2013年11月1日金曜日

リバーサル手術の後で私が感じている「神経が流れる感触」について⑥

昨日 Wikipedia の ETS のページの翻訳をしてみて、いくつか気になった箇所があったわけですが、その中で下記のように書かれていた部分についてもう少し整理しようと思います。

自律神経系は解剖学的に正確なものとなっておらず、そして、体のさまざまな部分とがつながっているかもしれないのです。手の汗のために交感神経切除を受けた多数の患者が足の汗が減ったりあるいは止まったりとした一方で、逆にそうではないといった人もいます。そのような事実によってこの理論は証明されています。SNS(交感神経系)連鎖の反対側にある腰部の交感神経切除以外には、本来足の汗のための信頼できる手術は存在しないのです。

私は「神経の流れる感触」というキーワードで何度か図を使いながら自身の感触について説明しました。そして 今日の神経の移動する感触(1/16) や 今日の神経の移動する感触(1/22) などでは言葉でも説明したことがあります。(「その先は右肩の裏へ向かっていて、背中全体、左肩、左手のひらと首の裏の左側から左側こめかみあたりへ向かって流れています。」とか「黄色のあたりから首の裏側を伝って左肩へ向かっている」とかそんな感じのことを書きました。)

もちろんそのような箇所での神経の流れる感触は今でも感じていて、それを赤で書き足してみます。
点線なのは体の裏側(背中側)で感じているからです。

右手が痺れる時は大抵左手も同時に痺れます。図の緑色の部分が引っ掛かっていてその先で痺れを起こしているのであれば両手とも痺れることがあるのは正しいんじゃないかと思っています。
また背中へ向けても流れています。その先足まで届いているのだとすれば、私はETSを受けた人が足の汗も同時に止まる人がいるというのも理にかなっているんじゃないかと思っています。手の汗に悩むということは既にその神経が過剰に反応している状態だから、足に届いた神経が過剰に反応して足の汗になっていたということですね。ただし別の経路の神経が足の汗になっていたのだとすれば、それでは治らずに、むしろ足の汗が強くなってしまうなんてこともあるんじゃないかと、そんな風に考えています。
これが、個人差ということなんだろうなと思ってます。

他にETSのページを訳してて気になった箇所というと、「交感神経節切除術でターゲットにされる最も一般的な領域は、胸部の上側の領域、つまり第1および第5胸椎の間にある交感神経連鎖の部分です。」という記載がありました。
第1および第5胸椎というのは T1 ~ T5 のことを意味しますから、例えば T5 を切除するという術式だったとしてもこの記事は当てはまると考えるべきだと思います。すなわち、「低位なら安心」と言われることがありますが、T2 を切除することに比べれば致命的な副作用の可能性は下がるということそれ自体は正しいものの、依然この記事に書かれているような副作用は発生するし、その症状に許容できない人はいると理解した方がいいと思ってます。

他にもたくさんいろんなことが書かれていましたから、もし読んで感想などあったら記事の所でもコメント広場でも自由にコメントしてくれたらと思います。

また、今回この記事を訳してみて、新しい発見もあってためになったので、他の Wikipedia のページも時間があった時にはやってみようかと思っています。Compensatory hyperhidrosis(代償性発汗)とか気になっています。ほかにも Hyperhidrosis(多汗症)といったページは日本語のページもあるのだけど載っている絵が異なるし、ひょっとしたら違うことも書かれているんじゃないかと思ってます。
ほんとは他のサイトもやってみたいのですが、著作権の問題があるためできなかったりします。それはしょうがないですね。

では。

まるとん

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