このページは Blushing: How to stop blushing > The risks with ETS の日本語訳です。非常によくまとまっているので、サイトのオーナーから日本語で転載の許可を得て掲載しています。
細かな所で私と異なる考えの部分はありますが、後遺症のリスクの一覧や最後の提案など考え方などのエッセンスになるところは、私の考えと合っています。
ETS手術を受けようか考えている人は、このページだけでなく、あわせて次のページを見ることも強く推奨します。
- ETS手術を受けようという人へ①
- ETS手術を受けようという人へ②鳥取大学のETS患者満足度の資料
- ETS手術を受けようという人へ③TwitterのアンケートやChange.orgの署名
- ETS手術を受けようという人へ④ETS手術を受けた後のハネムーン期間
- ETS手術を受けようという人へ⑤
- ETS患者の副作用の投票 - Top20の副作用
ETS手術(Endoscopic Thoracic Sympathectomy):
交感神経を切ること、あるいは交感神経節を除去することを意味します。
ETS-C or ESB:
正式名称は Endoscopic Thoracic Sympathetic Block by clamping。 チタンクリップでクランプすることによって交感神経の伝達を阻害し、それにより治療目的が達成されることを意味します。クランプ法では交感神経幹の切断を行わないので、クリップを取り外すことでリバーサルできる可能性があります。これらの方法では完全なリバーサルを保証しているわけではありませんが、リバーサルの可能性をはるかに大きくします。
※注意※
クリップをはずすことによるリバーサルは術後2週間以内で行うべきと勧告しています(※こちらを参照)。また10日で組織が変質するため、リバーサルはされないという報告もあるようです(※こちらを参照)。
ESB-4:
手や脇の下の発汗の問題を治療するために、胸部交感神経節の第4セグメントをブロックすることを意味します。ESB4の良い点は、手や脇の下の汗を、代償性発汗を引き起こさずに効果的に治療できることです。
※注意※
T4のブロックでも代償性発汗は出ますし、この資料はちょっと古いです。こちらの記事も参照してみてください。
Lin-Telaranta 分類:
手汗(HH)では、T4レベルのみを治療します。顔汗(FS or CH)では、T3レベルのみを治療する必要があります。
赤面症(FB)では、T2レベルを治療する必要があります。
社会不安(SP)では、より詳細な検査に応じますが、左側T2からT4の治療で十分であり、場合によっては両側の手術をしなければなりません。
※注意※
この資料はちょっと古いです。こちらの記事も参照してみてください。
交感神経系:
交感神経および副交感神経は、一般に自律神経系と呼ばれるものの一部となっています。
(自律=心で制御することができない)
これらのシステムは相互にバランスを保って機能し、身体のほとんどすべての構造(例えば、心拍数、心臓の能力、腰の機能、腎臓、血管、胃、腸など)に直接または間接的に影響を及ぼしているということができます。
・交感神経は能動的な機能を持っています。
・副交感神経は主にリラックスする機能を持っています。
交感神経系は交感神経鎖に位置し、体の皮膚、血管、組織につながっています。交感神経鎖は脊椎の両側にあり、多数の神経節で構成されています。
自律神経系は、以下に述べる2つの状況で最も重要となります:ストレスを引き起こし、「闘争」または「飛行」を必要とする緊急事態と、「休息」と「消化」を可能にする非緊急事態です。
自律神経系は、また、正常な内部機能を維持するために「正常な」状態で働き、体性神経系と共に働きます。(体性神経系は体内のすべての随意系を制御します。)
身体が例えば危険についての信号に反応する際、肺や気管支を広げてより多くの酸素を与えるのは交感神経節です。腸内の運動は減りー食べ物を消化しませんー、私たちは戦うか逃げるかしなければなりません!
