2013年11月30日土曜日

今日もジョギングをしました(11/30)

今日もジョギングをしました。

先週よりも3分早い新記録です。
でもちょっと無理したので、息切れがひどかったのと、明日の筋肉痛が心配です。

まるとん

今日の神経の流れる感触(11/30)

今週一週間、細かいことはあったのですが、特に大きなことというほどのことは無かったのでまとめて日記を書くことにしました。

まず第一に、寒くなって来たこともあって汗は全く出ないで過ごしています。
そして特に電車に乗った時の神経の流れが激しくて、どっとくると眠くなり、立ったままでもよく寝てます。睡眠も足りてないのかもしれないですが。。。

そして先日なのですが数日間頭痛がしていました。
前頭部(要はおでこ)の左側の部分なのですが、そこがずきずきと痛くて、「考える人」の銅像みたいになってました。
その数日はあまり寝つけず、睡眠も十分に取れなかったです。
どちらも寝付きがイマイチで、特に右側28日の方は寝付くまでに1時間かかってしまいました。

運動をするのは休みの日にするのが時間的に精いっぱいなのですが、運動をしてその日や翌日だけじゃなくて2~3日のサイクルでいろんな影響が出てくるみたいなのです。もちろん年齢やら運動慣れといった要素もあると思いますけどね。
で、この頭痛も神経の流れによるもので、いわゆる神経痛の気がしています。
今もややその部分が陰った感じがします。
これもよくあることで、落ち着けばまた一段と頭がすっきりする気持ちになれるんじゃないかなぁと思っています。

そんななか、平常時に分泌される唾液の量がまたちょっと増えたみたいです。
既に元通りになったとさえ思っていたのですが、増えたと感じると、あぁ、昔はこの位出ていたのかもしれないなぁと毎度改めて思います。

今日はバッチリ寝ました。

寝付くのには10分以上かかってますが、十分な睡眠も取れているので、今日はとっても気持ちいいです。


そして少しづつ書いていた Wikipedia 英語版のETS手術や神経に関するページの翻訳なのですが、訳してみようと思っていたページを全て訳し終わりました。
ETS手術、代償性発汗、自律神経失調症、ホルネル症候群といった項目で、すべて リバーサル手術について書いた記事の一覧 にリンクを載せています。良かったら見てくださいね。
そしてもしこれらを読んで、他のページの希望があったら教えてください。著作権の問題が出ちゃうから Wikipedia しかできないけど、意味が分かる最低線には訳せると思います。日本語版よりもたくさんのことが書かれていて、情報操作しているのかもしれないなぁなんて感じる部分もあったりします。


あと、先日ETSをこれから受けようと考えていて、近いうちに手術の説明会に行くつもりという方からメールをいただきました。
メールではお受けできないので、もし相談および質問があったらブログを通じてコメントするようお願いをしました。合わせてアンケートも記載するようにとも。。。
今のところそれっきりなのでその後どうされたかは分からないです。
それでもと手術を受けることを希望されたのかもしれないし、それとも受けることを止められたのかもしれないです。

今年や去年とごく最近 ETS 手術を受けられた方でも手術に後悔していらっしゃる方をたくさん知っています。「現在の手術は以前とは異なり改良しているため安心だ」とアピールしている手術でさえもそうです。
そういったETS手術を受けて、術後の症状を執刀医に相談しても医者は相手にしてくれないことも知っています。
  • 「それはもともとあなたが持っていた汗です。」
  • 「聞いたことないなぁ、あなたみたいなケースは初めてです。あなたのデータを取らせてもらってもいいですか。」
  • 「顔の汗の左右差が気になるのでしたら、反対側も切りましょう。そうすればその問題もなくなりますよ。」
これらは術後のお悩み相談として処理しているものの、後遺症による訴えとして処理してくれていないのかもしれないです。
つまり私が言いたいのは、今でも ETS 手術を行っているということは今までたくさんの後遺症の相談があったにも関わらずそれを聞き入れずに見捨てていて、それでもなお手術を勧めているんじゃないかということです。

国内で行われている現在のリバーサル(神経移植)手術も、私は残念ながらそのような対策の1つなんじゃないかと感じています。例えばもしETSの切除箇所を1箇所づつ再建するとすれば、3回も4回も、何年もかけて行うことになり、コスト的にも期間的にも非常に厳しい条件を突きつけられるんじゃないかと思うのです。そればかりか、もし私たちの受けたフィンランドの手法と術式(移植元)も異なるのであれば回復の仕方も全く異なると思うのですが、そういった人達の意見を一般の掲示板で見かけることもなかったりします。
だから、ちょっとひどい言い方かもしれないのですが、国内でのリバーサルは、後悔している人たちに救いの手を差し伸べているというよりかはむしろ訴訟の対策でしかないんじゃないかとさえ、私は感じていたりもします。
最終的に何を言いたいのかということなのですが、こういった現状から考えた時、今後の国内のリバーサルの発展というのはまだまだはるか手の届かない所にあるんじゃないのかなぁということです。
でもこれらは私の個人的な考えです。もし良かったら、みなさんがどう思っているのかも、是非知りたいです。

では。

まるとん

2013年11月28日木曜日

リバーサル手術を受けた人への質問コーナー Page.4


リバーサル手術を受けた人に質問をするためのページです。
術後の経過の話だけではなくて準備のこととかでも構わないので使ってみてください。
メールで私宛てに質問を頂くこともありますが、そういったものも全てここを使うようにお願いします。
状況も考え方も人それぞれだと思ってます。リバーサルを受けた人も差し支えなければご自身の意見で返信を書いてくれるとうれしいです。
そのようなこともあり、あくまで参考として捉えてくださいね。

まるとん

2013年11月27日水曜日

Wikipedia の "交感神経系" (Sympathetic nervous system)のページを訳してみて思ったこと

Wikipedia の Sympathetic nervous system (交感神経系)というページをページを訳しました。(訳した文章はこちらにあります。)
日本語版 Wikipedia にも 交感神経系 の項目はあるのですが、一部重複する部分を除けば英語の方がたくさんのことが書いてありました。でもそのいくつか、特に交感神経幹の節前節後のニューロンの機能について、神経伝達物質についてといったことは 自律神経系 のページに書かれていました。
※なお、2013.11.27 時点の記事をもとにしています。

この Wikipedia で説明されていた神経の機能については過去に何度も調べたことなので大体理解しています。交感神経幹と脊髄の間の節前ニューロンや交感神経幹より身体全体に渡る節後ニューロンのこと。神経伝達はニューロン間をシナプスしながら伝わるということ。節前ニューロンから節後ニューロンの伝達物質はアセチルコリンが作用し、節後ニューロンから末端へはノルアドレナリンが担うこと。ただし汗に対する伝達物質のみ例外でアセチルコリンが作用すること。などなどです。

私の神経の流れる感覚とここで書かれているような神経伝達の機能とが同一のものなのかということについてですが、それは私にもよく分かっていないことだったりします。

ただ、機能(Function)の項目に下記の記載がありました。

交感神経系が体が活動するための初回刺激(プライミング)をになっていて、交感神経系は生存を維持するために最初に働きかける有機体なのだということを提案する革新的な理論家もいます。このプライミングの一つの例としては目覚めの直前の瞬間にあって、交感神経の流出が行動の準備のために自発的に増加します。

実はここの訳は自信のない所です。でも「目覚めの直前に交感神経が流れるのを感じる」というという点については私は分かります。それだけでなく、今の私は電車に乗った時に乗った瞬間から肩・腕が神経の流れる感触がして、スピードを出すにつれてその流れが早くなるのを感じます。もちろん運動した後、雨が降った時、そんな時も同様に神経が活発になるのを感じます。こういうことを何百回、何千回と繰り返して徐々に回復をしています。
この感触が神経伝達であるとすれば、その神経伝達を受けることによって、受けた先の神経が再生しているのかと、つまりちょうど筋肉を使うことによってその筋肉が強くなっていくのと同じようなものなのかもしれないなと、思いました。
ただ、この考えについては、リバーサルを受けた後で同じ感触をしている人が私以外に今のところいない、ということも考慮しないといけないと思っています。

項目は変わりますが、以前 Wikipedia の Dysautonomia(自律神経失調症)も訳しました。(訳した文章はこちらにあります。)
ここを訳した時、私の神経の流れる感触というのは実は自律神経失調症の症状なのかもと思いました。
頭痛、倦怠感、吐き気、視覚障害、呼吸困難、胸の痛み、時に意識の喪失 といったあたりはいわゆる発作として何度も何度も起きました。手の しびれ は慢性的です。
自律神経失調症はよくあるのはストレスを原因とするものですが、神経損傷による純粋自律神経障害というのも書かれてました。私はストレス的な要素は全くないですが、ここに書かれた自律神経失調症の多数の症状を持っていました。だからリバーサルを受けたことによってそのつなげた部位が回復する影響でこのタイプの自律神経失調症の症状が出ているのかもしれないと思ったりもしています。

今の神経の流れる感触というのは神経伝達によるものなのか、それとも別の何かが流れているのか、実は私だけこの自律神経失調症の症状が現れたのか、ということについてはまだちょっとはっきりと自信が持てないことだったりします。ただ、いずれにせよ、今はまだ回復途中だからであって、回復が終わればこの類の感触は無くなるはず、というのは変わっていない考えです。

では。

まるとん

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Wikipedia の "交感神経系" (Sympathetic nervous system)の日本語訳を作りました

Wikipedia のページを翻訳しました。今回は交感神経系(Sympathetic nervous system)です。
交感神経系は日本語のウィキペディアにも記載があります(日本語版へのリンクはこちら)が、記述内容は若干異なっていて、英語版の方が詳しく書かれています。

Wikipedia の規則上、英語の文章を翻訳したものは GNU Free Documentation License の範囲で自由に公開することもできるドキュメントになるということです。その代わり、この文章の著作権は引き続き Wikipedia が持っていることになります。

以下は 2013.11.27 時点の文章を私なりに噛み砕いて訳したものとなります。

交感神経系(Sympathetic nervous system)

交感神経系(SNS)は3つの主要な自律神経系のうちの一つです(他の2つは腸神経系と副交感神経系)。その一般的な活動は身体の神経系の闘争·逃走反応を引き起こすことです。しかしながら、恒常性を維持するため基本的には常に活動し続けているものです。この系の名称は交感(sympathy)のコンセプトと関連して、その起源をもっています。

概要(Overview)

自律神経系の他の2つの構成要素と同じく、交感神経系は体内のほとんどの器官を制御しています。闘争·逃走反応で見られるようなストレスは、一般的には休息時に身体の維持を促進するために働く副交感神経に対抗するものと考えられています。副交感神経系と交感神経系の両方の広範囲の機能はそう単純なものではないですが、おおざっぱにはこの説明が役に立ちます。

交感神経系を介して信号を伝達するのに関与する2種類のニューロンがあります。短い方の節前ニューロンは脊髄(特にT1~L2レベル)の胸部領域を起点としていて神経節、しばしば節後ニューロンとシナプスする脊椎傍らの神経節、を渡り歩きます。そこから、長い節後ニューロンが、身体の大部分に渡って延びています。

神経節内のシナプスでは、節前ニューロンはアセチルコリンを放出します。アセチルコリンというのは節後ニューロン上のニコチン性アセチルコリン受容体を活性化する神経伝達物質です。この刺激に反応して、2つの重要な例外はあるのですが、節後ニューロンはノルエピネフリンを放出します。ノルエピネフリンというのは末梢のターゲットとなる組織上のアドレナリン受容体を活性化します。ターゲットとなる組織の受容体を活性化させることは交感神経系と関連した効果を引き起こします。

上記で述べた2つの例外というのは、汗腺および副腎髄質のクロマフィン細胞の2つの節後ニューロンです。汗腺の節後ニューロンはムスカリン受容体を活性化させるためにアセチルコリンを放出します。副腎髄質のクロマフィン細胞は節後ニューロンに類似しています。副腎髄質は交感神経系と協力しながら発達して、修正された交感神経節として活動します。この内分泌腺の中で、節前ニューロンはクロマフィン細胞とシナプスし、すなわち血液中に直接ノルエピネフリンとエピネフリンを放出するようクロマフィン細胞を刺激します。

機能(Function)

交感神経系は生きている器官の沢山の恒常性機能を増加させたり減少させたりといった制御を担当しています。SNS(交感神経系)からの繊維は、瞳孔の直径、腸運動、尿の排出など多様なものに対しても少なくともいくつかの調節機能を提供するといった風に、ほとんどすべての器官の組織を神経支配しています。これは、一般的には闘争·逃走反応として知られる、神経的そしてホルモン的なストレスの反応を媒介するということで最もよく知られています。この応答は身体的な交感神経副腎の反応としてもまた知られていて、副腎髄質で終わる節前交感神経線維(しかし他のすべての交感神経線維でもまたそうなっています)がアセチルコリンを分泌します。そのことは大量のアドレナリン(エピネフリン)の分泌と、少量のノルアドレナリン(ノルエピネフリン)の分泌を活性化させます。したがって、主に心臓血管系に作用するこの反応は、交感神経系を伝って伝達したインパルスで直接的に、副腎髄質から分泌されたカテコールアミンで間接的に、媒介されます。

交感神経系が体が活動するための初回刺激(プライミング)をになっていて、交感神経系は生存を維持するために最初に働きかける有機体なのだということを提案する革新的な理論家もいます。このプライミングの一つの例としては目覚めの直前の瞬間にあって、交感神経の流出が行動の準備のために自発的に増加します。

組織(Organization)

