Wikipedia のページを翻訳しました。今回は肋間神経(Intercostal nerves)です。
肋間神経は日本語のウィキペディアには 2013.11.26 時点では記載がないものです。
Wikipedia の規則上、英語の文章を翻訳したものは GNU Free Documentation License の範囲で自由に公開することもできるドキュメントになるということです。その代わり、この文章の著作権は引き続き Wikipedia が持っていることになります。
以下は 2013.11.26 時点の文章を私なりに噛み砕いて訳したものとなります。
肋間神経(Intercostal nerves)
肋間神経は身体における神経系の一部となっていて、T1からT11の胸部脊髄神経の前枝から生じています。肋間神経は胸部胸膜や腹部の腹膜に主に分布していて、神経嚢を形成することなくそれぞれが独立した経路を追い求めることから他の脊髄神経の前枝とは異なっています。
最初の2つの神経は、胸部の分岐に加えて、上肢へ向かう繊維を供給します; その次の4つは胸部の体腔壁に限定して分布されています; 下の5つは胸部と腹部の体腔壁へ供給しています。7番目の肋間神経は剣状突起、つまり胸骨の下端で終了します。10番目の肋間神経はへそで終了します。胸部の12番目(肋骨下)は腹部壁と足の付け根に配置されます。
胸腔の胸膜を刺激する自律神経系の神経とは異なり、肋間神経は体性神経系から生じています。このことは、肋間神経が皮膚や胸膜に関する特定の感覚情報を提供するのと同様に、筋肉の収縮を制御することを可能にしています。これは、何故胸腔の内壁の損傷が負傷した領域で局所的な鋭い痛みとして感じることがあるのかということを、説明しています。胸膜の損傷は、非局所的な痛みとして経験されます。
第1胸部神経(The 1st Thoracic Nerve)
1番目の胸部の神経の前方では2つに枝分かれしています。1つ目は、より大きい方で、1つ目の肋骨のネック上の正面部分で胸部を離れ、腕神経嚢に入ります。もう一方の小さい方の枝、すなわち第一肋間神経は、第一の肋骨の空間に沿って走り、胸腔の最初の前皮枝として、胸の正面で終了します。
時折、この前皮枝はないこともあります。
第一肋間神経が外側皮枝を形成することはめったにないです。しかし時に肋間上腕神経と通信する小さな小枝を形成することがあります。
その神経は、しばしば2番目の胸部の神経から小枝でつながり、第二肋骨のネックを超えて上昇します。この神経は1927年に Kuntz によって初めて記述されました。そこにはかなりの解剖学的なバリエーションがありますが、Kuntz 神経は40-80% の人に存在しているようです。
2~6番目の上部胸部神経(The Upper Thoracic Nerves: 2nd-6th)
第2、第3、第4、第5、第6胸部神経と第1胸部からの小さな小枝神経における前方の部分は胸腔の体腔壁に限定されており、胸部肋間神経と名づけられています。
これらは肋間の管の下で肋間腔内を進みます。胸の奥でそれらは胸膜と後部肋間膜の間にあって、しかしすぐに貫通して、肋骨の中央にまで肋間筋の2つの面の間を走ります。
そしてこれらは内肋間筋の物質に入り、肋軟骨にまでそれらの繊維の中を走って筋肉の内部表面にたどりつき、それと胸膜の間に置かれます。
胸骨の近くで、これらは内胸動脈と胸横筋の前で交差し、内肋間筋、前方肋間膜、大胸筋を貫通し、そして胸部の前皮枝を形成して胸部の前、乳を通過して外皮を供給します;二番目の神経から枝分かれした神経は頚部神経叢の前方鎖骨上神経と結びつきます。
分枝(Branches)
無数の細い筋肉繊維が肋間筋、肋下筋、肋骨挙筋、上後鋸筋、胸横筋を形成します。胸部の前でこれらの枝はある肋間から別の肋間へと肋軟骨を通ります。
外側皮枝は肋間神経に由来し、脊椎と胸骨の中ほどにあります。外肋間筋と前鋸筋を通過し、そして枝を前方部と後方部に分けています。
前方分枝は胸の横側および前方側に向かって走っていて、皮膚や乳に供給します。5番目、6番目の神経は外腹斜筋の上部の指状突起を供給します。
後方分枝は後に向かって走り、肩甲骨と広背筋上の皮膚に供給します。筋肉供給の双方向側に向かって横に走っています。
第二肋間神経の外側皮枝は他の外側皮枝のように前後には分かれません。それは肋間上腕神経となります。
7~11番目の下部胸部神経(The Lower Thoracic Nerves: 7th-11th)
Thoraco-abdominal nerves(胸腹部神経)を参照してください。
12番目の下部胸部神経(The Lower Thoracic Nerves: 12th)
前方部
subcostal nerve(肋骨下神経)を参照してください。
外側皮枝
一番最後の胸部神経の外側皮枝は大きく、前部と後部の枝に分割されません。内腹斜筋、外腹斜筋を貫き、腸骨下腹の外側皮枝の前の腸骨稜を超えて下り、そしてその繊維の一部が大転子と同じ様に低く伸びる臀部前部の皮膚に分配されます。
訳:まるとん
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私がフィンランドでリバーサル手術を受けてからの状況をまとめたものです。
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