血液は脳に送られ、皮膚や内臓へは少なくなります。
筋肉の緊張が高まります。心拍数と力が増加します。
以下に、これらの影響の概要を示します。
機能 | 交感神経系 | 副交感神経系 |
心臓 | 心拍数の増加 | 心拍数の減少 |
心臓 | 血圧の上昇 | 血圧の減少 |
肺 | 気管支筋の弛緩 | 気管支筋の収縮 |
目 | 瞳孔の拡張 | 瞳孔の収縮 |
腸 | 運動の低下 | 消化の増加 |
膀胱 | 括約筋の閉鎖 | 括約筋の緩和 |
腎臓 | 尿分泌の減少 | 尿分泌の増加 |
ETSのリスクと副作用:
以下は発生する可能性のある症状のリストです。ひとりひとりの反応が異なるので、下のすべての症状が現れるというわけではありません。
あなたに起きるかもしれない副作用は、T何番を切除したか、どの方法で切除したかに大きく依存し、外科医が積極的に神経や組織を切除すればするほど、副作用は多くなります。上述の一般的に使用されているETSの方法によって、副作用がどれほど異なるかは明らかになっていません。
覚醒(Alertness)
交感神経系は脳機能に直接結びつく非常に特殊な機能を制御するので、集中する能力、精神の安定、覚醒(Alertness)といったものを激減させます。ETSを受けた多くの人は(思考の)不明瞭さ(fuzziness)を感じます。
死(Death)
ここには2つの問題があります:まず最初に、少数ながら手術台で死んだ人。どんな手術にもリスクがありますが、最終的にはこれは不必要な手術です。ETSを一度に片側ずつ行うべきかどうかについては議論があり、これゆえに1度の手術で両側の肺を崩壊させる危険性を排除しています。昨年の手術台でのアイルランド人の悲劇的な死は、医療事故による死刑判決を受け、高等裁判所の訴訟が開始されました。
第二に、ETSを受けたあとの、副作用による結果としての自殺。恐ろしいことに、米国に住む若者が2003年の3月に自殺しました。また、世界中でも、ETSの副作用を直接の理由として、多数の自殺やその試みが行われています。
疲労(Fatigue)
この覇気の消失(loss of energy)は、患者に障害を与えるというに等しいかなりのものです。ある程度の疲労(fatigue)は珍しいことではありません。
紅潮(Flushing)
多くの患者はETSを受けたあとで紅潮(flushing)の問題を発症しているのに気づきます。なぜこのようなことが起こるのかについては多くの混乱があるようなので、これを説明しようとする考えを繰り返すことだけしかできません。blushing(紅潮)とflashing(こちらも紅潮)の間には区別があります。交感神経外科医のTelarantaは、blushingは交感神経のメカニズムであり、flashingは副交感神経のメカニズムであると説明しています。交感神経系のトーンを取り除くことによって副交感神経系が引き継がれ、それによってflushingが生じるのかどうかは不思議に思うかもしれません。
別の考え方としては、交感神経系が血管を収縮させることに関与するという一方で、副交感神経系がその逆(つまり拡張)をするということです。これ故、交感神経のトーンの除去が過剰な副交感神経刺激となり、血管拡張を引き起こし、それが顔の赤みとして現れるというものです。これは手のレイノー症状を治療するためにETSをすることの理由にも結び付き、交感神経のトーンを取り除くことで血管が拡張し、それでより温かくなります。Telarantaは交感神経切除による周囲の血管の拡張がレイノー症状を治療するということを言ったと伝えられていますが、交感神経が異なって働くという理由で同じことが顔には起こりません。
もっと簡単な考え方は、ETSの前では、熱・ホルモン・感情に起因する紅潮を、頭部からの発汗による自然な冷却メカニズムによって回避できていたが、この熱を放出することができなくなったために紅潮が生じるということです。
ETS外科医のReisfeldは、この問題は除神経過敏症によるものだと示唆しています。ここで、血管は、血管系内の特定の循環ホルモンに対して非常に敏感になります。
味覚性発汗(Gustatory Sweating)
すべての外科医が認識する数少ないあり得る副作用の一つですが、引用された発生率には大きな格差があります。ある最新の研究(ビデオアシストによって多汗症のための交感神経切除の合併症は減らすことができる(Johannes Zacherl, MDa, Martin Imhof, MDa, Erik R. Huber, MDa, Eugen G. Plas, MDa, Friedrich Herbst, MDa, Raimund Jakesz, MDa, Reinhold Függer, MDa))によれば、558人の患者のうち、50.4%が味覚性発汗となったと報告しています。フライ症候群の調査となります。