交感神経は、脊柱の中から、中間帯外側細胞柱(あるいは側角)にある脊髄の中央に向かって、発生していて、脊髄の胸部第一セグメントから始まり、第二あるいは第三腰部セグメントにまで伸びていると考えられています。その細胞は脊髄の胸部と腰部の領域で開始しているので、SNSは 胸腰部の流出を持つと言われます。これらの神経の軸索は、前根を通じて脊髄を出ていきます。これらは脊柱(感覚)神経の近くを通り、脊髄神経の前枝に入ります。しかし、身体の神経支配とは異なり、これらはすぐに、脊椎傍(脊柱の近くに位置)あるいは脊椎前(大動脈分岐の近くに位置)で脊椎に沿って伸びている神経節のいずれかに接続されている白交通枝(それぞれの軸周辺のミエリンの白く光った覆いからそう言われます)を通って分かれていきます。

ターゲットとなる器官や腺に到達するため、軸索は体の中で長い距離を移動しなければならず、これを達成するために、たくさんの軸索がシナプス伝達を通じて第二の細胞へ情報伝達をリレーします。軸索の末端は第二の細胞の樹状突起に、空間を渡って、シナプスをリンクします。第一の細胞(シナプス前細胞)は第二の細胞(シナプス後細胞)を活性化するシナプス間隙を越えて神経伝達物質を送ります。そしてメッセージは最終目的地にまで送られます。

シナプス前神経の軸索は傍脊椎神経節または脊椎前神経節のいずれかで終了します。軸索がその終端にまでたどり着くまでに取られる4つの方法があります。すべての場合において、軸索は発信元の脊髄神経から同レベルに位置する傍脊椎神経節に入ります。この後、この神経節でシナプスしたり、より上位の傍脊椎神経節に向かって上るように、あるいはより下位の傍脊椎神経節に向かって下るようにシナプスしたり、あるいは、脊椎前神経節に下ったり、シナプス後細胞とシナプスしたりします。

そのあと、シナプス後細胞は、ターゲットとした終端のエフェクター器官(すなわち腺、平滑筋など)を神経支配するよう進みます。傍脊椎神経節や脊椎前神経節は比較的脊髄に近いので、シナプス前ニューロンはシナプス後のニューロンに比べて一般的にははるかに短く、シナプス後ニューロンは目的地にたどり着くために体全体に延びて行かなくてはならない。

上述のルートにおける注目するべき例外は副腎髄質の交感神経支配です。この場合、シナプス前ニューロンは、脊椎前神経節を通過した後、傍脊椎神経節を通り、その後副腎組織と直接シナプスします。この組織は、シナプス前ニューロンによって活性化された時神経伝達物質(エピネフリン)を直接血流の中に放出するといった性質の、疑似ニューロンを持つ細胞で構成されています。

SNSおよび末梢神経系の他の構成要素において、これらのシナプスは神経節と呼ばれる部位で作られます。繊維を送り出す細胞は節前細胞と呼ばれ、一方で繊維が神経節を出る細胞は節後細胞と呼ばれます。前述のように、SNSの節前細胞は脊髄の胸部一番目の領域から腰部第三の領域までの間に位置しています。節後細胞は神経節に細胞体を持ち、器官や腺をターゲットに軸索を送り出します。

神経節は単に交感神経幹だけでなく、頚部神経節(上位、中位、下位)もまた含んでいて、頭、胸部の器官、腹腔神経節や腸間膜神経節(腸への交感神経繊維を送っています)に交感神経繊維を送り出しています。

感覚(Sensation)

自律神経系の求心性繊維は、身体の内部の器官から中枢神経系(CNS)に向かって戻る方向へ感覚の情報を伝達するもので、遠心性繊維のように副交感神経繊維や交感神経繊維に分かれてはいません。その代わり、自律神経の感覚情報は、一般的な内臓求心性線維によって伝えられます。

一般的な内臓求心性感覚は、主にCNSに伝達される中空器官や腺からの無意識の運動反射感覚です。無意識の反射アークは通常は検出できる感覚ではないが、ある条件下では、関連痛といった形となってCNSに痛みの感覚を送信することもあります。もし腹膜腔が炎症を起こしたり、腸が突然膨張したりした場合、体は問題の起きた器官の痛みの刺激として求心性の痛みの刺激を解釈するでしょう。この痛みは通常局在化しないものです。その痛みは通常は内臓求心性シナプスと同じ脊髄神経にある真皮節に関連づけられます。

情報伝達(Information transmission)

メッセージはSNSを通じて双方向に流れます。遠心性のメッセージは同時に体のさまざまな部分の変化をトリガーすることができます。例えば、交感神経系は心拍数を加速することができ、気管支の通路を広げ、大腸の運動性を下げ、血管を収縮させ、食道のぜん動運動を高め、瞳孔の散大や鳥肌や発汗を引き起こし、血圧を上げます。

最初のシナプス(節前ニューロンから節後ニューロンへ)はアセチルコリン(神経伝達物質)によって活性化されるニコチン受容体により、媒介されます。節後ニューロンのターゲットのシナプスはアドレナリン受容体によって媒介され、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)やアドレナリン(エピネフリン)のどちらかによって活性化されます。例外は汗腺です。交感神経支配を受け取りますが、ムスカリン性アセチルコリン受容体を持っています。これは通常は副交感神経系の特性のものなのです。もう一つ例外が特定の奥深くにある筋肉血管で交感神経の緊張の増加に伴って(収縮するよりむしろ)拡張します。これは他の血管では頻繁に見つかるアルファ1受容体よりもよりたくさんのベータ2受容体が存在しているためです。

交感神経緊張(Sympathicotonia)

交感神経緊張というのは、血管攣縮、血圧の上昇、および鳥肌によって示される、交感神経系が刺激された状態のことを言います。

訳:まるとん

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※このページを書いてみて思ったことについてまとめたのがこちらになります。
Wikipedia の "交感神経系" (Sympathetic nervous system)のページを訳してみて思ったこと

2013年11月26日火曜日

Wikipedia の "肋間神経" (Intercostal nerves)の日本語訳を作りました

Wikipedia のページを翻訳しました。今回は肋間神経(Intercostal nerves)です。
肋間神経は日本語のウィキペディアには 2013.11.26 時点では記載がないものです。

Wikipedia の規則上、英語の文章を翻訳したものは GNU Free Documentation License の範囲で自由に公開することもできるドキュメントになるということです。その代わり、この文章の著作権は引き続き Wikipedia が持っていることになります。

以下は 2013.11.26 時点の文章を私なりに噛み砕いて訳したものとなります。

肋間神経(Intercostal nerves)

肋間神経は身体における神経系の一部となっていて、T1からT11の胸部脊髄神経の前枝から生じています。肋間神経は胸部胸膜や腹部の腹膜に主に分布していて、神経嚢を形成することなくそれぞれが独立した経路を追い求めることから他の脊髄神経の前枝とは異なっています。

最初の2つの神経は、胸部の分岐に加えて、上肢へ向かう繊維を供給します; その次の4つは胸部の体腔壁に限定して分布されています; 下の5つは胸部と腹部の体腔壁へ供給しています。7番目の肋間神経は剣状突起、つまり胸骨の下端で終了します。10番目の肋間神経はへそで終了します。胸部の12番目(肋骨下)は腹部壁と足の付け根に配置されます。

胸腔の胸膜を刺激する自律神経系の神経とは異なり、肋間神経は体性神経系から生じています。このことは、肋間神経が皮膚や胸膜に関する特定の感覚情報を提供するのと同様に、筋肉の収縮を制御することを可能にしています。これは、何故胸腔の内壁の損傷が負傷した領域で局所的な鋭い痛みとして感じることがあるのかということを、説明しています。胸膜の損傷は、非局所的な痛みとして経験されます。

第1胸部神経(The 1st Thoracic Nerve)

1番目の胸部の神経の前方では2つに枝分かれしています。1つ目は、より大きい方で、1つ目の肋骨のネック上の正面部分で胸部を離れ、腕神経嚢に入ります。もう一方の小さい方の枝、すなわち第一肋間神経は、第一の肋骨の空間に沿って走り、胸腔の最初の前皮枝として、胸の正面で終了します。

時折、この前皮枝はないこともあります。

第一肋間神経が外側皮枝を形成することはめったにないです。しかし時に肋間上腕神経と通信する小さな小枝を形成することがあります。

その神経は、しばしば2番目の胸部の神経から小枝でつながり、第二肋骨のネックを超えて上昇します。この神経は1927年に Kuntz によって初めて記述されました。そこにはかなりの解剖学的なバリエーションがありますが、Kuntz 神経は40-80% の人に存在しているようです。

2~6番目の上部胸部神経(The Upper Thoracic Nerves: 2nd-6th)

第2、第3、第4、第5、第6胸部神経と第1胸部からの小さな小枝神経における前方の部分は胸腔の体腔壁に限定されており、胸部肋間神経と名づけられています。

これらは肋間の管の下で肋間腔内を進みます。胸の奥でそれらは胸膜と後部肋間膜の間にあって、しかしすぐに貫通して、肋骨の中央にまで肋間筋の2つの面の間を走ります。

そしてこれらは内肋間筋の物質に入り、肋軟骨にまでそれらの繊維の中を走って筋肉の内部表面にたどりつき、それと胸膜の間に置かれます。

胸骨の近くで、これらは内胸動脈と胸横筋の前で交差し、内肋間筋、前方肋間膜、大胸筋を貫通し、そして胸部の前皮枝を形成して胸部の前、乳を通過して外皮を供給します;二番目の神経から枝分かれした神経は頚部神経叢の前方鎖骨上神経と結びつきます。

分枝(Branches)
無数の細い筋肉繊維が肋間筋、肋下筋、肋骨挙筋、上後鋸筋、胸横筋を形成します。胸部の前でこれらの枝はある肋間から別の肋間へと肋軟骨を通ります。

外側皮枝は肋間神経に由来し、脊椎と胸骨の中ほどにあります。外肋間筋と前鋸筋を通過し、そして枝を前方部と後方部に分けています。

前方分枝は胸の横側および前方側に向かって走っていて、皮膚や乳に供給します。5番目、6番目の神経は外腹斜筋の上部の指状突起を供給します。

後方分枝は後に向かって走り、肩甲骨と広背筋上の皮膚に供給します。筋肉供給の双方向側に向かって横に走っています。

第二肋間神経の外側皮枝は他の外側皮枝のように前後には分かれません。それは肋間上腕神経となります。

7~11番目の下部胸部神経(The Lower Thoracic Nerves: 7th-11th)

Thoraco-abdominal nerves(胸腹部神経)を参照してください。

12番目の下部胸部神経(The Lower Thoracic Nerves: 12th)

前方部
subcostal nerve(肋骨下神経)を参照してください。

外側皮枝
一番最後の胸部神経の外側皮枝は大きく、前部と後部の枝に分割されません。内腹斜筋、外腹斜筋を貫き、腸骨下腹の外側皮枝の前の腸骨稜を超えて下り、そしてその繊維の一部が大転子と同じ様に低く伸びる臀部前部の皮膚に分配されます。

訳:まるとん

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Wikipedia の "ホルネル症候群" (Horner's syndrome)の日本語訳を作りました

Wikipedia のページを翻訳しました。今回はホルネル症候群(Horner's syndrome)です。
ホルネル症候群は日本語のウィキペディアにも記載があります(日本語版へのリンクはこちら)が、記述内容は若干異なっていて、英語版の方が詳しく書かれています。

Wikipedia の規則上、英語の文章を翻訳したものは GNU Free Documentation License の範囲で自由に公開することもできるドキュメントになるということです。その代わり、この文章の著作権は引き続き Wikipedia が持っていることになります。

以下は 2013.11.26 時点の文章を私なりに噛み砕いて訳したものとなります。

ホルネル症候群(Horner's syndrome)

ホルネル症候群は、まぶたの下垂(眼瞼下垂症)や瞳の収縮(縮瞳)であり、時には同じ側の顔の発汗減少(無汗)も伴うこともあるもので、目の結膜の充血もしばしばみられます。外見上の眼球陥入も頻繁に起きる症状です。これは自律神経系の一部である交感神経系に問題があることを示しています。問題点を特定するため、根本原因を突き止めるために、医療用画像や特別の点眼薬の反応を必要とすることがあります。

徴候と症状(Signs and symptoms)

顔の影響を受ける側で患者に見られる兆候としては、以下が挙げられます。

・部分的な眼瞼下垂(ミュラーの筋肉としても知られる上部瞼板筋に働きかける交感神経支配の喪失から上まぶたの下垂)
・逆さまの眼瞼下垂(下眼瞼のわずかな上昇)
・無汗症(顔の影響を受けた側の発汗減少)
・縮瞳(瞳孔が小さくなる)
・眼球没入(目が沈んでいるという印象)
・毛様体脊髄反射の喪失
・充血した結膜、病変の部位による。

時に皮膚の下の血管が拡張することによって顔の影響を受けた側で紅潮することがあります。瞳の光の反射は、副交感神経を介して制御されるので、維持されます。

子供でホルネル症状が起きた場合、2つの目の色が異なるという、異色症を発症することもあります。これは子供の交感神経の刺激の欠如が虹彩表面の支質でメラニン細胞のメラニン色素の沈着を妨げることによって発生します。

獣医学において、兆候は三番目のまぶたの部分的なふさがり、あるいは瞬膜といったことを含むことがあります。

原因(Causes)

ホルネル症候群は疾患の結果として起きるばかりでなく、先天性であったり、医原性(医療によって発生する)のものであったりすることもあります。ほとんどの原因は比較的良性ですが、ホルネル症候群は首や胸の重篤な病気(肺の頂点で起きるパンコースト腫瘍や甲状頸部の静脈拡張など)が反映したものとなることもあります。

・首や胸の交感神経の一方の傷害や圧迫によって引き起こされるケース。この場合には傷害が起きた側でのみ症状は発生します。
・外側髄症候群
・群発頭痛 - ホートン頭痛という用語でも組み合わせられます。
・外傷 - 首の付け根、通常は鈍的な外傷、あるときは手術。
・中耳炎
・腫瘍 - 良く起きるのが、肺の頂点で起きた表面の亀裂(パンコースト腫瘍)の気管支原性癌。
・胸部の大動脈瘤
・神経線維腫症1型
・甲状腺腫
・解離性大動脈瘤
・甲状腺癌
・多発性硬化症
・星状神経節上で頸肋牽引(首と肋骨を引っ張ること)
・頸動脈解離
・クルンプケ麻痺
・海綿静脈洞血栓症
・交感神経切除
・脊髄空洞症
・頸部神経嚢ブロック、星状神経節または斜角筋ブロックといった神経ブロック
・胸腔ドレナージの合併症として
・ホルネル症候群が片頭痛発作の間で起き、そしてその後緩和されるといったこともありえます。

