとん
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とても参考になります。
返信削除まるとんさんのように神経の流れる感触があれば、神経再生の実感が湧くと思うのですが、私の場合、稀に背中の心臓部付近がジンジンします。これが回復している感触なのか、わからないのですが。
気温30℃越えでの外出や仕事中は、代償性発汗は変わりないですね。。。
まぁ気長に回復を待つとします。
今、室温30℃。扇風機にあたっています。汗は殆どかいていません。リラックスしている状態であれば、大丈夫なんですけど、リバーサル前も同様だったのか記憶があいまいです。
オスカー
オスカーさん
削除まるとんです。
参考になったとお聞きできてうれしいです。
代償性発汗がどれだけ辛いかということについてはネットで体験談もありふれてますが、どうして代償性発汗が出るのかを私が理解し納得できるように説明してくれるところはどこにもなかったんです。
医学的根拠はなく、あくまで私の感触をベースにしたものとなりますが、そんなこともまとめてみて良かったです。
リバーサル手術では元通りに戻すことはできないと10中10のサイトでみんなが書いてます。でも、私は交感神経幹をつなげることで時間がかかったとしても代償性発汗や体温調節などの面で元通りの機能を取り戻すことができると信じてます。今回そのことについて私なりの考え書きました。
オスカーさんはリバーサル手術を受けて初めての夏ですね。
1年目で代償性発汗の改善がほとんど全くと言ってしまってもいいぐらいに得られないのは友人達のみんながそうですから仕方がないんでしょうね。
でも、変化があるということはリバーサル手術で神経をつなげたからこそあるんだと思うんです。
みんなでがんばって回復していきたいです。
では。
まるとん