心臓の問題(Heart problems)
徐脈は交感神経切除術の潜在的な副作用として認識されています。イギリスで活動している外科医が行った2人のアメリカ人患者は、PETスキャンが心臓を支配する交感神経に損傷を与えていることを示している、ということを報じました。どこかに正常で純粋な自律神経に不全があると言われた人もいます。運動能力の低下に苦情を言うことは珍しいことではありませんが、重大な心臓病に苦しんでいる人はごくわずかとなっています。
ホルネル症候群(Horner's syndrome)
これは、ETS手術と神経移植である「リバーサル手術」の両方で引き起こされる可能性があります。交感神経切除によってホルネル症候群が起きる発生率が低いことは、なぜ交感神経切除のプロモーター達が副作用としてありえると常に含めるのかを説明している可能性があります。時には不幸となるこの副次的なアドバイスは、これが単純な手術によって状態を直すことができると言うことは、おそらく少し誤解を招くかもしれません。
多汗症(Hyperhidrosis)
ETS手術後、多汗症(hyperhidrosis)が代償性の発汗(compensatory sweating)のみに起因するという考え方はナンセンスです。ETS後の身体の総発汗量はETS前の総発汗量よりも多くなります。この過剰な量は「反射性の発汗(reflex sweating)」と述べられています。誰もそれを完全に理解しているわけではありませんが、「神経周辺の傷跡の蓄積」や「脳と下半身汗腺の間のコミュニケーションの崩壊」からの悪いフィードバックによるものという理論に帰結されました。外科医の言葉を使用しても、報告された代償性発汗のナンセンスな統計はGossotのチームが行った2001年の約940患者のように現実的な数字に置き換えられており、100%の発生率が報告されています。Gossotのチームの2003年の論文は、代償性発汗が時間と共に改善しなかったと指摘しました。
性的不能(Impotence)
長い間腰部交感神経節ブロック(幹の下部を切断しますが同じ神経連鎖を処置)の副作用と認識されていますが、胸部交感神経節ブロックによってインポテンスを認める驚くべきことがありました。Radissonグループには性的な強さが著しく低下したメンバーが含まれており、ETSによって引き起こされる心理的問題に起因するものではありませんでした。Erec dys(Erectile dysfunction:勃起障害)は自立神経機能不全の認識された症状です(実際、自律神経機能不全には、めまい(dizziness)、腹痛、目と口の乾燥、瞳孔の異常もあります)。交感神経切除術は、自律神経系に対する大きな傷害です。これは比較的低いパーセンテージの人に影響するように思われます。
ストレス・音・光・においの過敏(Oversensitivity - to stress, sounds and lights, and smells)
私たちの多くは、現在音・光・触覚の単純な刺激に過剰に反応します。ETSは社会不安(social phobia)を克服するために行われることもありますが、私たちの多くはストレスに対する耐性がはるかに低くなっています。
痛み(Pain)
交感神経切除術は、特に厄介なRSD(反射性交感神経性ジストロフィー:Reflex Sympathetic Dystrophy)/CRPS(共通領域疼痛症候群:Common Regional Pain Syndrome)のような疼痛症候群が「治る」と長い間宣伝されてきました。ETSで簡単かつ直接に追跡できる長期的な痛みはあまり一般的ではないようです。ここで重要な点は2つあります。
1) ETSは疼痛症候群の有効な選択肢ではありません。
2) ETSは過去に存在しなかった疼痛症候群を引き起こす可能性があります。
腫れぼったい目(Puffy eyes)
ETS患者の間で共通する観察となっています。これは甲状腺の問題を抱えている患者達が共有する別の症状でもあり、最終的には内分泌系の障害である点で興味深い。発生率は低いが、私たちはすべてそれぞれが異なる方法で影響を受けています。
レイノー病(Raynaud's Disease)