病態生理学(Pathophysiology)

ホルネル症候群は交感神経の活動が不十分であることによるものです。交感神経の流れを傷つけられた側は、症状が起きたのと同じ側にあります。以下はホルネル症候群を発生させる条件の例です。

・一次ニューロン障害:視床下部脊髄路を含む中枢神経の傷害(例えば頚髄の切断)
・二次ニューロン障害:節前神経の傷害(例えば肺腫瘍による交感神経鎖の圧迫)
・三次ニューロン障害:内頸動脈のレベルでの節後神経の傷害(例えば海綿静脈洞の腫瘍や頚動脈解離)
・三次ニューロン障害の場合には、発汗の停止は額の中央部分に限定しているかまたは発生せず、それゆえ部分的ホルネル症候群となります。

もし体の一方だけに影響を与える腰の上の発汗障害を持っていて、臨床的に明らかなホルネル症候群の症状をを持っていない場合には、傷害は交感神経鎖の星状神経節のちょうど真下にあります。

診断(Diagnosis)

ホルネル症候群の存在と重症度を測るのに3つのテストが役に立ちます。

・コカイン点眼テスト:コカイン点眼薬はノルエピネフリンの再取り込みをブロックし、通常の瞳孔において拡張をもたらします。しかし、ホルネル症候群ではシナプス間隙によるノルエピネフリンの欠如のため散瞳の障害が発生します。より信頼されそしてコカインを入手する困難さを排除した最近紹介された手法は両眼にアルファ アゴニスト アプラクロニジンを適用し、ホルネル症候群の影響を受けた側の(過敏になることによる)散瞳効果の増加(コカイン点眼テストがホルネル症候群の際に起きる効果とは逆の効果)を観察することです。

・Paredrine(パラヒドロキシアンフェタミン)テスト:このテストは瞳孔縮小の原因をはっきりさせるのに役立ちます。もし三次ニューロン(シナプス間隙にノルエピネフリンを放出する経路にある3つのニューロンの最後)が無傷であれば、アンフェタミンは神経伝達物質の放出を引き起こし、シナプス間隙にノルエピネフリンを放出し、その結果影響を受けた瞳孔のひどい散瞳を引き起こします。もし三次ニューロン自体が傷害であれば、アンフェタミンの効果はなく、瞳孔も収縮したままとなります。1次ニューロンや2次ニューロンの傷害を区別する薬理試験は存在しません。

・拡張ラグテスト

ホルネル症候群によって引き起こされた眼瞼下垂なのか、動眼神経の傷害lによって引き起こされた眼瞼下垂なのかを判別することは重要な事です。前者では、眼瞼下垂は収縮した瞳孔(目への交感神経の喪失によって)で発生し、一方で、後者では、眼瞼下垂は散瞳(瞳孔括約筋に対する神経支配の喪失によって)で発生します。臨床現場では、これら2つの眼瞼下垂はかなり簡単に見分けることができます。CNIII(動眼神経)の傷害による固定瞳孔に加えて、この眼瞼下垂は目全体を時に閉塞してしまうはるかに深刻なものです。ホルネル症候群の眼瞼下垂は、かなり軽度であるか、あまり目立たないもの(部分的な眼瞼下垂)です。

瞳孔不同症が発生し、異常な瞳孔が収縮しているのか拡散しているのかはっきりしないような時、もし片側だけが眼瞼下垂となっているのであれば異常な瞳孔が眼瞼下垂となっている側であることを推定することができます。

歴史(History)

1869年にこの症状のことを始めた記載したスイスの眼科医の Johann Friedrich Horner にちなんで命名されています。それまでにもいくつかはそれ以前にも記述されたが、ホルネル症候群("Horner's syndrome")がもっとも普及しています。フランスやイタリアでは、Claude Bernard がこの症状に由来しています。(クロード・ベルナール・ホルネル症候群:"Claude Bernard-Horner syndrome")

訳:まるとん

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2013年11月25日月曜日

Wikipedia の "イオントフォレーシス" (Iontophoresis)の日本語訳を作りました

Wikipedia のページを翻訳しました。今回はイオントフォレーシス(Iontophoresis)です。
イオントフォレーシスは日本語のウィキペディアには 2013.11.25 時点では記載がないものです。

Wikipedia の規則上、英語の文章を翻訳したものは GNU Free Documentation License の範囲で自由に公開することもできるドキュメントになるということです。その代わり、この文章の著作権は引き続き Wikipedia が持っていることになります。

以下は 2013.11.25 時点の文章を私なりに噛み砕いて訳したものとなります。

イオントフォレーシス(Iontophoresis)

イオントフォレーシス(直訳:イオン泳動法)は物理的なプロセスであって、そのプロセスでは電気を帯びた媒体の中でイオンが拡散して流れています。イオントフォレーシスは他の分子、特に溶媒分子、の拡散する流れによる非電荷分子の伝搬とは区別されるべきものです。例をあげると電気浸透、これはすなわちイオントフォレーシスのクロス効果として伝搬される非荷電溶媒分子の流れによるものです。イオントフォレーシスと電気浸透の組み合わせはエレクトロフォレーシス(直訳:電気泳動法)と呼ばれています。これは電場で発生する物質の能動的な移動になります。この移動する力は化学的な流束の単位で計られ、一般的な単位は umol/㎠h となっています。

イオントフォレーシスは単に研究室の実験にとどまらず、治療や診断にも活用されています。

用途(Uses)

研究所への活用(Laboratory uses)

イオントフォレーシスは、研究所の実験で、特に神経薬理学の分野で、活用されています。伝達分子は本来神経細胞間で信号を通します。マイクロイオンフォレーシスを含むマイクロエレクトロフォレーシス(直訳:微小電気泳動法)の技術によって、近接し生きていて本来機能するはずの神経細胞間で、神経伝達物質および他の化学物質を人工的に投与することができ、それらの細胞の活動を至る所で記録することができます。その薬理学的特性と自然の役割を解明するために、この技術が使われています。

治療への活用(Therapeutic uses)

治療上、電気的薬剤投与(EDMA)は皮膚を通じて薬剤や他の化学物質を供給します。いわば、針を使わずに注入することであり、それ故に"非侵襲性"として説明されることもあります。それは電界を使わないで皮膚に貼り付けるパッチとは異なるものです。電気に反発する力を使って、皮膚を介して、通常薬や生物活性剤といった荷電物質を投入します。皮膚の表面に置いたイオン導入装置に小電流を与えます。荷電された媒介やその溶媒が含まれます。反対極の装置あるいは皮膚電極は戻りの電流が流れます。1つあるいは2つの機器が活性成分およびその溶媒を含む溶液で満たされます。正に帯電した方は、カソードと呼ばれ、正に荷電した化学物質を反発し、その一方で、負に帯電した方は、アノードと呼ばれ、皮膚の中で負に帯電した物質を反発します。

イオントフォレーシスで取り扱われる一般的な症状には、足底筋膜炎、滑液包炎、あるタイプの手掌足底多汗症といったものが含まれます。

イオントフォレーシスは、一般的には、抗炎症薬の投入のため、理学療法士や作業療法士によって使われます。

多汗症の治療において、軽度の場合であれば、水道水が良く選ばれます。ひどい多汗症のケースにおいては、臭化グリコピロニウム、つまり抗コリン剤が使われます。

診断への活用(Diagnostic uses)

アセチルコリンのイオントフォレーシスは、一酸化窒素とその結果として生じる微小血管の血管拡張の内皮依存の生成を刺激することによって、内皮の状態をテストする方法として研究に使われます。アセチルコリンは正に帯電しているので、アノード側に配置されます。

ピロカルピンイオントフォレーシスは、嚢胞性線維症の診断された際に、汗の分泌を刺激するためにしばしば利用されます。

リバースイオントフォレーシスは、検出するために分子を体内から取り除く技術です。緩衝化されたpHで皮膚を負に帯電することで、ナトリウムやカリウムイオンといった陽イオンに対して透過選択性となり、電気透過して溶媒の流れをアノードに向けるイオントフォーレシスをすることができる。そして電気透過はエレクトロフォレーシスを引き起こし、グルコースを含む中性分子は皮膚を通過して移動します。これは皮膚の層を通過して血液中のグルコースを検出する GlucoWatch といった装置で現在使われています。

訳:まるとん

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※イオントフォレーシスのことについてはこちら(コメント広場のドライオニックの項目)も参考にしてくださいね。

今日もジョギングをしました(11/24)

今日もジョギングをしました。
時間: 1:14:36
距離: 11.25km

平均速度: 9.05km/h
9km/h を超えたのは今日が初めてでした。

まるとん

2013年11月23日土曜日

Wikipedia の "プロバンサイン" (Propantheline bromide)の日本語訳を作りました

Wikipedia のページを翻訳しました。今回はプロバンサイン(Propantheline bromide)です。
プロバンサインは薬の名前で Pro-Banthine と書くのですが、この薬の有効成分が臭化プロパンテリン(Propantheline Bromide)となっています。今回訳したのはこの Propantheline Bromide の項目となっています。
日本語のウィキペディアには 2013.11.23 時点では記載がないものです。

Wikipedia の規則上、英語の文章を翻訳したものは GNU Free Documentation License の範囲で自由に公開することもできるドキュメントになるということです。その代わり、この文章の著作権は引き続き Wikipedia が持っていることになります。

以下は 2013.11.23 時点の文章を私なりに噛み砕いて訳したものとなります。

プロバンサイン(臭化プロパンテリン:Propantheline bromide)

臭化プロパンテリン(INN)は、過度の発汗(多汗症)、胃や腸(消化器官)や膀胱のけいれん、尿失禁(夜尿症)の治療のために使われる抗ムスカリン薬になります。また、過敏性腸症候群およびそれと似たような症状を抑えるためにも使用することがあります。この薬は TCAs(Tricyclic antidepressant:三環系抗鬱薬)の作用が切れる際に起きる激しい GI 症状(gastrointestinal symptoms:胃腸症状)を経験する患者にも使用することがあります。

効能(Indications)
腸の筋肉を弛緩させることによって、臭化プロパンテリンは腸の筋肉のけいれんによって引き起こされる状態の痛みを和らげることができます。膀胱にある平滑筋を弛緩することによって、尿が膀胱から漏れるといういわゆる夜尿症を引き起こす膀胱の無意識なけいれんを止めることができます。アセチルコリンのブロック作用が汗や涙といった分泌物を減少させるため、臭化プロパンテリンはまた過度の発汗を治療するためにも使用することができます。

悪影響(Adverse effects)
副作用には、頻脈、便秘、光の過敏、口の渇き、尿の分泌閉止が含まれています。また唾液が過剰に出る患者のために歯科医師によって処方されることもまたあります。この薬を服用することで、容易に"ドライ"な状態で歯科医療を行うことができるようになります。

作用のメカニズム(Mechanism of action)
臭化プロパンテリンはけいれんを抑える鎮痙薬のグループの一つとなっていて、神経細胞によって産出される化学伝達物質アセチルコリンの作用を遮断することによって、腸、膀胱、眼のような場所にあるさまざまな平滑筋組織に存在するムスカリン受容体に作用します。通常は、アセチルコリンと結びつくことは、不随意平滑筋の収縮を引き起こします。

訳:まるとん

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※プロバンサインのことについてはこちら(コメント広場のプロバンサインの項目)も参考にしてくださいね。

2013年11月22日金曜日

今日の神経の流れる感触(11/21)

以前、全然寝れなかった日があったことについて書いたことがあったのですが(※今日の神経の流れる感触(11/7)参照)、昨日も全然寝れない日でした。

前回よりかはちょっと深い眠りみたいですが、やはり寝ついたのが4時を回っていて、6時過ぎに起きました。2時間はきついです。。。

今日は肩から右手にかけての神経の流れる感触は激しくて、既に初期の頃のパニックを起こした時の流れと同じぐらいの流れが定常的にしていたんじゃないかと思います。

睡眠不足が影響しているのか、それとも神経の移動するサイクルの中に寝れないのと流れを激しく感じるのとが重なるのか、どちらなのかはよく分からないです。
でも前回の11/7のときも同じ様な感じでした。

では。

まるとん

2013年11月20日水曜日

Wikipedia の "交感神経節" (Sympathetic ganglion)の日本語訳を作りました

Wikipedia のページを翻訳しました。今回は交感神経節(Sympathetic ganglion)です。
交感神経節は日本語のウィキペディアには 2013.11.20 時点では記載がない項目です。

Wikipedia の規則上、英語の文章を翻訳したものは GNU Free Documentation License の範囲で自由に公開することもできるドキュメントになるということです。その代わり、この文章の著作権は引き続き Wikipedia が持っていることになります。

以下は 2013.11.20 時点の文章を私なりに噛み砕いて訳したものとなります。

交感神経節(Sympathetic ganglion)

交感神経節は交感神経系の神経節となります。ストレスを感じた時や危険が迫って来た時に身体全体に情報を伝達し、よく言われる言葉でいうと闘争・逃避反応を引き起こす責任を持っています。それらはおよそ20,000~30,000の神経細胞体で構成され、長い鎖の脊髄の両側に密接しています。交感神経節は神経芽細胞腫というがんが発生することのある組織です。

解剖

交感神経チェーン神経節
左右対称の交感神経チェーンの神経節は、また脊椎傍神経節とも呼ばれますが、脊髄のちょうど前面側部に位置しています。その神経チェーンは首の上方から、不対神経節を形成する尾骨にまで延びています。脊髄からの節前神経はチェーン神経節の一つでシナプスし、そして節後繊維は胸腔・腹腔・骨盤腔といった内臓器官つまりエフェクターに広がっています。

