2013年11月8日金曜日

リバーサル手術の術式について ~海外のリバーサルと国内のリバーサルの違いについて~

海外のリバーサル手術と国内のリバーサル手術のどちらがいいんでしょうか?
これは私が今までにたくさんの人に聞かれた質問の一つです。

海外のリバーサル手術といっても1つだけではないし、同じ様に国内のリバーサル手術といっても大学病院などで行われている神経移植なども含めればやはり複数あることを知っています。

そして私はフィンランドのリバーサルを受けた一患者ですから、私の回復があとどのくらいかかるのか、そしてどこまで回復できるのかということについては関心があります。でも、どの病院がどの術式であるとか、そしてどこが良いのか悪いのかを決めることについて、私はそこまでの関心がなかったりします。

この様な理由により、ここではどんな術式があるのかということについてのみまとめておきます。
どこで行われているものといったことについては私からはお答えできませんので、それはあらかじめご了承ください。
そしてもちろんこれで全てかどうかといったことは分からないです。その点も踏まえた上であくまで参考にしていただけたらと思います。最終的にはご自身の責任で確認や判断をなさってください。

このページはコメント広場に置くことにしました。
もし意見があったら、コメント欄に是非してくださいね。

移植元について

リバーサル手術では以下のように移植元の種類がいくつかあります。

①ふくらはぎの神経を移植する方法 (フィンランドで私が受けたのはこの方法)
②肋間神経を移植する方法 (現在フィンランドで行っているのはこの方法 海外ではこの方式が多い気がします※リバーサル手術を行っている所 参照)
③(例えばT2を切除した場合に)T3といった交感神経幹の下位の神経を採取して切除した箇所を再建する方法 (国内の大学病院でこの方法の神経移植をしたということを聞いたこともあります。)

①についてはふくらはぎと別のところから神経を持ってきて移植をしているので省略します。

②の「肋間神経の移植」については ETSリバーサル手術で行われている肋間神経移植の術式について で書いたことがあるのですが、移植元はこの青の部分になると思ってます。
そして ETS で切除した部分(つまりこの例では T2)のバイパスを作るとこのようになると考えています。
上端と下端の2か所を切らなくても、一か所のみ切ってひっぱってきてつなげることもできるんじゃないかと理解しています。


③の「交感神経幹の下位の神経を採取して切除した箇所を再建する方法」ですが、移植元は下記の部分になると思うのです。

その部分を使ってETS で切除した部分(つまりこの例では T2)のバイパスを作るとこうなると思うのです。
こちらは新しく切り取った箇所が遮断された状態を作るため、高位の切除部位を再建して、低位の切除部位を作る方法ということになるそうです。

でも、私の感じている回復には神経の流れる感触とかパニックの症状とかが伴うのですが、その回復をするためには交感神経幹が1つにつながることが必要だと考えています。※リバーサル手術で交感神経幹を1本につなげるということ 参照
従って、この手法でリバーサル手術を行った場合には、交感神経幹が一つにつながらないので、フィンランドのリバーサルを受けた私と同じような回復の仕方はせず、また別の回復の仕方をすることになるはずと考えています。


複数個所を切除している場合のつなげ方について

例えばT2とT3という風に複数個所を切除している場合のつなげ方についてもいくつか考えられると思います。

私はリバーサル手術をしていただいたフィンランドのドクターから「右はT2とT5をつなげてバイパスし、左はT1とT4をつなげてバイパスをした」ということを聞きました。※リバーサル手術を受けてどこまで回復するのか?参照
私の聞いてる限りで言えば、フィンランドで受けてきた人は上記のようにつなげていると思います。ただしあくまで友人たちから聞いた話も踏まえるとそうではないかと考えているだけであって、ドクターに直接確認したわけではないです。無責任かもしれないですが、知り得る限りということでご理解ください。


もう一つのやり方には下記のように複数の切除の際にもそれぞれを個別に再建するという方法がありうると思うのです。
この方法では1度では全ての再建を行えず、複数回の手術を要求するかもしれません。


その他考慮すべき事項

・すべての希望者を受け入れているかどうか。

・開胸で行われる手術かそれとも内視鏡で行われる手術か。

・両側同時に手術をするのか、または片側ずつ手術するのか。複数の切除箇所がある場合には1箇所ずつ再建するのか。複数回行う場合にはどのくらいの期間を空けることになるのか。

・費用は?そして生命保険が適用できるのかどうか。
→一度にいくらというだけでなく、何回手術が要求されるかも考えるべきだと思います。

・同じ手術を受けた人同士でコミュニケーションを取ることができるのかどうか。
→手術を受けたことを自由に発言することができるかどうか。

まるとん

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