この状態は末梢部を苦しめるもので、そしてETSの宣伝理由でもあります。多くの人は手術の後長期間に渡り温かい手を経験しており、わずかばかりの人は以降に冷たくなるものもいます。
ETSは末梢の血流を阻害し、レイノーと同様の状態を引き起こします。
冷たい四肢(Cold extremities)
ETSは反対側面の血管収縮を引き起こし、交感神経系が退化した領域で冷たい四肢に至ります。私たちの多くは、ETSの後で手が通常より暖かいことが分かりましたが、徐々に逆方向に向かい、恐ろしく冷たくなる傾向になります。ここでの興味深い疑問は、純粋に除神経部位(手、指、耳など)にではなく、ETSの交感神経支配を維持する足に対しても影響があり得るということです。
心拍数の減少(Reduced pulse)
ETSのこの結果は、ETS外科医によって肯定的なものとして賞賛されています。しかしながら、脈拍の減少から恩恵を受ける可能性のある患者と、ETSのために受け入れる患者との間には、ほとんど関連がありません。さらに、これが問題であるという程度の受け入れは再度ETS外科医によって議論されます。
鼻炎(Rhinitis)
鼻や眼の問題は、鼻水を含めて、ETS後に起こる可能性があります。これはひどく一般的ではないようだが、Gossotのチーム(上肢多汗症の内視鏡胸部交感神経切除の長期結果)は、382例の患者の2.4%において、慢性的に表れていると認められています。もう1つの研究(ビデオアシストによって多汗症のための交感神経切除の合併症は減らすことができる(Johannes Zacherl, MDa, Martin Imhof, MDa, Erik R. Huber, MDa, Eugen G. Plas, MDa, Friedrich Herbst, MDa, Raimund Jakesz, MDa, Reinhold Függer, MDa))は、558例の患者を調査し、8.3%に鼻炎を発見しました。彼らは血管の内径に影響する鼻炎(vasomotor rhinitis)を「星状神経節病変の別症状」と呼んでいる。
肌の問題(Skin problems)
メラニンの欠如は太陽に対して異なって反応することを意味します。皮膚は明らかに体の中で最も大きな組織です。除神経を受けた上部の領域はETSによって無汗や早期老化に苦しむことがある一方で、下半身は足とか股といった裂け目領域における汗誘発性発疹の影響を受けやすい傾向があります。さらに、恒久的な冷たい感触に苦しむ人たちは、除神経部とまだ活動をしている神経部の両方を体中で感じるかもしれません。いくつかのメンバーが苦しんでいる定常的な寒さは、深刻な日焼け~震え(shivers/shakes)や赤面(flushes)を経験した感覚を思い出させることによって、幸いなことに苦しんでいない人達に説明されるのが良いです。興味深いことに、ETSの賞賛される副作用ににきび(acne)を減らすことができるということがありますが、湿疹(eczema)のようなとても困難な皮膚状態を経験しているものもいます。ETSの後、日焼け(tan)の能力が低下したと報告するものもいます。ETS後に乾燥した肌(dry skin)についての不満が時間と共に緩和されたという患者の話を聞いてうれしいです。
体温調節(Thermoregulation)
残念なことに、寒さに敏感になるのは四肢だけではありません。私たちの中には、体全体が体温調節の問題を抱えている人もいます。レイノー病のセクションで述べた末梢部の寒さは冷凍の鶏の感覚にも似ていますが、この体全体の体温調節はそれほど深刻ではなく、寒さの一般的な感覚として説明できます。末梢部の問題は外気の温度に大きく影響を受けますが、この体全体の体温調節の問題は温度に関係なく起きるものです。
耳鳴り(Tinnitus)
このサイトを使用している医療従事者は、交感神経の損傷のこの結果によって驚くことはないでしょう。他の症候群で良く説明されています。これはあまりに一般的というわけではありません。
代償性発汗(Compensatory sweating)
ETSの後ほとんど100%の人が持つ恐ろしいCS(代償性発汗:Compensatory sweating)について誰もが話します。医者のウェブサイトでさえもこれ以上言及を避けることはできないでしょう。しかし、CS、疲労(fatigue)、ホルネル症状(垂れ目)といった認識された副作用以上に、どのWebサイトでも書かれていない多数の細かな副作用があり、生活をより不快なものにさせています。
その他の副作用/不快感の一覧(Here's a list of other side effects/discomforts.)