これらの神経節は通常 22 ~ 23 ペアあります。3つは頸部(Cervical region)に、11個は胸部(Thoracic region)に(星状頸胸神経節の存在には注意してください)、4つは腰部(Lumbar region)に、そして4~5個が仙骨部(Sacral region)にあります。人類の進化を通じて胸部1番目と頸部下位の神経節は一つとなって、この結果星状神経節と呼ばれています。

交感神経系の神経線維の相互作用は、大原則、脊髄から始まります。ここで、神経線維は、胸腰部(T1~L2)の領域横の灰色の角のような突起から出てきて、前根を通じて出現してきます。そして神経線維は、それぞれの脊髄神経(例えば T5 とか)に入り、白交通枝に入っていきます。有髄の部分はその後交感神経チェーンに入ることができるのです。

ここで、4つのオプションが神経繊維に対して当てはまります。(1) 繊維は神経チェーンをかけ上がりシナプスします、(2) エントリーレベルでシナプスします、(3) まっすぐ進み、そして至る所でシナプスします - 例えばT5~T12までの内臓神経の場合のように、(4) 神経チェーンに入りシナプスして下っていきます。こういった仕組みのおかげで、神経チェーンに沿って上方と下方に移動することができ、その結果交感神経系の巨大な反応につながっているのです。節前繊維は15~20の節後繊維にシナプスすることもあります。

交感神経チェーンを出ると、神経線維は髄の少なくなった灰白交通枝に入ります。白交通枝に比べたらはるかに少なくなってしまうのですが、そこではまだ髄鞘も残っています。この枝はその後脊髄神経に入りシナプスするターゲットに送られたり、神経叢(網状組織)に入る内臓枝になったり(例えば、表面または深部の心臓叢)、ターゲットに直接シナプスします。

側副神経叢
側副神経(椎前神経節と呼ばれることもある)のニューロンは、内臓神経から入力を受け取り、腹部や骨盤の器官を刺激します。これらは腹腔神経節、上腸間膜神経節、および下腸間膜神経節が含まれています。

訳:まるとん

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2013年11月17日日曜日

今日もジョギングをしました(11/17)

今日もジョギングをしました。
昨日いまいちだった体調はちょっとよくなって、ジョギングは至って順調に走りきりました。

まるとん

2013年11月16日土曜日

今日は体調が悪くていろいろと考えてしまいました

今日は体調を崩してしまってちょっとばかり寝込んでいました。
ちょっと昨日緊張したりもしたんですが、身体が頑張れなかったみたいです。

電車に乗ったり暑い所にいる時だけじゃなくて、やはり緊張するのも身体が辛いです。
人間関係のストレス、どうしたらいいか分からない時、不安になったりした時、好きな人がいる時。。。
性格によるものもあるのも分かっていますが、リバーサル手術を受けてからも数々の大失敗がたくさんあって、トラウマがあるみたいです。

今日は今までにあったいろんなことを思い出してました。
  • リバーサル手術を受けた頃(もちろん受けてから何年かの間も)、夏の間の通勤は毎日喫茶店に入ったり電車のホームのベンチに座って1時間も2時間も過ごしたりしながら通っていたこと。普通の人で片道1時間半の通勤距離を、朝は3時間、帰りもひどい時は5時間も6時間もかけたりしながら通ってて、毎日毎日家でがっかりしてました。当時の数年間は食欲も全くなくて、晩ご飯の1日1食しか食べれてませんでした。
  • 買った服がどれもこれも汗で着れなくて、服屋さんに入れなかったこと。ひどかった頃は店に入るだけで頭が混乱してパニックが起きていたこと。
  • 夜勤の作業があった時にグレーっぽい色のシャツを着たことがあったのですが、空調が止まって汗がものすごく出て変色しちゃって息も乱れちゃって、救急車を呼ばれちゃったこと。
  • 喧嘩して、喧嘩自体は些細なことだったのですが、その時に力いっぱいに扉をバーンと閉めた事で怖くなって、身体が震えて家を飛び出しちゃったこと。
  • 営業の仕事をしていた時、宿泊での営業研修中の課題の面接演習のストレスでひどい頭痛やめまいに耐えられなくて退出し、一人ホテルの部屋に戻って受講終了できなかったこと。
  • 好きな人と映画を見に行った時にパニックの発作が起きて、楽しみにしてくれてた映画を台無しにしちゃったこと。
  • 一人で花火を見に行って、ひどい恐怖感というか孤独感に襲われてその場から逃げたい衝動に襲われて花火どころじゃなくなったこと。途中記憶もなくして、さらに携帯まで落としちゃったりもしました。(携帯は後日見つかったんですけどね。)
  • ちょっとした喧嘩に耐えられなかったり、みんなにはどおってこともないことがトリガーになってパニックになってその場を出ちゃったりして、人間関係を何度も壊しちゃったこと。
などなど、もういろいろあってきりがないです。
こういったこともみんなリバーサル手術を受けた後のことだったりします。ここ2,3年とリバーサルを受けてからの期間からすれば割合最近の出来事もあります(花火は日記もあってそれはこちらです)。もちろんリバーサルのせいにしちゃいけないこともたくさんあるのも分かってるんですけど、でもそういった、特に心によるものも、やっぱりETSとリバーサルによる影響が大きかったと思ってます。

リバーサル手術を受けて、神経をつなげることができれば何もかも忘れたように元に戻れたら、どんなにいいだろうって思います。そもそも私が受けた時はそのつもりでいました。。。
でも実際にはすぐに治るものじゃないから、こんな風に辛い出来事もたくさんあったりもして、もう10年以上痺れ続けた手は感覚もちょっとばかり鈍いし力もしっかり入らなかったりします。イベントといったお出かけや旅行するのもそれ自体はできるようになったのですがいつも一人で行くし、こんな調子なのでもう恋愛するのも無理だろうからと今では一人で生きていこうって考えてます。その反面お出かけや旅行、料理といったたくさんのブログも持ってて、私のプロフィールから見に行けれるので、良かったら見てくださいね。

リバーサル手術はうまく行くかどうかそれ自体もリスクがあります。そして回復の仕方も人それぞれで安易に考えられるものではないです。さらに、ぶっちゃけて言えば、私と同じ回復をするなら、本当に辛いです。今仕事があって生活できているだけでも奇跡に近いぐらいなのです。

フィンランドのドクターの誕生日が明後日で、もう69になるそうです。
昔70までは現役のつもりだということをドクターに聞いたことがあります。でも、いつまでリバーサルをやってくれるのかとか、引退後どうなるかという事はやっぱりまだ分からないままです。
リバーサル手術を受けるかどうかはご自身で決めていただくものですが、いろいろな条件があるけどそれでもどうしても受けたいといえるだけの人にしか受けれる手術ではないということを再度よく考えて決めてくださいね。

では。

まるとん

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2013年11月13日水曜日

今日の神経の流れる感触(11/12)

今日も神経の流れる激しい感触が1日じゅうしていました。
今日は肩の赤いブラシで印をつけた所のあたりで、また綿状に流れてつながる感触があって、それから全体的に神経の流れる感触が激しくなっています。
右肩の緑の丸印あたりのポコポコ言うあたりではつながったり途切れたりの感触もあるのですが、つながって流れてる感じの時には右手の平まで神経が流れているのもいつになくはっきり分かります。
そして緑色のブラシで描いた所なのですが、これは移動元にあたる方ですけど背中側になります。感触は右側の方が強くて、今日はかなり激しい感じで流れていました。

あとは右腕で鳥肌というか寒気が流れるように一瞬だけ現れて消えたのと、トイレで座ってた時に腕に激しい感触を感じたあと、足が痺れてしまい立てなかったりしました。トイレといっても普通の洋式のトイレで普通には足に負担のないものです。もちろんこれもリバーサルを受けてからずっと起きているものです。
このようなとき、腕に流れる感触が強ければ強い程足の痺れも激しいです。移動元の神経にあたる部分のため、腕に移動して流れた分、足側の神経が滞ってしまって正座したときのようになるんだと思います。歩くたびにびびびびーんという痺れがしばらくしますが、30秒~1分もすればあらかた落ち着くものです。

では。

まるとん

2013年11月12日火曜日

祝☆40000アクセス

このブログも40000アクセスを達成しました。

30000アクセスが 9/24 のことで(※祝☆30000アクセス 参照)、それから2か月程で40000になりました。
その間にはオフ会をしたりジョギングを再開したり英語版 Wikipedia の訳をいくつか作ったり としました。

日記は今まで通りに書こうと思っているのですが、このブログをもうちょっと掲示板っぽく使えたらなと思っています。(既にそういった掲示板はいくつもあるからあまり需要はないかもしれないですが。。。)
そんなこともあって コメント広場 を少し変更しました。
もし何かこんなテーマでコメント広場を作って欲しいというのがあれば伝えてくださいね。

Wikipedia の訳については リバーサル手術について の所に置いてあります。英語版にしか書いてないことも多々あったりもするので(一部分だけやけに掘り下げて書かれてることもありますけど・・・)、興味があったら是非見てくださいね。(誤訳があったらごめんなさい、教えて頂ければ修正します。基本的には意味が変わるほどの変な訳はしてないと思ってます。)
時間があるときには別の用語を引き続き作ろうと思っています。もし関連する用語で興味があるものがあれば教えてくださいね。

では。

まるとん

コメント広場 - その他何でも

コメントのための専用ページです。
"その他何でも"ということで、特にどんなことに使ってもらっても構わないです。自由にコメントしてみてください。
まるとん
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コメント広場 - ETS 手術に関するニュース

コメントのための専用ページです。
ETS 手術における健康に関することや法律に関することで関心のある記事を共有したり意見するのに使ってみてください。
まるとん
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コメント広場 - ETS 手術後の副作用について

コメントのための専用ページです。
ETS 手術を受けた後の後遺症について、ご自身の経験談をコメントするところ。
まるとん
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2013年11月10日日曜日

今日もジョギングをしました(11/10)そしてリバーサル手術の後で私が感じている「神経が流れる感触」について⑧

今日もジョギングをしました。
昨日と同じ所を同じ時間で走りました。

昨日よりはちょっと早いうちに汗をかき始めたのと、顔の右側から汗が流れるくらいに出ましたが、全体的にはいつも通りだった気がします。

走った後、お風呂にも入った後ですが、いろいろな部位の温度を手で確認してみました。

まず、大腿部の前側と左側のふくらはぎが一番発熱していて、その次に下腹部や胸のあたり、お腹や背中のあたりは大したことのない感じでした。
反対に上半身は首の裏やおでこといった部分、肩の部分そして腕といった感じで発熱している感じがしていました。腕はやはり左右差があって左の方が発熱しています。

足が一番発熱しているのはジョギングで激しく運動する箇所だからでしょうね。そしてこういった身体の各部の発熱は私は交感神経が作用していると思っていて、つまり交感神経の神経の流れに乗って熱は運ばれていると思ってます。
それは今までに神経の流れる感触とともに背中から首を通って頭への熱の移動を感じたり、といったことも何度もあったからです。

※発熱のことについては今までにも何度も書いていますが、ここら辺が参考になると思います。
今日の神経の流れる感触(9/27)
今日の神経の流れる感触(8/28)
今日の神経の移動する感触(10/14)・・・去年(2012年)の日記
今日の神経の移動する感触(9/29)・・・去年(2012年)の日記

ETSを受けた後でお腹、背中で発熱するのは、私は上半身に送ることができずに溜まった熱と思っています。恥ずかしかったりして耳が真っ赤になって発熱するといったことや、暖房の熱にあたって顔が火照るといったことも、ETSの後は背中が熱くなって汗に変わったりしたのも同じことなんじゃないかと思っています。
私はリバーサル手術をして上半身の神経がつながったことで、熱が上半身へも抜けるようになったと思っています。それが首やおでこ、肩や腕の発熱につながっていると思っています。
寒い中の運動で起きたものなので、火照るのとは違う理由だと思っています。火照るのは暑い所で汗をかかないことで起きることで今書いているのとはちょっと違うものです。

今年疲れやすさが明らかに減ったと感じているのも同じ理由で、お腹に溜まらずに上半身へ神経が抜けて流れるようになったために胸の中にかかる負担が減ったんだと思っています。

では。

まるとん

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2013年11月9日土曜日

過去の日記の一覧 #6



ブログに書いた日記の一覧です。
一番新しい記事が #1 の一番上で、あとは作成日付の順に並んでいます。


今日もジョギングをしました(11/9)

今日もジョギングをしました。

先週はスマホの電池切れになっちゃって途中までしか計測できなかったのですが(※今日もジョギングをしました(11/3) 参照)、今日はちゃんと充電しておいたので最後まで計測することができました。

私のジョギングはリバーサル術後の回復のためにと始めたもので、ここ数年ずっと同じコースを走っています。距離は 11.5km ぐらい、時間は1時間半弱で走りました。ちなみに計測に使ったスマホのアプリは runtastic という無料のアプリです。

後半足はちょっと重くなったけど、今日も息苦しくならないで休憩を入れずに走れました。先週走った時にも「身体が楽に動かせられるようになっている」と書いたのですが、今日もそう思いました。

もちろん、普通の人から比べたらひょっとしたらのんびりペースかもしれないんですけどね。
走るのが楽しいっていうよりかは、どちらかというと今の私には走ることが必要って思いながらまだまだ走ってる方です。
では。

まるとん

今日の神経の流れる感触(11/8)

一昨日は寝れなかったのですが、昨日の夜はぐっすりと寝ることができました。
スマホのアプリ Sleep Meister で見ると、のび太君には負けますが、横になって6分でもう寝ちゃってます。
深い眠りもばっちりあって、睡眠効率も 95%でした。

