リバーサル手術を受けてもう20年も経ってしまったのですが、今年1年を振り返ってまとめてみようと思います。
鍼治療
去年の9月に始めて以来、ずっと週2回の治療を続けています。今年の7月までは刺した鍼に電極を付けて(パルスの)電気を流す電気治療をしていましたが、それ以降は醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)という手技での治療をしています。
電気治療も強い刺激があって運動などのリハビリに取って代わるぐらいの効果は十分あったと思いますが、手技はそれらとは桁違いです。今年起きた「右腕の神経の開通」はまちがいなくこの醒脳開竅法の成果でした。
醒脳開竅法での鍼治療の様子(※醒脳開竅法17回目(治療動画も)より)
代償性発汗
今年の夏、代償性発汗は激減したのを感じました。
激減したといってもゼロではなく、炎天下30分の庭作業でこのくらいには汗が出ていましたが。。。(※庭作業30分より)
この写真を撮ったのは8月のことで、まだ醒脳開竅法を取り入れた直後ごろです。それ以降も鍼治療を続けてたくさんの効果を感じてきたので、来年はさらに良い状況になっていると思います。
右腕の神経の開通
これが今年1番の成果です。11月に下図の赤いルートで神経が開通したと感じました。
リバーサルを受けて以来、「神経が開通した」と感じたのは今回で3度目です。
- 左側がつながったのがリバーサルを受けて1年半ぐらい経った頃(図のピンクのライン)
- 右側がつながったと感じたのが4年前でリバーサルを受けて16年後(図の緑のライン)
- しかしそれで全部ではなく、今年別のルートで右側がつながったと感じました(赤のライン)
リバーサル手術で根元の神経を繋げても、末端はもう自然回復できないレベルで固まっていたのだと思います。鍼であちこち固い所を突き破って刺激を与えることで、やっとほぐすことが出来たのだと考えています。
今は開通したところへ流れ込む感触が日に日に強くなってきているので、治療を続けながら来年はおそらくつながりきった状態での状況を確認することができるのではないかと思います。(まだ枯れた個所が残っているのか?つながりきってETS手術前のまったく元通りの状況にまで戻るのか?それとも後遺症が残るのか?)
その他の影響
今年変わったもの
- 眠気は異常レベルで基本無気力。今年3月ごろから特にひどくなり、それ以降ずっと1日のほとんどを寝て過ごしています(ごくまれに全く眠れない日が数日あったりはしました)。今現在もこの状況は続いています。
- 寝入りばなに「自分を呼ぶ声」や「玄関のチャイム音」が聞こえる入眠時幻聴がたまにあります(これ自体は特に問題ないみたいですが、今年になって何度か起きてます)。(※年末年始の鍼治療とナルコレプシーを参照)
- 真夏に原チャで出かける時にTシャツ1枚で汗わきパッドを付けなくてもまぁ平気(それで鍼治療をしに行ってることに注意)。
- 28℃台なら扇風機だけで快眠できるようになった。
- 冬の手の温度の左右差は(まだ残ってはいるけど)かなり改善しました。今年は冬の手荒れがまだ出てないです(数年前ならひどい手荒れになっているぐらいの水回り作業をしたけれども)。
- 脇の下を通じた神経の流れの不快感が劇的に改善しました。神経の流れる感触は今までと同様にありますが、それとは別ものの「ぞわぞわ、ぶわぁーっとした感じ(これが蟻走感?)」が腕や頭にまれに起きています。
- 腕や頭部に感情の伝達がされているように感じることがありました。食べ物を食べてびっくりするほどに ”おいしい!” と感じたり、性的体験に付随する心地のよい幸福感であったり、といったことです。でもまだまだ部分的で完全ではないように感じています。
- 右手の震え(振戦)はたまに止まっていることもあるのですが、まだ残ってます。
- ブレインフォグがまだ残っている気がしていて(昔ははっきりあった)、ストレスに弱く、不安感が良く出る。
- 夏の頭部の汗はしっとり十分、手汗はほんのちょっとうっすらとだけしっとり。手の状態について、1年を通じてだと、指先の先端部分のみ「がさがさな感じ」が残っているが、全体的にはつるつるすべすべした感じ。(ETS直後の「手のひら全部のしわしわがさがさ」からは完全な改善をしているが、まだETS前ほどの湿り気はない)
- 寝汗は全く無いけど突発的なのが何回かだけありました。でもせいぜい下着がしっとりするぐらいでしたから、通常の人のまれな寝汗とまったく一緒かと思います。
では。
まるとん
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