全ての人がここに列挙されているあらゆる副作用の影響を受けるわけではありませんが、多くの人がETSをした後でこれらの多くのことが起きるということに同意しています。CSは時間とともに徐々に悪化し、他の問題は時間とともに発達していく可能性があります。
にきび(Acne)
老人のような手(Aged Hands)
怒り(Anger)
不安(Anxiety)
背中の痛み/神経痛(Back Pain / Nerve Pain)
血行の不良(Bad Circulation)
紅潮(Blushing)
体臭(Body Odor)
爪が脆くなる(Brittle Nails)
肌の焼けるような感覚(Burning Skin Sensation)
温度感覚の不良(Can't get the temp right)
胸毛の色やラインが異なる(Chest Hair with Distinct Line of Different Colors)
胸の痛み(Chest Pain)
唇の乾燥とひび割れ(Cracked, Dry Lips)
慢性疲労、覇気の消失(Chronic Fatigue, Lack of Energy)
抑うつ(Depression)
めまい(Dizzy)
頭皮の乾燥、かゆみ(Dry Itchy Scalp)
湿疹(Eczema)
ふけの増加(Excessive Dandruff)
手のひらの極度の乾燥(Extreme Dryness of Hands)
手のひらが焼けて電気を帯びたように感じる(Hands Feel Like They Are Sunburned and Electric)
眉毛が細くなる(Eyebrows Thinning)
顔のほてり(Face often hot)
顔の痛み(Facial Pain)
いつも熱く感じる(Feeling Hot all the Time )
足汗の増加(Feet Sweat)
顔の紅潮(Flushing)
股汗の増加(Groin Sweat)
味覚性発汗(Gustatory sweating )
頭髪が抜け落ちる/細くなる(Hair Falling/Thinning Out (even young women))
乳首の硬化、痛み、過敏(Hard, Sore & Sensitive Nipples)
頭痛(Headaches)
インポテンス(Impotence)
日焼けできない(Inability to Tan)
脚の痛み(Leg Pain)
アドレナリン分泌の喪失(Loss of Adrenalin High)
性欲の低下(Low Libido)
腕の筋肉の衰弱(Muscle Weakness ("lactic acid in the arms"))
肋間神経痛(Nerve Pain - Intercostals neuralgia)
油ぎった顔(Oily Face)
白髪が増える(Premature Grey Hair)
早漏(Premature Wrinkles)
レイノー病(Raynauds Disease)
寒さに過敏になる(Sensitivity to Cold)
暑さに過敏になる(Sensitivity to Heat)
光に過敏になる(Sensitivity to Light)
臭いに過敏になる(Sensitivity to Smells)
極度の代償性発汗(Severe Compensatory Sweating)
呼吸が短くなる(Shortness of Breathe)
反応がゆっくりになる(Slowed Reaction Time)
話がゆっくりになる(Slowed Speech)
心拍数の低下(Slow Heart Rate)
傷の治りが遅くなる(Sores that don't Heal)
ボーっとした感覚(Spacey Feeling)
胃の問題(便秘あるいは下痢)(Stomach Problems (constipation or diarrhea) )
鼻の通りが悪くなる(Stuffy/Blocked Nasal Passages)
頻尿(Urinary Problems)
体重増加(Weight Gain)
上記の症状のいくつかは同じかもしれませんが、若干異なる言葉で説明しています。
これが私の提案です(Here are my suggestions):
あなたが交感神経系が複雑なことについて読んだところで、どのようにして外科医がETSをするのを認めることができるのか、あなたは不思議に思うでしょう。
ETSを受けることを検討している場合、まず他の対策を試すことを強くお勧めします。しかしながら、手術を唯一の選択肢と感じている人がいることも私は理解しています。それを念頭に置いて、あなたの医師に相談するべき質問のリストをまとめました。
手術に急いではいけません。できるだけ多くの調査をしてください。疑問がある場合、手術が唯一の選択肢であることを完全に確かめるまで、決定を延期してください。完全に元に戻すことはできません(これはクランプの早期除去も含まれます)。最も経験豊富なETS外科医でさえ、良い結果を保証することはできません。
1)手術に精通しているが、手術を実施していない、あるいはあなたの決定に金銭的な関心を持たない、少なくとも2人以上の医師の診察を受ける。1人の皮膚科医と1人の神経医を見てみてください。
2)診察には家族や親しい友人を連れていく。客観的な第三者が存在することで、手術に関する感情的な決定をすることが避けれるでしょう。
3)外科医のWebサイト、パンフレット、外科医への電話から集められた情報だけに基づいて決定を下さないでください。