昨日の夜寝る前、首の裏の辺りから頭にかけて熱を持っていました。そして今朝電車に乗った時にはもう手が麻痺した状態になっていて、背中も発熱していました。

昼間は一昨日に引き続き、オフィスでじとっといったぐらいの汗をかきました。私は暑かったのですが、私一人がそう感じていただけなのか、それとも本当にフロアが暑かったのかよく分からなかったです。

そういったことも先週運動したりもして神経の流れが進んでいるからだと思っています。

では。

まるとん

2013年11月8日金曜日

Wikipedia の "自律神経失調症" (Dysautonomia)を訳して思ったこと~ETS手術と自律神経失調症との関係について~

Wikipedia の Dysautonomia (自律神経失調症)というページを訳しました。(訳した文章はこちらにあります。)
日本語版 Wikipedia にも 自律神経失調症 の項目はあるのですが、書かれていた項目がちょっと違ったので、その違いについて、そしてそれを読んで思ったことについて書いてみようと思います。
※なお、2013.11.8時点の記載を基にしています。

日本語版では「交感神経と副交感神経の2つから成り立つ自律神経のバランスが崩れた場合に起こる症状の総称」と説明しています。
反対に英語版では「自律神経系(ANS)のあらゆる疾患または不調のことを言います。」となっています。自律神経失調症は英語だと Dysautonomia となるのですが、この単語は自律神経障害とも訳されるため、少し範囲が広いみたいです。

実際日本語版では「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と書かれており、合わせて「交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れることにより症状が起きる」となっています。その一方で、英語版では病的原因についてもリストアップして説明しています。例えば糖尿病。糖尿病は高血糖になることから、神経がむくんだり、高血糖で変性した蛋白がたまったり、神経に栄養を供給する細い血管がつまって神経が部分的に死滅するなどの理由から自律神経障害を引き起こしたりするのだそうです。それだけでなくさらに下記の記述がありました。「中枢性塩類喪失症候群のように、自律神経系に損傷を与えてしまう物理的な外傷または怪我」。
中枢性塩類喪失症候群がなんだかはよく分かりません、でもETS手術は胸部交感神経節(つまり自律神経の一部分)を遮断するので、これはつまり 自律神経系に損傷を与えてしまう物理的な外傷 なんじゃないかと私は思うのです。何故なら自律神経は交感神経と副交感神経を合わせた総称だからです。
従ってETS手術は "手の汗を止める手術" というよりかはむしろ "自律神経障害の状態をあえて作りあげる手術" ということもできるんじゃないかと思いました。

この様な事が書かれていました。

自律神経障害の患者に起きる主な症状は以下のようなものがあります。
・過度の倦怠感
・過剰なのどの渇き(多飲症)
・立ちくらみやめまい
・不安やパニック(ただし精神的な要因で起きるものではない)
・心拍数の上昇または下降
・起立性低血圧、時にその結果として起きる失神(卒倒)

全部が当てはまるかは分からないです。でもひどい倦怠感であるとか不安やパニックは ETS 手術を受けた後に起きるようになったということはよく聞く話です。

低位の切除なら安心だという切除部位の問題だけでは既にないと思うのです。
そして ETS  を受けた後で悪いことが起きたものは全て自律神経失調症で医者は片づけることができるということになります。ETS 手術がそもそも自律神経失調症の原因を作っているのであれば。。。

では。

まるとん

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Wikipedia の "自律神経失調症" (Dysautonomia)の日本語訳を作りました

また Wikipedia のページを翻訳しました。今度は自律神経失調症(Dysautonomia)です。
自律神経失調症は日本語のウィキペディアにも記載がありますし(日本語版へのリンクはこちら)、ネットでたくさんの記述が見つかります。なので、特別見る価値のないかもしれないですが、それでも関心があるので作ってみました。

Wikipedia の規則上、英語の文章を翻訳したものは GNU Free Documentation License の範囲で自由に公開することもできるドキュメントになるということです。その代わり、この文章の著作権は引き続き Wikipedia が持っていることになります。

以下は 2013.11.8 時点の文章を私なりに噛み砕いて訳したものとなります。

自律神経失調症(Dysautonomia)

自律神経失調症(あるいは自律神経障害)は、自律神経系(ANS)のあらゆる疾患または不調のことを言います。自律神経系は、例えば心拍数、血圧、消化器官が消化物を送り出すためのぜん動運動、そしてとりわけ汗といった身体の多数の機能を制御しています。

※英語で "Dysautonomia (or autonomic dysfunction)" と書かれていた部分、もしも直訳するならばどちらの単語も自律神経障害となります。 今回私は自律神経失調症のことを記載するのを目的としていますので、あえて自律神経失調症(あるいは自律神経障害)という形で訳すことにしました。以降は自律神経障害を使うことにします。

次に述べる多数の状況は自律神経障害によるものです。姿勢起立性頻脈症候群(POTS)、不適切洞性頻脈(IST)、血管迷走神経性失神、純粋自律神経障害、神経心臓性失神(NCS)、神経調節性低血圧(NMH)、起立性低血圧、起立性高血圧、自律神経不安定、そして中枢性塩類喪失症候群といったよく知られていない多数の疾患。神経系に影響をおよぼすのに多数の条件がありますが、糖尿病、多系統萎縮症(シャイ·ドレーガー症候群)、ギラン·バレー症候群、ライム病、エーラス・ダンロス症候群など、他の疾患の結果としても自律神経障害が起きることもあります。

姿勢起立性頻脈(ひんみゃく)症候群(POTS)・・・体位性頻脈症候群とも。立ちくらみやめまい頭痛だるさとともに心拍数が増加する。(頻脈とは心拍数が増加している状態をいう。)
不適切洞性(とうせい)頻脈(IST)・・・洞性頻脈というのは頻脈と同じで心拍数が増加していることをいい、運動、緊張、興奮、痛みといったときにも起こる。特にそういったこともなく洞性頻脈が起きる場合、不適切洞性頻脈という。
血管迷走神経性失神・・・脳の血流量が減少することによって失神する。
神経調節性失神とも。
純粋自律神経障害・・・純粋自律神経失調症、純粋自律神経機能不全症など。自律神経障害のタイプ。糖尿病や脊髄損傷といった二次性の自律神経障害や、アルコールや利尿剤、抗うつ薬などの薬剤性の自律神経障害などと比較して、純粋という用語が使われているということだと思います。
神経心臓性失神・・・神経調節性低血圧症(神経調節性失神)と同義。一般に脳貧血。神経の反射作用により生じる。

徴候と症状(Signs and symptoms)

自律神経障害の症状は多数あり、そして人によって広くさまざまとなっています。自律神経障害は全身に影響をおよぼすため、多くの症状はその人の生活の質(QOL)に大きく変化を与えるものとなります。自律神経障害を持った患者はひとそれぞれさまざまで、軽い人もいれば完全に寝たきりで障害者となる人もいます。

自律神経障害の患者に起きる主な症状は以下のようなものがあります。
・過度の倦怠感
・過剰なのどの渇き(多飲症)
・立ちくらみやめまい
・不安やパニック(ただし精神的な要因で起きるものではない)
・心拍数の上昇または下降
・起立性低血圧、時にその結果として起きる失神(卒倒)

しばしば神経障害に関連付けられる他の症状としては次のようなものも含まれます。胃不全麻痺(胃排出遅延)、頭痛、蒼白、倦怠感、顔面紅潮、塩分の欲求、散瞳(瞳孔が異常に大きく開くこと)、便秘、下痢、吐き気、胃酸の逆流、視覚障害、しびれ、神経の痛み、呼吸困難、胸の痛み、時に意識の喪失やけいれん。自律神経障害は起立性高血圧を引き起こすこともあります。症状の完全なリストは自律神経失調情報ネットワーク(Dysautonomia Information Network)で見つけられるかもしれません。

原因(Causes)

自律神経障害の原因は完全には解明されていないが、以下のものが含まれていると考えられています。
・抗NMDA受容体脳炎を含む自己免疫疾患
・ライム病
・糖尿病
・ボツリヌス中毒症
・脳損傷
・多系統委縮症やパーキンソン病などの神経変性疾患
・遺伝的要因
・遺伝性結合組織病、特にエーラス・ダンロス症候群(EDS)。起立不耐症と EDS に関する研究では、この2つの症候群が同時に起きることは、EDS の人の血管内の結合組織に異常があり、静脈が通常の静水圧に応じて過度に膨張してしまうことによるものであることが示されました。これにより静脈に留めてしまう血液を増加させ、最終的にその症状を引き起こすというものです。
・中枢性塩類喪失症候群のように、自律神経系に損傷を与えてしまう物理的な外傷または怪我
・ミトコンドリア病
・脊髄損傷(自律神経反射異常)
・遺伝性の形態、これはしばしば感覚障害を伴います。(遺伝性の感覚神経・自律神経障害で5種類あります)

管理(Management)

いくつかのケースでは、心臓のアブレーション処置をすることによって心臓の症状を完全に止めることができます。その手法は POTS の患者では推奨されてなくて、実際頻脈を悪化させることもありえます。薬物はまた、長期的に状態を安定化させるために使用されます。ベンゾジアゼピンは不安といった身体的な問題のために使われます。多くの場合、主要な自律神経障害の治療は対症療法や支持療法です。起立不耐症と戦うための処置には、ベッドの頭を高くすること、少ない食事を頻繁に取ること、塩分の多い食事、流動的なものを摂取すること、靴下で圧迫することといったことがあります。自律神経障害の治療は難しく、そして通常は薬物療法と組み合わせることも必要となっています。

予後(Prognosis)

自律神経障害の患者の見通しは(自律神経障害の)特有の診断カテゴリーに依存します。自律神経障害のいくつかは、日常生活の活動を多かれ少なかれ制限しますが、時間をかけて解決するもので生命を脅かすものではないものです。中枢神経が変質した慢性的で進行性でかつ一般的な自律神経障害は、一般的には長期的な見通しは乏しいです。このような患者たちにとって、死は、肺炎、急性呼吸不全、急性の心肺停止から起きることがあります。

訳:まるとん

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※このページを書いてみて、日本語版 Wikipedia の自律神経失調症で書かれていたこととの違いや訳してみて思ったことについてまとめたのがこちらになります。
Wikipedia の "自律神経失調症" (Dysautonomia)を訳して思ったこと~ETS手術と自律神経失調症との関係について~

リバーサル手術の術式について ~海外のリバーサルと国内のリバーサルの違いについて~

海外のリバーサル手術と国内のリバーサル手術のどちらがいいんでしょうか?
これは私が今までにたくさんの人に聞かれた質問の一つです。

海外のリバーサル手術といっても1つだけではないし、同じ様に国内のリバーサル手術といっても大学病院などで行われている神経移植なども含めればやはり複数あることを知っています。

そして私はフィンランドのリバーサルを受けた一患者ですから、私の回復があとどのくらいかかるのか、そしてどこまで回復できるのかということについては関心があります。でも、どの病院がどの術式であるとか、そしてどこが良いのか悪いのかを決めることについて、私はそこまでの関心がなかったりします。

この様な理由により、ここではどんな術式があるのかということについてのみまとめておきます。
どこで行われているものといったことについては私からはお答えできませんので、それはあらかじめご了承ください。
そしてもちろんこれで全てかどうかといったことは分からないです。その点も踏まえた上であくまで参考にしていただけたらと思います。最終的にはご自身の責任で確認や判断をなさってください。

このページはコメント広場に置くことにしました。
もし意見があったら、コメント欄に是非してくださいね。

移植元について

リバーサル手術では以下のように移植元の種類がいくつかあります。

①ふくらはぎの神経を移植する方法 (フィンランドで私が受けたのはこの方法)
②肋間神経を移植する方法 (現在フィンランドで行っているのはこの方法 海外ではこの方式が多い気がします※リバーサル手術を行っている所 参照)
③(例えばT2を切除した場合に)T3といった交感神経幹の下位の神経を採取して切除した箇所を再建する方法 (国内の大学病院でこの方法の神経移植をしたということを聞いたこともあります。)

①についてはふくらはぎと別のところから神経を持ってきて移植をしているので省略します。

②の「肋間神経の移植」については ETSリバーサル手術で行われている肋間神経移植の術式について で書いたことがあるのですが、移植元はこの青の部分になると思ってます。
そして ETS で切除した部分(つまりこの例では T2)のバイパスを作るとこのようになると考えています。
上端と下端の2か所を切らなくても、一か所のみ切ってひっぱってきてつなげることもできるんじゃないかと理解しています。


③の「交感神経幹の下位の神経を採取して切除した箇所を再建する方法」ですが、移植元は下記の部分になると思うのです。

その部分を使ってETS で切除した部分(つまりこの例では T2)のバイパスを作るとこうなると思うのです。
こちらは新しく切り取った箇所が遮断された状態を作るため、高位の切除部位を再建して、低位の切除部位を作る方法ということになるそうです。

でも、私の感じている回復には神経の流れる感触とかパニックの症状とかが伴うのですが、その回復をするためには交感神経幹が1つにつながることが必要だと考えています。※リバーサル手術で交感神経幹を1本につなげるということ 参照
従って、この手法でリバーサル手術を行った場合には、交感神経幹が一つにつながらないので、フィンランドのリバーサルを受けた私と同じような回復の仕方はせず、また別の回復の仕方をすることになるはずと考えています。


複数個所を切除している場合のつなげ方について

例えばT2とT3という風に複数個所を切除している場合のつなげ方についてもいくつか考えられると思います。

私はリバーサル手術をしていただいたフィンランドのドクターから「右はT2とT5をつなげてバイパスし、左はT1とT4をつなげてバイパスをした」ということを聞きました。※リバーサル手術を受けてどこまで回復するのか?参照
私の聞いてる限りで言えば、フィンランドで受けてきた人は上記のようにつなげていると思います。ただしあくまで友人たちから聞いた話も踏まえるとそうではないかと考えているだけであって、ドクターに直接確認したわけではないです。無責任かもしれないですが、知り得る限りということでご理解ください。


もう一つのやり方には下記のように複数の切除の際にもそれぞれを個別に再建するという方法がありうると思うのです。
この方法では1度では全ての再建を行えず、複数回の手術を要求するかもしれません。


その他考慮すべき事項

・すべての希望者を受け入れているかどうか。

・開胸で行われる手術かそれとも内視鏡で行われる手術か。

・両側同時に手術をするのか、または片側ずつ手術するのか。複数の切除箇所がある場合には1箇所ずつ再建するのか。複数回行う場合にはどのくらいの期間を空けることになるのか。

・費用は?そして生命保険が適用できるのかどうか。
→一度にいくらというだけでなく、何回手術が要求されるかも考えるべきだと思います。

・同じ手術を受けた人同士でコミュニケーションを取ることができるのかどうか。
→手術を受けたことを自由に発言することができるかどうか。

まるとん

2013年11月7日木曜日

今日の神経の流れる感触(11/7)と睡眠の深さについて

昨日はこのいつものタイトルの日記でまた日中汗が出たってことを書いたのですが(※今日の神経の流れる感触(11/6) 参照)、夕べは久しぶりに寝付けない夜でした。

これはスマホのアプリで睡眠を計るアプリがあるので使った結果です。

寝付けないまま3時過ぎにセットしてます。

そして寝付いたのが4時過ぎで、6時過ぎに起きたかったのですが、6時前にはもう覚醒してました。

総睡眠時間が2時間を割ってますし、睡眠効率も60%ちょっとと全く寝れてないデータです。

今日はおかげで頭も重かったです。


ちなみにこのアプリは Sleep Meister っていいます。多分寝息とか検知して眠りの深さを測るのでしょうか。そして朝のタイマーも眠りの浅い時を見てアラームを鳴らしてくれます。寝言の録音もできるみたいだけど、私はまだそこまでしたことはないです。
いつもは私はぐっすり眠れます。

参考に分かりやすいデータを比較に乗せてみますね。
睡眠効率は90%弱の日がたまにあるぐらいでいつもは90%後半です。
そして眠りの浅い日というのもやはりたまにあるんですが、その浅いのが右の11/5のような感じです。そしてほとんど毎日左のように深い眠りなんです。

10月の後半からこのアプリ使うようになったのですが、ここまでひどい浅い眠りは初めてのことでした。

そしてそんな重たい頭で一日を過ごしました。しかも朝から腕はしびれていましたし、夕方ちょっと頭の働かないぼーっとした時間を過ごしていたのですが、そのとき頭の中で神経が流れる感じがしたりもしました。これも過去に何度もあった感触なのですが、今日は頭の頂点一帯で皮膚と頭蓋骨の間でクモの巣のような放射状に広がる流れを1回だけ感じました。ひどい時はばりばりばりと音を立てる時もあったのですが、今日は普通に流れる感触だけでした。

以前書いた日記の 今日の神経の流れる感触(9/27) で、「指先の一番先端と爪のつま先のあたり一帯に神経が流れる感じが何度となくあった」と書いているのですが、これと同等の神経の流れる感触が頭の中でしたって思ってます。

帰りの電車の中でも腕の神経の流れる感触はひどかったです。座れたから寝てしまったのですが。。。

このアプリは今は毎日使っているので、この神経の流れる感触と睡眠のデータとの関わりがありそうならまたまとめてみようかと思います。

では。

まるとん

今日の神経の流れる感触(11/6)、そしてリバーサル手術の後で私が感じている「神経が流れる感触」について⑦

今日はひさびさに神経の流れる感触に伴う汗をかきました。

昼間、フロアが暑いなぁと感じて、背中ににじむまでの汗をかきました。
夕方になって頭がぼーっとして、帰りの電車では神経の激しい流れを感じてました。

先週末に運動をしたのが影響しているような気がします。その運動中も激しい神経の流れを感じたのですが、それによってお腹側の神経の上半身への移動が進み、また(お腹側の)新しいところが移動する準備ができたといった感じです。

分かりにくいので、以前 リバーサル手術で交感神経幹を1本につなげるということ でも使った図を使って少し説明してみようと思います。

神経が流れて移動する感触については過去に何度も述べているのですが、お腹側の神経はどこかある一部の箇所を切り崩しながら、少しづつ1箇所づつ移動して流れているのを感じています。
今日みたいに汗が出た時というのは、青い所が移動し出した時、赤い所が移動し出した時といった感じで、どこかの神経が移動し始める時に感じているように感じています。つまり神経が各部位に向かって広がるという本来の流れに逆らって逆流し出すときです。今は移動が進んだおかげで激しさを失ってパニックにまではならないみたいなのですが、私の起きているパニック症状はこういった構造で起きていたと思っています。

そしてその部分の神経が移動しきった時、また別の新しい所が移動し出すといったことを繰り返しています。

この移動は運動することで早くなると思うのです。
それによって流れていた所が早く移動しきって、そしてまた今日は別の所が移動を始めたんじゃないかと思います。

これをやはり何度も使っている神経の図にあてはめてみます。
神経は無数に枝分かれしているのですが、おそらくこのパニックの伴う移動は何度も同じ個所で繰り返し起きているみたいです。青い所で起きて、次に赤い所でおきて、また別の所で起きてっていうのが何度もあって、そしてまた青で起きてといった具合です。移動しにくい引っ掛かりやすい所というのがきっとあって、そこでは何度もこういったことが繰り返し起きているんじゃないかと思っています。
そうだとすれば、最初のうちはひどかったパニックも、何度も何度も起きているうちになだらかになって、今では楽に過ぎ去ることができるようになったっていうのもありうることなんじゃないかって思っています。

今日はリバーサル手術を受けた後、回復するにつれてパニックの症状が和らいでいることについて私の考えを書いてみました。

【注意】
これはあくまで自分がリバーサル手術を受けてから感じていることをベースに私の考えをまとめたものです。だから実際に正しいかどうかといったことは分かってません。
パニック症状もこのような仕組みで起きているものもあるんじゃないかって思うのですが、どこかで参考になるものを読んだわけでもなく、あくまで私個人の考えと思っていただければと思います。

では。

まるとん

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2013年11月5日火曜日

リバーサル手術を受けた人への質問コーナー Page.3


リバーサル手術を受けた人に質問をするためのページです。
術後の経過の話だけではなくて準備のこととかでも構わないので使ってみてください。
メールで私宛てに質問を頂くこともありますが、そういったものも全てここを使うようにお願いします。
状況も考え方も人それぞれだと思ってます。リバーサルを受けた人も差し支えなければご自身の意見で返信を書いてくれるとうれしいです。
そのようなこともあり、あくまで参考として捉えてくださいね。

まるとん

2013年11月4日月曜日

今日もジョギングをしました(11/3)

昨日に引き続き今日もジョギングをしました。

昨日ひさびさに走ったので身体中が筋肉痛でしたが、同じコースをまた1時間半近くかけてのんびり走りました。スマホのアプリにGPSを使って距離をはかれるのがあったので使ってみたのですが、電池が切れてしまい最後までのデータが取れなかったので、次回どのくらいの距離を走っているか書こうと思います。

これは途中までのデータです。

時速 8km で1時間走った所となってます。さらに 30 分程走ったので 12km ぐらい走ったんじゃないかと思います。

汗についてですが、昨日よりちょっと多かったかもといった気がします。昨日の方が休み休みだったので、そのせいもありそうです。

ということで今日は早い段階で、1時間かかる前にはもうズボンはお尻までびちゃびちゃになりました。もちろん背中も同じです。そして、おでこ、首の裏、頭は湿っている程度に汗をかいていました。


でも、以前に比べて身体が楽に動かせられるようになっています。今日はこれをはっきりと確信しました。
間違いなくリバーサルの後の回復として起きたものだと思ってます。
今年の回復には汗とか体感温度の回復っていうとそれ程大きくは変化無かった気もするのですが、パニック症状の発作が格段に楽になったり、味覚が良くなっておいしいと感じることが増えたり、あとお酒の量も去年に比べて激減してて、一人でちょっとのんびり飲もうとかそういった事も自然と思わなくなくなりました。みなさんはどうでしょう、ETS を受けた後お酒をよく飲むようになったとか量が増えたとかありますでしょうか?
私にとってはこの "今日はお酒をちょっと飲みたいなぁっていう気持ちが自然と起きなくなったこと" も今年の大きな変化の一つだと思ってます。

では。

まるとん

2013年11月3日日曜日

Wikipedia の "多汗症" (Hyperhidrosis)のページを訳してみて
~日本語版 Wikipedia と書かれていた内容の違いについて~

Wikipedia 英語版の Hyperhidrosis (多汗症)のページを訳しました。※私の書いた翻訳文はこちら
多汗症という項目自体は日本語版 Wikipedia にもあるのですが、書かれていた項目がちょっと違ったのでその違いについて見てみようと思います。
※なお、2013.11.3時点の記載を基にしています。

全体的に英語版の方が広く細かく記載されてました。
日本語版は手足、脇、頭の局所多汗症に絞って書かれていたのですが、英語版では全身多汗症についても局所多汗症についても原因となる疾患のことなどまで書かれていました。

手の汗のレベル(レベル1~レベル3)は日本のページに書かれてましたが英語のページにはありませんでした。日本独自の基準なのかなと思いました。

治療方法については日本語版ではメジャーなものを箇条書きで載せていただけでしたが、英語版ではかなり詳しく述べられていました。



・塩化アルミニウムについては、カナダの多汗症諮問委員会のガイドラインでは「サリチル酸」の含まれたジェル(aluminium chloride hexahydrate salicylic acid gel)を推奨しているということです。調べるとこの Hydrosal Pro というものはそんな成分となっているみたいでした。
日本でだと処方してもらえればできるのでしょうか、、、日本でそんな制汗剤があるかどうかはちょっと分からないです。

・A型ボツリヌス毒素(つまりボトックス)は脇の下に使う分には米国食品医薬品局(FDA)に認可されているそうですし、抗コリン剤はプロバンサインが有名ですけどそれに限らずたくさんのものが書かれてました。オキシブチニン(ブランド名 Ditropan)は効果が確約されていると書いてありましたし、Ditropan XLは長期的な服用で汗を減らす効果があると書いてありました。※日本ではプロバンサインが一番有名なんじゃないでしょうか。プロバンサインについて も参考にしてみてくださいね。

さすがにボトックスも抗コリン剤も amazon では売ってないみたいです。個人輸入代行のサイトとかで買えものもあるみたいですが・・・

外科手術

・脇の治療については、英語版には脂肪吸引、ベイザー波、レーザーといったものが書いてありましたが、マイクロ波(ミラドライ)は日本語の方にだけ書いてありました。アメリカでも MiraDry は行われているようですから、やはりここの情報は古いといっても良い気がします。

・ETS についてですが、日本語の方では各治療法をリストアップした中でそれぞれ一長一短があるということだけ述べられていました。英語の方は詳しく書いてあったのですが、手の満足度は 80% を超えている、そして生活の質が落ちる程の後遺症は1~51%となっているが「ほとんどの人は代償性発汗が耐えることができる」と書いてありました。
私は耐えられませんでした。同じように耐えられないというたくさんの人を知っています。私はこの数値を書いてある通りに受け止めることはできないと思っています。それを後押しするのが、さらに副作用には、味覚性発汗(25%未満)といったことも書いてあったことです。
Wikipedia の"代償性発汗"の項目を訳した時、そこには「異常な味覚性発汗は交感神経切除者の73%にまで及んでいて、両側切除を行った場合にはとりわけ一般的なものとなっています。」と書かれてました。

・腰部交感神経切除についてですが、ここには 成功率は約 97% と書かれてます。私はアルコールを使った遮断をしたことがありますが足の汗には全く効果がありませんでした。アルコール遮断と物理的な切除とは異なるのかもしれないというのは思うのですが、この数値も何か条件があるのではないかと感じています。

非外科治療

ここに書かれているイオントフォーレシスは私は実際に行って効果がありました。
「劇的な効果を得られる人がいる一方で全く効果のない人もいます。」と書いてありますから、人それぞれですが、私は(ダメ元だったとしても)これを行ってみることを勧めています。※Drionic (ドライオニック)について 参照

・「局所多汗症はアメリカの人口の 2.8% と推定されています」という部分ですが、この出典をさらに追いかけていくと、「そのうちの51%が脇の多汗症、足が29%で 手が25%、顔が20%」と書かれていました。つまりこのデータで言えば手のひらの多汗症は 2.8% のさらに 25% ですから 0.7% となっています。この資料は 2005年のものとなってました。資料によってこういった値は違うので参考程度にするぐらいがいい気がしています。

では。

まるとん

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Wikipedia の "多汗症" (Hyperhidrosis)の日本語訳を作りました

Wikipedia の翻訳、次は多汗症です。
訳したのは英語の Hyperhidrosis のページになりますが、日本語版ウィキペディアに 多汗症 という日本語のページ もあります。従って日本語のページを先に見て、その上で興味があったら見るといいかもしれないです。「分類」の項の内容は一緒ですが、その他は書かれている内容が若干異なります。並べて見比べてみるのも良いと思います。

Wikipedia の規則上、英語の文章を翻訳したものは GNU Free Documentation License の範囲で自由に公開することもできるドキュメントになるということです。その代わり、この文章の著作権は引き続き Wikipedia が持っていることになります。

以下は 2013.11.3 時点の文章を私なりに噛み砕いて訳したものとなります。

多汗症(Hyperhidrosis)

多汗症とは、体温調節のために必要な量をはるかに超えて、汗が異常に増加した状態となることです。その症状は、心理的観点、感情的観点、そして社会的な観点から、生活の質(quality of life)に対して大きな負担をかけるものです。そういったことから、サイレント・ハンディキャップ(silent handicap)とも呼ばれています。

分類(Classification)