4)同じ日に手術によって得られる慰めを予定しないでください。相談に行き、そしてリスクを考慮するのに少なくとも数週間は過ごしてください。
5)相談に一人で行くなら、会話を録音するテープレコーダーを持参してください。会話を録音したいと医師に伝えてください。反対されたら、あなたはその医師について何かを学んだと思います。
6)幸せな術後患者の証言が逸話であり、手術を後悔する可能性について何も明らかにしないことを理解してください。
7)少数の患者が手術を後悔しても、後悔はまれではありません。5%の後悔率は20人の患者で1人です。多くの研究は長期間に渡ることで後悔率をはるかに上回っていることを示しています。
英語ですが、この記事も非常に重要なことが書かれています。
返信削除Opinions on ETS (Endoscopic Thoracic Sympathectomy) surgery?
https://www.reddit.com/r/Hyperhidrosis/comments/dj4vdc/opinions_on_ets_endoscopic_thoracic_sympathectomy/
What are the Risks? のところですが、
It's common for patients to be misinformed of the risks, and the risk of post-operative complications are often underreported. Many patients experience a "honeymoon period" where they have no, or few, negative symptoms. This period can be as short as a few months to as long as several years. Many positive review of the surgery come from patients still in this "honeymoon period".
要は次のようなことが書かれてます。
多くの患者はETS手術の後に「ハネムーン期間」を経験し、その間は副作用が全くないか、またはほとんど起きない。
この期間は数カ月といった短いこともあれば数年といった長い物まである。
多くの肯定的なレビューは、この「ハネムーン期間」の患者たちによって書かれたものである。
Lin-Telaranta 分類で「手汗のためにT4のみを治療すること」が不適切だったことは以下の記事に詳しい説明があります。
返信削除T3 Sympathectomy (ETS) - T3 Blockade (ESB)
https://www.chirit.com/en/th_s_ets_t3.php
Around the millennium shift, Prof. Lin (Taipeh) discovered that a T4 approach had the same success rate on palmar hyperhidrosis as T2 surgery, but did produce almost no compensatory sweating. When we however tried to reproduce his method, it did not deliver the same results. We found out that eliminating the T4 ganglion did have some effect, but in many cases not a sufficient one, and sometimes the outcome was assymmetrical. Further investigations showed that the reason for this discrepancy was the fact, that blocking the sympathetic chain at the level of the 4th rib (applying clips above and below), in reality did in most cases squeeze the T3 ganglion, but left the T4 ganglion unharmed.
説明はこうです。
・Lin の手法を誰も再現することができなかった。それどころか結果は不十分で非対称になることもあった。
・彼の手法は T4 の上下をクリップで留めるというものだったが、実際にはT3神経節を圧迫するもので、T4神経節は無傷のままでああることが示された。
ETS手術の後遺症についてはこの記事も詳しく書かれています。他に書かれて無くて当てはまるなと思えるものも、いくつかありました。
返信削除Sympathectomies - The New Lobotomy
https://forum.effectivealtruism.org/posts/6o7CuxJGcnckTkg49/sympathectomies-the-new-lobotomy-2
交感神経切除術 - 新しいロボトミー
ロボトミーについては知っている方も多いかと思いますが、脳の連絡路を切除する手術です。著しい後遺症があるため現在では禁忌とされ行われていません。
※余談ですが、実際にはこの手術は行われてはいないものの、日本の保険適用の項目には残っているようです。