多汗症は、全身となるか、または身体の特定の部分に局所化したものか、のどちらかになります。手、足、わきの下、足の付け根といった領域は、比較的汗腺が高密度になっているので、汗が最も活発に出る所となっています。過度の汗が例えば手のひら、足の裏、顔、わきの下、頭皮といった所で局所化して発生した時、焦点多汗症であるとか局所多汗症と言われます。全身多汗症は通常体全体で起きるもので、基礎疾患の結果です。
※英語では"primary or focal hyperhidrosis" となっていましたが、都合良く訳すために "焦点多汗症であるとか局所多汗症と言われる" と書くことにしました。

多汗症は先天性なのか、あるいは後天性なのか、その発生の仕方によっても分類されることがあります。局所多汗症は青年期かあるいはそれ以前に始まることが分かっていて、常染色体性優性遺伝特質として遺伝しているらしいのです。局所多汗症は、人生のいつでも起こりえる全身多汗症と区別して取り扱わなくてはいけません。全身多汗症は甲状腺や下垂体の病気、糖尿病、腫瘍、痛風、更年期障害、特定の薬、水銀中毒といったことに起因するものです。

多汗症はまた手足多汗症(おもに手や足に汗をかく症状)、味覚性多汗症、全身多汗症、そして局所多汗症という4つに分類することもあるかもしれません。

別の方法では、多汗症は汗の影響のある皮膚の量であるとかその症状の考えられる原因によって分類されることもあります。このアプローチでは、100㎠ よりも広いエリアで(そして身体中に汗をかく全身多汗に至るまで)過剰な汗をかくことは、小さいエリアで汗をかくこととは区別して取り扱われます。

原因(Cause)

交感神経の過剰な活動が局所多汗症を引き起こすと主張する外科医もいますが、局所多汗症の原因は分かってません。緊張や興奮は多くの患者にとって症状を悪化させうるものです。他にもそうなる要因はあって、特定の食べ物や飲み物、ニコチン、カフェイン、そして香りが汗を出す反応のトリガーとなることもあります。

患者たちがよく口にすることは、彼らは汗をかくので神経質になり、神経質になるのでもっと汗をかくということです。

比較的大きなエリアでの多汗症(全身多汗症; 100㎠ 以上)

・脊髄損傷(spinal cord injuries)の経験のある人
  ・自律神経反射異常(Autonomic dysreflexia)
  ・起立性低血圧症(Orthostatic hypotension)
  ・外傷後脊髄空洞症(Posttraumatic syringomyelia)

・末梢神経障害者(Associated with peripheral neuropathies)
  ・家族性自律神経障害(ライリー-デイ 症候群)
  ・痛みの感覚を持たない先天性自律神経障害(Congenital autonomic dysfunction with universal pain loss)
  ・寒冷誘発性発汗症候群(cold-induced sweating syndrome)の人が寒いところにさらされること

・脳障害(brain lesions)の疑いがある人
  ・低体温症の発作(Episodic with hypothermia)(ハイネス‐バニック症候群)
  ・低体温症のない発作(Episodic without hypothermia)
  ・嗅覚(Olfactory)

・胸腔内の腫瘍あるいは病変の人(Associated with intrathoracic neoplasms or lesions)

・全身性の医療上の問題(systemic medical problems)を抱えた人
  ・褐色細胞腫(Pheochromocytoma)
  ・パーキンソン病(Parkinson's disease)
  ・甲状腺機能亢進症(Thyrotoxicosis)
  ・糖尿病(Diabetes mellitus)
  ・鬱血性心不全(Congestive heart failure)
  ・不安神経症(Anxiety)
  ・閉経状態(Menopausal state)
  ・薬や中毒によるもの(Due to drugs or poisoning)
  ・寝汗(Night sweats)
  ・代償性(Compensatory)

・毒素(toxins)との関連のある人
  ・慢性的な低線量の水銀曝露によって引き起こされた小児先端疼痛(Infantile acrodynia)で、カテコールアミンを高濃度に蓄積し、その結果褐色細胞腫にも似た臨床ケースとなった。

比較的小さなエリアでの多汗症(100㎠ 以下)

・特発性片側限局性多汗症(Idiopathic unilateral circumscribed hyperhydrosis)

・以下のものとの関連が報告されました。
  ・青色ゴム乳首様母斑症候群(Blue rubber bleb nevus)
  ・グロームス腫瘍(Glomus tumor)
  ・POEMS症候群(POEMS syndrome)
  ・灼熱脚症候群(Burning feet syndrome)
  ・塹壕足炎(Trench foot)
  ・灼熱痛(Causalgia)
  ・強皮骨膜症(Pachydermoperiostosis)
  ・前脛骨粘液水腫(Pretibial myxedema)

・以下のものに関連付けられた味覚性発汗(Gustatory sweating)
  ・脳炎(Encephalitis)
  ・脊髄空洞症(Syringomyelia)
  ・糖尿病性神経障害(Diabetic neuropathies)
  ・帯状疱疹(Herpes zoster)
  ・耳下腺炎(Parotitis)
  ・耳下腺膿瘍(Parotid abscesses)
  ・胸部交感神経切除(Thoracic sympathectomy)
  ・耳介側頭またはフライ症候群(Auriculotemporal or Frey's syndrome)

・その他さまざまなケースにおいて
  ・涙腺発汗(Lacrimal sweating)(節後交感神経の不足によって起きる。しばしばレーダー症候群に見られる。)
  ・ハーレクイン症候群(Harlequin syndrome)
  ・感情的多汗症(Emotional hyperhidrosis)

処置(Treatment)


塩化アルミニウムは制汗剤としてよく使われます。しかし多汗症の患者たちは症状に対してもっと効果が得られるようもっと高濃度にした溶液やジェルを必要としています。これらの制汗剤の溶液や多汗症のジェルはわきの下の領域の治療で特に効果を発揮します。通常結果が得られるのに3日から5日程度かかります。主な副作用としては皮膚の炎症があります。足の裏および手の平のひどい多汗症の症例で、高濃度の塩化アルミニウムの制汗剤という保守的な手法を使って、成功事例がいくつかあります。カナダの多汗症諮問委員会(Canadian Hyperhidrosis Advisory Committee)は臨床で得られた証拠に基づく局所多汗症治療のガイドラインを公開しています。その中でわきの下、足の裏、手のひらの多汗症の初期治療としては塩化アルミニウム水和物サリチル酸ジェル(aluminium chloride hexahydrate salicylic acid gel)を推奨しています。

A型ボツリヌス毒素(Botox とか Dysport ともいう)の注射は、汗腺に影響を与える神経の働きをブロックするために使われます。効果は注射の部位にもよりますが 3~9 カ月続きます。わきの下の発汗のために使うのであれば、米国食品医薬品局(FDA)に認可されています。
※ボトックスやディスポートはA型ボツリヌス毒素の商品名。

抗コリン剤の中には多汗症を軽減するものもあります。オキシブチニン(ブランド名 Ditropan)は、眠気、視覚症状、口の中や粘膜を分泌する膜組織の乾き、を含む重要な副作用を持っているのですが、効果が確約されているものの一つです。Ditropan XL という薬は、長い間服用することによって汗を減らす効果がある、といった評判もあります。グリコピロレートの Robinul は Off-label ベースで使われる別の薬となっています。抗コリン剤の薬物はオキシブチニンとほとんど同じ効果があるようで、また、似たような副作用も持っています。プロパンテリン臭化物(Probanthine)やベンズトロピン(Cogentin)も、効果のある他の抗コリン剤として含めようとしています。
※Probanthine はプロバンサインと書いた方が分かりやすいかもしれません。

外科手術
汗腺除去または破壊は、腋窩(えきか)多汗症のために行われる外科手術の選択肢の一つとなっています。汗腺吸引、retrodermal currettage、そして腋窩脂肪吸引、ベイザー波を使った脂肪吸引(Vaser)や、レーザーによる感染除去(Laser Sweat Ablation)といった具合に、汗腺を除去または破壊するたくさんの方法があります。汗腺吸引は脂肪吸引法(liposuction)から適応された技術です。
※retrodermal currettage: 後方+皮膚+掻爬(そうは)手術。後方へ皮膚をかきだすということと思いました。ただ後方の皮膚をかき出すのかもしれません。適切な訳も見当たらなかったので、英語のまま載せました。

他に行われる主要な手術の選択肢は内視鏡胸部交感神経切除術(ETS)です。この手術では、背骨に沿って走っている主要な交感神経連鎖上の胸部神経節を、切除したり、焼灼(しょうしゃく)したり、クランプしたりします。クランプはブロックした後でもリバーサルできるよう意図されています。ETS は一般的に "安全で、再生可能で、効果的な手法であり、ほとんどの患者はその結果に満足している" と考えられています。満足度は 80% を超えて報告されていて、子供たちが高い値に引き上げています。この手法では、患者のおよそ 85~95% で、過剰な手の発汗を救済してくれます。ETS は、腋窩多汗症治療、赤面症、顔の多汗で役に立つかもしれません。しかしながら、赤面症や顔の多汗ではうまく行かない可能性も高く、また、望ましくない副作用に直面する可能性もあります。

ETS の副作用は、ささいなものから破滅的なものまで、広い範囲にわたって述べられています。ETS における最も一般的な副作用は、手術前とは別のさまざまな場所に出る発汗、すなわち代償性発汗です。代償性発汗に関係したこの主要は副作用は、20~80% の人達に見ることができます。1~51% の人達が代償性発汗の結果として生活の質(QOL)が下がったということを主張しつつも、ほとんどの人は代償性発汗が耐えることができるものと考えています。熱に反応する体全体の発汗作用は交感神経切除の後増えることが報告されています。

さらに付け加えると、手術前に持っていた汗の問題は、時には手術後6カ月以内に、神経の再生によって再発する可能性があります。

他の副作用は、ホルネル症候群(約1%)、味覚性発汗(25%未満)、時には非常に乾燥した手(紙やすりのような手)といったことが、含まれています。一部の患者は心臓神経の除神経を経験します。その結果、休息時および運動時の心拍数の10%の低下を引き起こし、心拍の機能障害につながります。

腰部交感神経切除は、胸部交感神経切除では和らげることのできない足の多汗の患者のために行われる、比較的新しい方法です。この手法において、腰部の交感神経の連鎖は、重度あるいは過剰な汗の汗を抑える目的で、クリップで止めたり分断したりします。成功率は約 97%、そして、手術は(神経は切らないという)他の保守的な対策を試した後にのみ行われるべきです。この種の交感神経切除は、低血圧症や射精の退行に関して、もはや論争の余地はないものとなっています。この手術の結果として、射精の退行、勃起や高血圧を維持することができないことは、起きないことがまれであることが明らかとなっています。技術報告や症例を紹介する雑誌の記事で以下のような報告がありました。手術で腰部交感神経切除で神経を2つに分離した18人の男性は、例外なく手術後性的障害を持ちました。その一方で女性の患者には高血圧症や性的な障害について一つも報告はありませんでした。経皮的交感神経切除は、フェノールの注入によって神経のブロックを行うやり方で、ボツリヌス法と同様比較的最小限の侵入で行うことのできるものです。その手法はほとんどのケースで一時的に症状を救済します。医療専門家の中には、外科的な手法によって永久に交感神経切除をする前に、このより保守的な手法を行うことを提唱する人もいます。

非外科的治療
イオントフォレーシスは、どのようなアクションで広まったのかは定かではないですが、1950年代に初めて記述されました。それぞれに伝導体を入れた2つの水の入ったくぼみに患部を置きます。手や足が、2つの正と負に帯電した水の入ったくぼみの間の、導線の役割をします。その領域に弱い電流が流れると、水中の無機質が汗の量を制限するよう汗腺の働きを妨げます。劇的な効果を得られる人がいる一方で全く効果のない人もいます。その機材は苦痛を伴うもの(ここでいう苦痛は、傷は些細な傷に制限されます。使っている間身体を機材に適する状態に合わせておかないといけないというものです。)で、そして時間のかかる方法です。その機材は通常手のひらや足のために使われますが、わきの下の領域や切断手術を受けた人の切断面(amputees)の領域のために作られたものもあります。

予後と影響(Prognosis and impact)

多汗症は、冷たいじっとりした汗、脱水、ふやけた皮膚の結果として皮膚の感染症、といった、生理的な結果となることがあります。多汗症は、個人が生活するうえで破滅的な感情に影響を及ぼすこともまたありえるものです。

この症状に悩む人は自身の状態を常に気にするし、この問題に何とか対応しようと自身のライフスタイルを変更しようとします。それを気にすることによって、仕事、学問、社会生活をできなくさせることもありえます。心理的にも消耗させ、日常の多くの仕事ができなくなるほどのものです。

過度の発汗や手のひらの局所多汗症は、安全にものを握るといったたくさんの日常的な活動を妨げます。局所多汗症患者には、他人と握手をするいった、肉体的な接触をする場面を避ける人もいます。脇の下の汗染みを隠して腕を動かせなかったり、ポーズを制限したりもします。重症例では、シャツを一日に何度も変えなくてはならなくなります。加えて、汗をかくことに対して気にすることが、より汗を悪化してしまう可能性もあります。足の過剰な汗は、靴の中で汗ですべってしまうので、かかとの高い靴やつま先のあいた靴を履くことを難しくします。

一部の職業では、多汗症患者が行うことを困難にさせています。例えば、ナイフを器用に扱うことを要求する職業は、手の多汗症患者は安全に行えないしれません。脱水症状のリスクもあるので、非常に高温な場所で(特に湿度も高い場合には)、多汗症患者は行動する能力を制限してしまうかもしれません。楽器を演奏することも、手の汗があると、不快であったり難しくしたりします。

疫学(Epidemiology)

局所多汗症は、アメリカの人口の 2.8% と推定されています。男性にも女性にも同様に起きていて、特に一般的に起きるのは 25~64歳の間です。子供時代の初期から悩む人もいます。約 30~50% の患者には家族にも悩む人がいて、遺伝的な要因があることを示唆しています。

2006年、日本の佐賀大学の研究員が、手の多汗症の遺伝子が 14q11.2–q13 という場所にあるとレポートしました。

訳:まるとん

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※このページを書いてみて、日本語版の多汗症と英語版の Hyperhidrosis の2つを比べてまとめたのがこちらになります。
Wikipedia の "多汗症" (Hyperhidrosis)のページを訳してみて~日本語版 Wikipedia と書かれていた内容の違いについて~

2013年11月2日土曜日

ジョギングをしました(11/2)

今日は夜ジョギングをしました。
1時間半、のんびりペースで走りました。

外の気温は15度かひょっとしたらもうちょっとあるかそこら辺だったと思います。そのくらいで走ってたわけですが、だいたい30分ぐらいはそれほど汗が出るのを感じることは無く、背中を拭えば手がしめる程度(したたる程ではない)でした。その頃はズボンは全くしめってない、そんな程度の汗でした。

1時間ぐらいするともう背中はびっしょりになってました。代償性発汗の分かる上下に分かれた汗でびっしょりになってました。休み休みだったわけですが、ちょっと止まるとすぐ背中が冷たくなるので、のんびりでもあんま止まらずに動き続けてました。おしりから汗をかく感触はなかったけど、ズボンも後ろ側の腰のあたりが湿ってました。

後半の最後の方になるとズボンもおしりの下側までしめるぐらいになってました。シャツもびっしょりでしたが背中を流れるような汗は一度も出なかったです。
おでこと首筋はしめってました。以前頭の汗がびっしょりになるぐらいの汗が出た時期もあったのですが、今回は普通にちょっと汗が出ていたかなといった程度の感触でした。左腕の汗はちょっと出てましたが右腕はほとんど出てなかったです。

あと、久々に走ったのですが、以前の息苦しさがあまり感じられなかったです。体も軽い感じがしました。でも、久々にやった最初って意外に楽に感じられることもあるので、もう何度か走ってみて変化があるかどうか整理してみようと思います。

では。

まるとん

Wikipedia の "代償性発汗" (Compensatory hyperhidrosis)のページを訳してみて思ったこと

前回の記事 では Wikipedia の Compensatory hyperhidrosis のページ を訳してみたのですが、そこで書かれていたことについて3箇所ほど気になったところがあって、私の考えを少しまとめてみようと思います。


まず最初に、代償性発汗は「体温が異常に高くなったと視床下部(脳)が認識することが原因と考えられています。」と書かれていたことです。

ETS を受ける以前にサウナなどの暑い所に行って出る汗の量とは明らかに違います。それに夏に電車に乗った時には空調がどれだけ効いていても汗が絶えず出続けたりとしていました。
私の経験で言えば確かに体が火照ってもいたし体感温度が上がっていたという事実はあります。
しかし、私は下図の通りで、あくまで脳から脊椎への指令、脊髄の汗を出そうという活動は正しく行われているものの、その先の交感神経幹で神経の流れが上下で不釣り合いに分断されてしまったためというのが直接の原因だと思っています。
このようになったために頭の汗が減り、冷やすことができなくてさらに汗が助長されて増えるというのはあると思ってます。でも視床下部が誤動作というか過剰に反応することが代償性発汗の原因というのは私は違うと思っています。


次に、「手術前と手術直後の体の汗の総量を評価する唯一の研究では、手術によって治療された対象の領域はそれほどたくさんではなくとも、患者は術後によりたくさんの汗をかくようになるということを結論付けました。」と書かれている部分です。

私は ETS はこのように神経の流れを変えてしまう手術だと考えています。
神経の流れを変えて汗を止めようとしている箇所は手のひらだけでなく、頭、腕など上半身全てに影響する箇所だと思っています。
身体の神経の流れを根元から変えて片側(下半身)に寄せているので、片側遮断であれ低位と呼ばれる部位での遮断であれ、汗の増える部分は確実に存在し、その汗は必ず増えると思ってます。これは書かれている通りに考えています。


後もうひとつ気になる箇所がこの部分です。
味覚性発汗すなわちフライ症候群は・・・神経が再生することによって、唾液腺につながる ANS 繊維が汗腺と誤ってつながってしまったためと考えられています。

私はリバーサル手術を受けてから回復するにつれて味覚性発汗も無くなりました。もし書かれていたように「神経が再生して他の組織とつながる」ことが理由で味覚性発汗が起きているとすれば、リバーサル手術を受けても味覚性発汗が回復して減ることはもうないはずなのです。唾液を出す行為は食べ物だけではなくて例えば運動をしたときでも唾液は良く出たりもしますから、そういった時だって味覚性発汗に相当するような頭からの汗は出るべきなのです。
そのような理由により、神経が再生して他の場所とつながるというフライ症候群によって味覚性発汗が起きているという考えは、私は正しくないと思ってます。
詳しくは分からないけど、汗の出方から言えば、私が日記でよく書いている「神経の移動に伴って出る汗」と同じような類のものではないかと思ってます。背中やお腹から汗がだらだらと出て、一旦出きったら汗は止まるという出方です。私はオリーブなどの油のある食べ物を口にした時、ダダ漏れになるような、何かストッパーが外れたかの様な感じで頭から汗をかきました。暑さによるものでも緊張や興奮などの感情に依存するような出方とも全く違う類のものでした。

では。

まるとん

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2013年11月1日金曜日

Wikipedia の "代償性発汗" (Compensatory hyperhidrosis)の日本語訳を作りました

Wikipedia の翻訳第二弾、今度は代償性発汗です。
英語版で Compensatory hyperhidrosis という項目が Wikipedia にあるのですが、日本語で書かれたページはないみたいで、その日本語訳を作ってみました。

Wikipedia の規則上、英語の文章を翻訳したものは GNU Free Documentation License の範囲で自由に公開することもできるドキュメントになるということです。その代わり、この文章の著作権は引き続き Wikipedia が持っていることになります。

以下は 2013.11.1 時点の文章を私なりに噛み砕いて訳したものとなります。

代償性多汗症(Compensatory hyperhidrosis)

代償性多汗症は神経障害の一形態です。脊髄の疾患、胸部の疾患、脳血管の疾患、神経の外傷を持つ患者が、あるいはそういった症状のための手術をした後で、発症します。この症状の正確なメカニズムはあまりよく理解されていません。体温が異常に高くなったと視床下部(脳)が認識することが原因と考えられています。

緊張、怒り、過去に経験したことの心の傷(トラウマ)、恐怖、のために起きる過度の発汗は多汗症(Hyperhidrosis)と呼ばれています。

代償性多汗症(Compensatory hyperhidrosis)は、重度の局所多汗症(多くのケースでは体のただ一か所に汗が集中して出る症状)を治療することを目的とした内視鏡胸部交感神経切除術(ETS)の最も一般的な副作用となっています。リバウンド(rebound)とも反射性発汗(reflex hyperhidrosis)とも言われることがあります。一部の人にとっては、交感神経切除術の後の代償性発汗は破滅的で、その症状に苦しむ人たちは一日に2度も3度も汗まみれの服を着替えなければならなくなります。Dr Hooshmand によれば、交感神経切除術は温度調節機能を永続的に損傷させてしまいます。交感神経系の温度調節機能の恒久的な破壊によって、温度調節を行うのとは反対側の部位では、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)といった合併症を引き起こすかもしれません。

脇の下や手のひらの多汗症そして赤面症のための手術の後で、背中や胴体の治療しなかった領域に極度の汗をかく可能性があります。汗は切除をしたレベルより下側の体表面全体に広がるかもしれません。交感神経の切断箇所より上の上半身では、患者は汗をかくことができず体を冷やすこともできなくなります。体の体温調節機能を損ない体温の上昇につなげ、過熱や高体温症に至り得るものです。交感神経の切断箇所より下の下半身では、体の温度は著しく下がり、サーマル画像で見るとくっきりと対称的な写真を見ることもできます。交感神経が影響を及ぼした上下の領域の温度差は10℃になることもあります。

メカニズム(Mechanism)

'代償性' という言葉は大きく誤解を与える言葉です。それは、交感神経切除のあと手の平や顔から身体の他の領域に汗の出力先を変える、といった効果を得るような、そんな(代償性の)メカニズムがあるようにほのめかすからです。交感神経切除術の後におきる発汗は、交感神経系と視床下部前方との間の反射サイクルです。もし人間の脳に向かう交感神経の信号をさえぎることなく手の汗を止まることができれば、反射性発汗は起きないでしょう。

代償性多汗症は交感神経の機能を逸脱した症状となっています。手術前と手術直後の体の汗の総量を評価する唯一の研究では、手術によって治療された対象の領域はそれほどたくさんではなくとも、患者は術後によりたくさんの汗をかくようになるということを結論付けました。

疫学研究(Epidemiology)

交感神経切除を受けようとする人の中で、誰がこの種の疾患がひどくなるのかどうかを予測することは不可能です。性別、年齢、体重などとも無関係です。誰がより影響を受けやすいのか、といったことを予測できるようなテスト手法もスクリーニングプロセスも一切存在しません。

バリエーション(Variations)

味覚性発汗あるいはフライ症候群は自律神経疾患で良く話題に出るもう一つの症状です。味覚性発汗は、強い唾液刺激を生み出すような食べ物を食べたり、それについて考えたり、しゃべったりしたときにもたらされます。神経が再生することによって、唾液腺につながる ANS 繊維が汗腺と誤ってつながってしまったためと考えられています。体の無汗部分におけるこのような汗のほかにも、紅潮、鳥肌、体温の低下-血管収縮、そして感覚異常となることがあります。異常な味覚性発汗は交感神経切除者の73%にまで及んでいて、両側切除を行った場合にはとりわけ一般的なものとなっています。唾液に連動する顔の汗は、糖尿病で、群発性頭痛で、鼓索神経(chorda tympani)の傷害の後で、帯状疱疹という感染症の後で、起きることもまた述べられています。

ファントム症候群による汗は自律神経障害のもう一つの形態です。(事故の後で)神経が損傷した人に、糖尿病患者に、交感神経切除の結果として、観察されることがあります。ファントム発汗は皮膚は乾燥しているままで汗をかいているという感覚のことです。この症状に悩む人は実際に汗をかいているのか、それとも単にその感覚があるだけなのかを区別することができなくなります。その現象は無汗で神経が無い場所で感じられ、異常な交感神経系の機能を見せつけています。

訳:まるとん

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※このページを書いて思ったことについて Wikipedia の "代償性発汗" (Compensatory hyperhidrosis)のページを訳してみて思ったこと でまとめています。こちらも良かったらみてくださいね。

リバーサル手術の後で私が感じている「神経が流れる感触」について⑥

昨日 Wikipedia の ETS のページの翻訳をしてみて、いくつか気になった箇所があったわけですが、その中で下記のように書かれていた部分についてもう少し整理しようと思います。

自律神経系は解剖学的に正確なものとなっておらず、そして、体のさまざまな部分とがつながっているかもしれないのです。手の汗のために交感神経切除を受けた多数の患者が足の汗が減ったりあるいは止まったりとした一方で、逆にそうではないといった人もいます。そのような事実によってこの理論は証明されています。SNS(交感神経系)連鎖の反対側にある腰部の交感神経切除以外には、本来足の汗のための信頼できる手術は存在しないのです。

私は「神経の流れる感触」というキーワードで何度か図を使いながら自身の感触について説明しました。そして 今日の神経の移動する感触(1/16) や 今日の神経の移動する感触(1/22) などでは言葉でも説明したことがあります。(「その先は右肩の裏へ向かっていて、背中全体、左肩、左手のひらと首の裏の左側から左側こめかみあたりへ向かって流れています。」とか「黄色のあたりから首の裏側を伝って左肩へ向かっている」とかそんな感じのことを書きました。)

もちろんそのような箇所での神経の流れる感触は今でも感じていて、それを赤で書き足してみます。
点線なのは体の裏側(背中側)で感じているからです。

右手が痺れる時は大抵左手も同時に痺れます。図の緑色の部分が引っ掛かっていてその先で痺れを起こしているのであれば両手とも痺れることがあるのは正しいんじゃないかと思っています。
また背中へ向けても流れています。その先足まで届いているのだとすれば、私はETSを受けた人が足の汗も同時に止まる人がいるというのも理にかなっているんじゃないかと思っています。手の汗に悩むということは既にその神経が過剰に反応している状態だから、足に届いた神経が過剰に反応して足の汗になっていたということですね。ただし別の経路の神経が足の汗になっていたのだとすれば、それでは治らずに、むしろ足の汗が強くなってしまうなんてこともあるんじゃないかと、そんな風に考えています。
これが、個人差ということなんだろうなと思ってます。

他にETSのページを訳してて気になった箇所というと、「交感神経節切除術でターゲットにされる最も一般的な領域は、胸部の上側の領域、つまり第1および第5胸椎の間にある交感神経連鎖の部分です。」という記載がありました。
第1および第5胸椎というのは T1 ~ T5 のことを意味しますから、例えば T5 を切除するという術式だったとしてもこの記事は当てはまると考えるべきだと思います。すなわち、「低位なら安心」と言われることがありますが、T2 を切除することに比べれば致命的な副作用の可能性は下がるということそれ自体は正しいものの、依然この記事に書かれているような副作用は発生するし、その症状に許容できない人はいると理解した方がいいと思ってます。

他にもたくさんいろんなことが書かれていましたから、もし読んで感想などあったら記事の所でもコメント広場でも自由にコメントしてくれたらと思います。

また、今回この記事を訳してみて、新しい発見もあってためになったので、他の Wikipedia のページも時間があった時にはやってみようかと思っています。Compensatory hyperhidrosis(代償性発汗)とか気になっています。ほかにも Hyperhidrosis(多汗症)といったページは日本語のページもあるのだけど載っている絵が異なるし、ひょっとしたら違うことも書かれているんじゃないかと思ってます。
ほんとは他のサイトもやってみたいのですが、著作権の問題があるためできなかったりします。それはしょうがないですね。

では。

まるとん

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